あらすじ
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魔力の大きさが何よりも尊ばれるモンテリュー王国。 貴族男性は二十歳、貴族女性は十七歳になると、男性は爵位が高い順に、女性は魔力が高い順に、強制的に結婚相手を決められてしまう。 魔力婚と呼ばれるこの仕組みを、愛を引き裂かれたと嘆く恋人たちもいれば、面倒がないと喜ぶ者たちもいる。 美しい容姿と魔力にあふれた黒髪から「宵闇の妖精」とも名高い伯爵令嬢ルシー。彼女は後者だった。 魔力溢れる彼女は、名門公爵家嫡男、泣く子も黙るコワモテ騎士団長クレマンとの結婚が決まった。 結婚に手順や段階を踏むことなど無駄でしかないというルシーと、教会の教えに従い信頼と愛情を育むべきだというクレマン。 「さっさと子どもを作ってお互い自由に過ごしませんこと?」 「婚約期間は一年だ、信頼と愛と絆を深める時間が必要だ」 「効率的にいきましょう、旦那様。子どもができてしまえば、結婚は早めてもらえますわ」 「段階的にいく。まずはデートからだ」 「……はぁ、わかりました。最初のデートで手をつないで腕を組んでキスまで済ませましょう」 「おいっ」 破天荒な妖精姫と振り回される堅物コワモテ、だけど純情騎士団長。 しかし、ルシーが結婚に効率を求める理由を、クレマンはまだ知らない。 ルシーに残された時間は、あまりにも少ないのだということを──。 閉じる
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創意工夫ありし者創意工夫ありし者2025-09-15 10:24ネオ・デビューネオ・デビュー2025-09-15 10:23作者のひとりごと作者のひとりごと
ピッコマ連載中のロマファン作家です。「いらっしゃいませ さようなら 旦那様」ピッコマにて(小説、SMARTOON化)2023~ その他、縦スクロールコミックのシナリオなども行ってます。ご覧になっていただけると嬉しいです。閉じる
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努力系転生令嬢ブランシュの受難 ~謹んで聖女の代役引き受けさせていただきます~「違うの、そうじゃないのよ!」 公爵家の娘として生まれた転生令嬢ブランシュは、心の中で、盛大に嘆いていた。 なぜなら、この世界、RPGゲーム「神獣に導かれし者」のヒロインが、聖女になることを拒否したからだ。この世界を乙女ゲームだと思い込んだ彼女は、恋にしか興味がなかった。 聖女とその仲間が魔王に立ち向かわなければ、この世界は、確実に滅ぶ。それなのに、ヒロインはブランシュを悪役令嬢に仕立てて、聖女パーティの聖騎士、勇者、賢者をそばに侍らせて逆ハーレムを楽しんでいる。 けれど、パーティ会場で盛大に婚約破棄されたブランシュの前に、救いの手が差し伸べられる。 協力者は、隣国の公子アルフォンス。 ブランシュは、彼の手を取り、この世界を救うため、聖女の代役を務めることに決めた。 彼は、ブランシュに、聖女パーティの仲間として、側近三人を貸し与え、その代わり、ブランシュに自分のものとなることを約束させる。 「あなたのお望み通り、愛人でも仮面妻でも名ばかり婚約者でも、何でもこなしてやるわよ──それで世界が救えるのなら」 ゲームクリアに一生懸命なブランシュは、その裏にある公子アルフォンスの溺愛にも、彼の真の姿にも、全く気付かないのだった。 努力系令嬢ブランシュは、神獣ギィをお供に、聖女としてのレベルアップとアルフォンスの学園での婚約者の務めに今日も邁進する!
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