よろず料理店 ほろほろ日乗
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あらすじ
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 雨が降っていた。  東京の路地の奥、古びたビルの裏側を濡らす、冷たくて意地悪な雨だ。  佐伯 結(さえき ゆう)は、フードを深く被り、アスファルトの隅を歩いていた。  視界に入るのは、薄汚れたコンクリートと、水たまりにぼやけて映るネオンの残骸だけ。  それらは、結の心の底に澱んだ、どす黒い虚無感をそのまま映し出しているように見えた。  三日前、結は勤めていた有名フレンチレストランを辞めた。閉じる
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創意工夫ありし者創意工夫ありし者2025-10-02 19:48ネオ・デビューネオ・デビュー2025-09-30 19:34作者のひとりごと作者のひとりごと
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