亡霊の元カノの癒やし方――誤解していた彼に、私の悪夢を自ら葬らせる
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あらすじ
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小野寺琉璃にとって、死は解放ではなかった。 彼女の亡霊は古い屋敷に閉じ込められ、母に“標本”として大切にされる様子を見、妹の冷淡な自己防衛を目撃し、かつてアイスを渡してくれた少年・霧島海斗の瞳に、もはや冷たい憎悪しか残っていないことも知った。 彼女は伝えられなかった―― あの警察署での一言「彼に迷惑をかけられた」の裏には、母の死をもって脅した策略があったことを。 日記のパスワードが、彼の誕生日であることも、誰にも言えなかった。 しかし、海斗が一抹の疑念から調査を始め、彼の手に彼の誕生日で封印された日記が渡ると、 封印された愛、恐怖、罪悪感が六年の時を越え、彼の心に重く突き刺さった。 憎悪は溶け去り、残ったのは悔恨と胸の痛みだけだった。 彼は彼女のために戦い始める。 母の監視と支配の証拠をすべて見つけ出し、ライブ配信で彼女の名誉を回復させ、海を望む静かな葬儀を用意した。 そして、彼女の名を冠した基金を設立し、同じように苦しむ少年たちを助ける。 葵の魂は葬儀の風に乗って消え、ついに自由を手に入れた。 海斗は「永遠」と書かれた大きなステッカーを胸に、自身の癒しの旅を始める。 一年後、桜祭で、彼は彼女の墓の前に座り、まるで旧友に語りかけるように日常の些細なことを話した。 帰るとき、春風が吹き、桜が雨のように舞う。 新しい生活の可能性が、静かに動き出した。閉じる
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創意工夫ありし者創意工夫ありし者2026-05-29 19:38ネオ・デビューネオ・デビュー2026-05-29 19:38作者のひとりごと作者のひとりごと
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