あらすじ
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結婚三周年の日、私は一番上等な訪問着をまとい、銀座の料亭へ向かった。 襖を開けると、夫が別の女性の前で片膝をつき、その薬指に指輪をはめていた。 「罰ゲームだよ」 夫がそう言うと、その場にいた全員が笑った。私も笑った。 バッグに手を入れ、手帳の扉に自分で書いた言葉を指先でなぞる。 ——五回まで。 一度目は、彼が私の誕生日を忘れたとき。 二度目は、私が高熱を出しているのに、彼女のパーティーへ付き添ったとき。 三度目は、「彼女のほうが僕を必要としている」と言われたとき。 四度目は、私の目の前で「彼女が去ったから君と結婚した」と言われたとき。 そして、これが五度目。 私は自分に言い聞かせた。 これで最後にしよう、と。 それでも二か月後、妊娠した。 この子がいれば、何かが変わるかもしれない。そう信じてしまった。 けれど、階段の途中で彼女は私の手首をつかみ、笑いながら囁いた。 「その子、本当に彼の子なの?」 次の瞬間、彼女は手を離した。 私は階段を転げ落ちた。広がったスカートの裾が、血で赤く染まっていった。 夫が連絡を受けたとき、彼は彼女の美容施術に付き添っていた。 返ってきた言葉は、たった一言だった。 「今は行けない」 もう二度と許さないと心の中で決めた閉じる
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作品アチーブメント
創意工夫ありし者創意工夫ありし者2026-07-21 19:03ネオ・デビューネオ・デビュー2026-07-21 18:35作者のひとりごと作者のひとりごと
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