結婚記念日に流産した私――その頃、夫はホテルの階下で妊娠中の愛人を抱いていた
連載中最近更新:第五話 朝の嘘2026年07月28日 18:15
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江黒通裕は、高価な贈り物さえ与えておけば、半年間の裏切りを隠し通せると思っていた。 しかし、新年祝賀会の大型スクリーンに二つの録音、愛人から送られた挑発的なメッセージ、そして海外で行われた結婚式の写真が次々と映し出され、彼は初めて知る。妻がすでにすべての証拠を集め終えていたことを。 婚前契約に基づく離婚調停が始まり、通裕は流産の診断書を前に跪き、築き上げてきた体面のすべてを失った。 一方、茜は京都へ戻り、ショコラブランドを再建する。白河景人は彼女の作る味を正確に理解し、彼女が自分の仕事を守り続けることも尊重した。 やがて二人のショコラとフランス菓子は東京へ進出する。 そして通裕だけが、誰もいない邸宅に取り残され、残された人生をかけて自らの過ちを償い続ける。閉じる
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ネオ・デビューネオ・デビュー2026-07-28 18:13創意工夫ありし者創意工夫ありし者作者のひとりごと作者のひとりごと
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結婚記念日、夫は息子を連れて初恋の女の誕生日を祝った
結婚記念日、夫は息子を連れて初恋の女の誕生日を祝った神谷恭介はずっと、妻は収入も少なく、能力も平凡で、自分なしでは生きていけないと思っていた。 彼は知らなかった。 紗月がかつて神谷家のために、ケンブリッジ大学からの招待を諦めたことを。 そして彼女が半年をかけ、二度目の挑戦を終えていたことを。 紗月が片道切符を手に家を出たあと、恭介は書斎で、彼女が獲得してきた数々の国際建築コンペの賞状を見つける。 息子がアレルギー発作で救急搬送されたとき、恭介は薬の名前を一つも答えられず、紗月が残した記録を必死に探すしかなかった。 二年後。 授賞式で呼ばれた名前は、もう「神谷紗月」ではない。 「東紗月」だった。 恭介は皆の前で認めた。 収入を理由に彼女の仕事を見下したこと。 知人たちが彼女を侮辱しても、黙って見過ごしたこと。 そして息子を利用し、彼女に犠牲を強い続けたことを。 彼はようやく彼女の仕事を尊重し、彼女が決めた面会のルールを守るようになった。 息子を会わせる日でさえ、約束の場所まで送り届けると、それ以上は近づかずに立ち去った。 けれど紗月が受け取ったのは、息子が自分の手で焼いたクッキーと、あまりにも遅く訪れた成長だけだった。
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