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深窓のウロボロス――殺したい刑事と裁かれたい犯罪者
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深窓のウロボロス――殺したい刑事と裁かれたい犯罪者
ミステリー
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サスペンス
完結済
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最近更新:第10話 深窓のウロボロス
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2026年09月11日 18:59
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犯罪を何より憎む俺が、よりにもよってその犯罪を「進化」させていた。 犯罪を憎むあまり、その世界に存在しない捜査技術を持ち込んだ刑事。 その結果、犯罪は歪んだ進化を遂げた。 そして、その進化を我がことのように狂喜する犯罪者がいた。 前世で最愛の恋人を奪われ、宿敵と共に果てた刑事「トウヤ・ケイジ」。 異世界へ転生した彼は、領主直属の捜査官として新たな人生を歩んでいた。 だが、命じられた秘匿調査の先で出会ったのは―― かつて自らの手で追い詰めたはずの男。天才犯罪者「レイ・タカハマ」。 監獄の奥底に座し、囚人すら従わせる「深窓のウロボロス」。 「やあ、待っていたよ」 再会の瞬間から、タカハマはケイジへの深い執着を見せる。 殺したい刑事と、犯罪に芸術を見る怪物。 最悪の相手と再会を果たしたケイジは、憎悪を抱えながらも、不可能犯罪の解決のため、タカハマと手を組むことになる。 彼らが生まれ落ちたこの世界は、捜査技術が確立されておらず、真実がたやすく捻じ曲げられる世界。 その中でケイジは自身の経験を生かし、様々な事件を解決していく。 しかしその先に待っていたのは、ケイジの目を逃れることを意図した犯罪の「進化」だった。 自分の存在が犯罪を進化させているという事実に絶望しながらも、犯罪者を追い続けるケイジ。 しかし、そんなケイジはさらに、とあるジレンマに陥る。 それは犯罪を追い続け、その心理をよく知るあまり、共鳴し、近づいていくという呪い。 「君はもう、こちら側に片足を踏み込んでいる」 嬉々としてささやくタカハマ。 「違う……!」 拒絶しながらも、タカハマの言葉を否定しきれないケイジ。 ケイジが憎むのは、犯罪か、その美しさか、それとも。 これは、犯罪を追うあまり、その深淵を覗き込んだ一人の男と。 その男を深淵へ引きずり込もうとする犯罪の怪物の、心理サスペンスである。
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