ハズレ同士の政略結婚
連載中・最近更新:第3話 壊れた水車は直さない・2026年10月11日 20:00
72人気・★ 0・1.5万字
読むブックマーク応援する
あらすじ
詳細
伯爵令嬢リディアは、思いついたら止まれない。 香草石鹸、共同工房、王都の販売所。 良かれと思って始めた事業を次々と失敗させ、ついには家族から「もう何もしなくていい」と仕事を取り上げられてしまった。 そんな彼女に持ち込まれた最後の縁談。 相手は、三年間も領地改革を考え続けながら、何一つ始められなかった男爵アルベルトだった。 「私は始めて失敗する。あなたは失敗しない代わりに始めない」 社交界から『思いつき令嬢』と『帳簿男』――ハズレ同士と笑われながら、なぜか結婚することになった二人。 ところが嫁いだ男爵領は、あと八か月で資金が尽きる崖っぷちだった。 走り出したら止まれない妻。 考え始めたら決められない夫。 ならば、お互いを止め、お互いを動かせばいい。 二人は互いの欠点を抑えるため、『夫婦協定書』を作る。 リディアが新しい案を生み出し、アルベルトが数字と資料で実現できる形へ変える。 アルベルトが迷って止まれば、最後はリディアが決める。 一人では失敗ばかりだった二人が、夫婦になるとなぜか物事を動かせるようになっていく。 水車、市場、荒れた街道。 そして、交易の利益を握る格上の伯爵。 『思いつき』と笑われた令嬢の一言が、やがて王家をも動かしていく。 領地を立て直すうち、仕事のためだけだった『夫婦協定書』にも、少しずつ相手を気遣う条項が増えていき――。 これは、誰にも期待されなくなった令嬢が、何も始められなかった夫と互いの欠点を力に変え、笑われる側から選ぶ側へと駆け上がっていく、仕事と恋の逆転物語。閉じる
応援チケット
作品アチーブメント
ネオ・デビューネオ・デビュー2026-10-11 10:00作者のひとりごと作者のひとりごと2026-10-11 10:00創意工夫ありし者創意工夫ありし者
コミュニティ (0)
目次 (3)
しおり
つけとレビュー
マイペースで小説を投稿していきます。 よろしくお願いします。閉じる
フォロー
他の作品
無能スキル「規格化」で婚約破棄されましたが、辺境では同じものを作れる方が便利なようです
無能スキル「規格化」で婚約破棄されましたが、辺境では同じものを作れる方が便利なようです双子の妹が最上級スキル『匠神』を授かった日、伯爵令嬢マリエッタが得たのは 『規格化』――「物の基準を定める力」 だけだった。 最高の一品を生み出せるわけでもない。 魔力が増えるわけでもない。 同じものを作るための基準を決めるだけ。 「名工の家には不要な無能スキル」 そう笑われたマリエッタは、公衆の面前で婚約を破棄され、家の工房からも外されてしまう。 王都での居場所を失い、辺境へ向かう商隊に加わった彼女は、途中で壊れた馬車を目にする。 予備の車輪はある。 職人もいる。 それなのに、別の馬車の部品だから使えない。 「全部を同じにする必要はないのでは? ここだけ同じなら、交換できるんじゃ……」 その小さな気づきが、彼女の人生を変え始める。 別の職人が作っても交換できる部品。 働く女性が自分の給金で買える仕事着。 壊れたところだけ取り替えられる道具。 そしてマリエッタの前に現れたのは、人によって言うことを変える胡散臭い青年ユリウス。 その正体は、商人や街道の利害をまとめる第三王子だった。 「物を同じにする」マリエッタと、 「人を同じに扱わない」ユリウス。 最初は反発していた二人だったが、仕事をすれば不思議なほど噛み合っていく。 やがて「無能」と笑われた『規格化』は、 一人の天才に頼らなくても、 誰かが作り、誰かが直し、誰かへ引き継げる仕組みへと変わっていく。 けれど、同じにすればすべてうまくいくわけではない。 揃えるべきものは何か。 揃えてはいけないものは何か。 これは、最高の一品を作れない令嬢が、 同じ「使える」を千人へ届け、 自分の仕事も、居場所も、恋も取り戻していく逆転の物語。 ――揃えるのは、道具だけでいい。 人まで同じにする必要はない。
いじめられっ子を殴ってはいけない ~鍛えられない人体の弱点を知り尽くした俺のこっそり無双~
いじめられっ子を殴ってはいけない ~鍛えられない人体の弱点を知り尽くした俺のこっそり無双~いじめっ子は、殴る前に右肩が上がる。 久世蓮が見ているのは、いつも拳ではない。 上がる肩。 乱れる呼吸。 踏み込む足。 汗の量。 殴られても、殴り返さない。 倒されても、怒らない。 だから誰もが、蓮を弱いと思っている。 蓮の家は、商店街の端にある昔ながらの薬局。 久世家には代々、人の身体を知り、守り、時には危険から身を守るための知識が受け継がれてきた。 筋肉は鍛えられる。 だが人間である限り消せない身体の反応までは鍛えられない。 蓮を殴ったその日の放課後、いじめっ子の右手に異変が起きる。 「最近、握りづらくない?」 なぜ知っている。 殴った本人だけが、蓮を見る目を変えていく。 それでも教室では、久世蓮は今日も「殴られて何もできなかった奴」のままだ。 彼を守ろうとする少女。 「男なら殴り返せ」と怒る不良少女。 彼の行動を観察し続ける女生徒。 そして、彼が隠しているものへ興味を持つ女性の先輩。 やがて相手は、学校のいじめっ子から街の不良、悪徳業者、そして裏社会の犯罪者へ。 それでも蓮は、最後まで自分が強いとは言わない。 誰も、彼が勝っていることに気づかない。 ――殴った本人を除いて。
ファンリスト