アイテムボックスの有用性が分かり、一安心した俺は久しぶりに熟睡した。
それでも、今じゃ習慣になりつつある屋敷の掃除に向かうために早めに起きて屋敷に向う
屋敷に着くとそこにはメイド長のメルヴィスが待っていた
「お久しぶりですレイ様」と頭を下げた その態度にちょっと混乱しつつも俺も、頭を下げる。
「今日、こちらに参ったのはレイ様と二人で話したいことがあったからです 落ち着いたらでいいので声をおかけください」
おれはメルヴィスの話に頷き、早速今日の掃除を始める。掃除も慣れたし 毎日しているので、汚れを探す方が大変だ。 さっさと終わらせて、朝から気になっているメルヴィスの件を終わらせよう。
掃除が終わり俺は早速メルヴィスのいる場所に向かった。メルヴィスは、俺が終わるタイミングが分かっていたかのように、紅茶をちょうど入れ終わったとこだった。
メルヴィスがこちらを見て向かいの席に座るよう薦める 紅茶を一口飲み その豊かな味を堪能しているとメルヴィスが予想もしないことを告げてきた。
「レイ様あなたはスキルを持っていますね しかもなにか特別な でなければこの短時間でそこまでスキルは増えないでしょ しかもアイテムボックスなんて貴重なスキルも」俺は、驚きすぎて反応を隠せずにただただ驚いていた
「何故といった顔をしてますね 私はこちらに勤めていらいたくさんの人を見て観察してきました。
たくさん人を見てその人に合った仕事をメイド長として勧めてきました そして最近ですが、私に新しいスキルが生まれました。どんなスキルかわかりますか?」
俺は、静かに目を瞑り考え、一つの答えを導く
「メルヴィスの新しいスキルは鑑定ですか。なぜそれを私に?鑑定持ちならばいくつになっても引っ張りだこでしょ?」
「正解です。さすがレイ様です、私はこの齢になるまで、ここ以外はあまり知りませんから、他のとこに行ったところで私には辛いだけです なのでこのまま、それに今更スキルを確認することはないので、私の鑑定はレイ様しか知りません。』
なるほどね だがそれを俺に言ってどうするんだろう。
「私はここ以外たしかに知りません、なのでいつも退屈していました そんな時に鑑定に目覚め、レイ様のスキルが増えていることに驚きました 退屈な日々に刺激が舞い込んできました それにこれだけスキル持っている方が能無しな訳がございません。ですがそれをわかるのは私だけ なので、レイ様の味方になろうと伝えたくてお呼びしました レイ様を能無し呼ばわりして馬鹿にする愚かものが、いるのもわかっております」
メイド長から味方になると言われたのは、正直驚きしかないがこれはチャンスだ。
メイド長の人を見る目と鑑定のスキルが有れば、他にも有能な人間を味方にできるかもしれない それに、スキルが有能でも人間として駄目なら味方になっても裏切りを警戒しないといけなくなる。
まーそこは、メイド長の今までの人を見てきた目を信じてみるしかないか 駄目なら物理的に追い出せばいいし そいつのスキルを奪えばいい。
「もう一つレイ様にお話したいことがあります よろしいですか?」これ以上どんな話が来るかちょっとの不安と期待を込めて話をきく為に姿勢を正した。
「アリア入ってきなさい」その声が響くと、後ろの扉が静かに開き俺より少しだけ年上のメイドが姿を現した。
「この娘はアリア 私の娘です 年はレイ様より2つ上の12歳になります この娘には私が出来る限りのことを教えこんでいます まだ若いですが、周りの年数だけしか取り柄のない使えないクズよりよっぽど使えるように育てました。」
クズとかなかなかキツイ言葉を使うんだな 初めて見た いや今まで、自分のことしか見ないで周りを見てなかったからかもしれない。
「外では、今まで通り接触は控えますがなにか御用がある際は私かアリアをお呼びください きっとお役に立てると思います。」
「レイ様 アリアと申します 母には幼い頃より色々教わり 自分自身周りのもの達には仕事では負けないと自負があります。母よりレイ様は凄い力を持っていて今はあれですが、必ず認められて偉大な方になると聞いています ぜひ、親子でその偉業を達成するとこを後ろで少しでも、支えれたらと思います」
なんか親子揃って俺への信頼度高くね?信じてもらえるのは嬉しいし 味方が出来るのは心強いけど、俺は教祖とかじゃないから 勘違いされないように気をつけないと