空気が冷たくなってきて
ほてった頬の熱が散りはじめた
もう一度たしかめよう
創造すればいい
想像からでいい
空想してもいい
妄想かもしれないが
すべて手帳にしまっておけ
さあ目の前にいる彼女と対峙しよう
なにかが壊れるかもしれない
なにかを生み出してしまうのかも
なにかが歪んで元に戻らず
どうにもガタツクことだとしても
受けとめよう
その現実を
この混乱を
あの物語とかけはなれても
これが僕と君の冬物語
誰も立ち止まらない雪
誰も気にしない舗道で
たったひとことで済む
くりかえすよ一度だけ
その一度きりにこめる想いは
弾丸になりそこねた感情の濃縮で
還元するには涙が必要となる
しぼりたての果汁を求めているのは
君も同じだと思うから
僕は冷静に問いかける
ほてった頬の熱を逃がしていく
空気が冷たくなってきた