きれいに生きたい
起きたての顔を洗って
食後だけでもいいけれどできれば
食事前にも歯を磨いておきたい
めんどうくさいからこそ
習慣化してしまったほうが
ていうか
ていうか気に
生きているとは
キレイになりたい
あらがえない立場からの強要
恩を感じている相手からの要求
単純に上からの指示
ほうら
気持ちまで
どうしよう
どうするもなにも
どうしようもない
どうしようもなくて
どうにかしたい
きれいさっぱり
シャワーが好き
水のままでいい
その
喜びとなす
これも
どうにかしよう
どうにかしようよ
どうにかできる?
不安だ
心配で
はりさけそうな胸
だからこそ
どうにかできるんだと思う
願う時間さえも
祈る時間さえも
どうにかできる
どうにかできる
どうにもならない現状だけど
なんとかできる
根拠のない自信というより
遺伝子に
黙っていても
心
この気持ち
ギュッて
強まるほどに
おれは ますます
じっとしていても汚れる
なにをしても
なにもしなくても
だったら泥としりつつ戯れて
なおかつ汗を流れるままに
額から滴り
わきから湧いて
夢中なんだ
夢中なんだよ
夢中だから
わからなくて
夢中ゆえに
わからなくなる
ふと
そういえば
と
冷静になり
鏡のない場所でも
自分の顔が気になるとき
からだじゅうを拭きたい
キレイさっぱり風に吹かれて
自分のために自分を消した
さて
消したつもりが
消えていなくて
むしろバレてる
ああ やっぱり なんとなく
やることなすことすべてが
自分なりの選択なんだ
消したつもりも
拭いたつもりも
新しい存在を招くだけ
ありのままで自分らしく
みっともなくて自分が自分でいられなくなる
おれは君に会いにいく
自分の匂いを消して
おれは君に笑いかける
自分の気持ち押し殺して
おれは君に声をかける
素直な気持ち…といきたいけれど
うらはら
よこしま
されど
正反対は両輪だから
片方だけでは走れない
はしゃいで
大声で叫ぶように名前を呼び合いたいが
波を
髪は
おれは言葉を
素肌が汗を
水着が砂を
眩しい初夏の太陽を
なにをしたいんだっけ
なにかしなくちゃいけないの?
なにもしていないようでも
なにかが常に変化し続けている
不思議なんか楽しい
強めるほどに
おれは ますます