☆第百十六章 驚くことがわかった。
妊娠9週目、驚くことが判明する。子どもが二人いる……双子?????????
一卵性の双子だと。
しばらく開いた口が塞がらない。
嬉しい? いや双子はちょっと大変? 男? 女? 出産はどうなるの?
色んな言葉が頭を駆け巡る。
洸稀さんも、もちろん驚く。
驚いていても笑っていても泣いていても時間は過ぎていく。
ああ、仕事、つわりがほとんどない。なんてありがたい。
でも双子だったらそのうちお腹重くなってくるだろうなって……。
ネットで双子の出産というワードを調べる。
双子の妊娠、双子の出産、双子の育児………結果どれも大変。でも可愛さは2倍。
洸稀さんに尋ねる。
「双子はどう?」
「驚いているよ」
「イヤとかじゃない?」
「イヤなワケがない。琴さんの体調が心配なだけ」
正直、双子だと告げるのにちょっと勇気がいったが、彼は保育士だ。毎日たくさんの赤ん坊や幼児と接している。
「賑やかになりそうですね」
ただ、彼の笑顔は少々ひきつっていた。