〇笹本リゾートホテル 住み込み社員用 社員部屋(101室)
五月と雫二人を伴い部屋に入り先ほどコンビニで購入した惣菜や飲み物、お菓子等をテーブルに並べ前回に引き続きジュースで乾杯する
「「「乾杯!!」」」
俺は五月に託された宝剣 布津御霊をチラッと見る
「ん?何?進、あの剣が気になるの?」
「え?いや・・武器というか金属系の物が全般装備出来ないって言うのが本当にゲームの中のドラゴンロードの設定と同じだなって・・」
「えっと・・確か詳細設定でドラゴンロードの血の中に希少金属の成分が混ざっててその金属以外の金属と反発するから・・・だっけ?」
俺は以前に話をした時にドラゴンロードについての設定を五月達に説明していた
「そうなんだよね、ドラゴンロードと言うよりも、ドラゴン族がそうだからって話なんだけどね」
雫はチップスをボリボリと口に運びながら興味深々で俺に尋ねる
「モグモグ・・んぐっ・・希少金属って・・パリッ・例えばモグモグ・・どんなの?」
そんな行儀の悪い雫を白い目で見てる五月は我慢できず注意する
「あんた・・本当に良いところの家の娘なの?行儀悪すぎ」
そんな五月の小言も気にしない雫を見てると、これが平常運転なんだろう俺も意外に思っていたが、どこかで雫らしいとも思ってしまった・・・まぁ内緒だが
「希少金属か・・・そうだな例えば身近な所ではミスリルとかダマスカスとか・・少しマニアックだとアダマンタイトとかオリハルコンなんていうのも有るよ」
俺の話を興味深く聞いてる二人に、ゲーム内の説明で見た知識を思い出し補足する
「あ、そうだ設定ではドラゴンロードの血液にはスタープラチナって言う金属が含まれるらしいよ」
「モグモグ・・へぇ~うぐっミスリルとダマスカスは知ってるけど他は聞いたこと無いかも」
(雫、何袋目だ?いったいどこに、この栄養が入るんだ・・・って・・あそこか・・・)
「!?っイテテ・・」
急に五月に頬をつねられる・・・・五月は頬を膨らませ怒ってる
「ちょっとぉなにすんだぁ五月ぃぃ」
「忘れてるかも知れないけど、私らテレパシーみないなので繋がってるんだから・・進のエッチ!!」
「フフフ良いじゃない♡私は何時でも見て貰っても触って貰っても構わないわよ~フフフ」
「あ、あぁぁぁ俺風呂入って来ようかなぁぁぁアハハ」
俺は急ぎ着替えを抱えるとバスルームへ駆け込んだ
「逃げた」「逃げちゃった♡」
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
俺は風呂場で一息つくと、湯船につかり明日の作戦に思いを馳せる・・・不安は・・不思議と無かった理由は分からないが自分の中で何か納得してる
やはり・・・俺がこの地に来たのも、オロチの声が聞こえたのも、ザビーネという魔族に接触したのも・・いや、もしかしたら協会支部での人狼との闘いすらも何か運命めいた物を感じる
ガラガラ~
「すすむん、来ちゃった♪」
「ちょっ・・本当に入るの!?」
「!?なぁぁ!!」
俺は慌てて自分の股間を手で隠し湯船に大きな自分の体をこれでもかと沈める、恐る恐る浴室の入り口を見ると体に申し訳程度のバスタオルを巻いた五月と雫が入って来た
「#$?&&?!!」
「やだぁ~すすむんたら恥ずかしがっちゃって~」
俺以上に恥ずかしがって雫の背中に隠れている五月が顔だけ覗かして
「わ、私はよそうって・・・言ったんだけど・・って!?こっちジロジロ見んなぁ!!」
「あららぁ~♪そうよねぇぇ五月はおこちゃま体系だから恥ずかしんだよねぇ~フフフ」
雫の安い挑発にカチンと来た五月は俺が居るのも忘れて雫に食ってかかる
「はぁぁ!?この私のどこが幼児体系なのよ!!ちゃんと見なさいよ!!」
おもむろにバスタオルを外し雫に見せつける・・・やばい・・五月メッチャスタイルが良いじゃないか・・・それに綺麗なピンクの・・・って見ちゃダメだ!!
「フフ、魅力的な身体って言うのは、こういうのを言うのよ♪」
そんな五月に見せつける様にバスタオルと外すと、凶悪とも思える豊満なバストがバスタオルに抑圧されていた反動からタユン♪と揺れながら現れた、こちらも少し紅かかった二つの蕾が・・・あっこれ・・・ヤバいかも・・・
ブッ!!!
頭がクラクラして鼻から液体が垂れる感覚と共に意識が遠くなる
「そ、そんなの脂肪の塊じゃ・・・?て!?進!!ちょっと雫!!進が血を!!」
「あらあら、すすむんたら可愛んだから♡このくらいで鼻血出して倒れてたらこの先・・・って・・・へぇぇこれは・・なかなか流石私の旦那様・・フフフ」
「ちょっ!!雫なに見て・・!!?キャァァァ!!」
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
「ここは・・・俺確か風呂に・・・!?」
起き上がると俺の部屋のベッドの上だった・・・・あれ?俺確か風呂場で・・・鼻血の痕や頭痛等は雫が直してくれたのか・・・しかし・・・
「これって・・やっぱそういう事だよな・・・」
今の自分が服を着てる事を確認して、二人が裸の俺を着替えさせてくれた現実に顔から火が出るほど恥ずかしくなり顔を覆う
「・・・なぁにぃ~・・・すすむん・・明日早いんだからチャンと寝なよ・・」
「すーすーすー」
「ああ、すまない・・・起こして・・・ん?・・・・え?・・・なぁぁぁ何で雫が俺のベッドにぃぃ!?」
動揺し後ろに手を付くとムニュ♡・・・なんか以前にもこんな事があった様な・・・デジャブってやつかな?
「あんっ・・・も~う・・なぁにぃ~さっきから・・・って!!進どこ触ってんのよ!!」
「ご、ゴメン・・・ってそうじゃない!!何で二人が俺のベッドに!?ご両親もこのホテルに泊まってるんだからてっきり家族と一緒に寝るのかとおもってたよ!?」
動揺してる俺の事を見て、二人とも呆れつつも優しく微笑みそっと俺の手に自分の手を重ねる
「明日はきっと今までの様には行かない厳しい戦いが待ってる・・・」
「だから、せめて今日はすすむんの傍で安心させて欲しいの・・・」
「五月・・・雫・・・」
その後、二人に抱き付かれたまま身動きが取れない状態で固まって横になる・・・俺の首筋には左右から雫と五月の寝息がかかり童貞27歳の俺には生殺しの様な悶々とした夜が続いた
《龍道 進とさつき、しずく、二人のヒロインとの絆が深まりました》
《鳥居 五月と蜂須賀 雫は、進のヒロインから進の未来の花嫁へ、ステイタスが変化しました》
《以降は親愛度の上昇により、さつきと、しずくのスキルが上昇します》