ふんふん。この本が面白いのね。
あ、どこが面白いのかはネタバレしないでね。
まっさらな状態で読みたいの。
何にも知らないままで読みたいの。
うーん。なんだか語りそうな顔してるなぁ。
でもダメ。ネタバレ厳禁。
それじゃ、初見ではわかりにくいほど、設定がこみいってるのかな。
そうでもない、と。
とにかく語りたくなっちゃうんだね。
何も知らない初見さんに思わず語りたくなるほどのものである、と。
うーん。気になるなぁ。
でも、ネタバレはストップ。
語りたくなりそうだということ以外、
これ以上は語らないでね。お願い。
とにかく語りたくなりそうな代物ってことはわかったけれど、
何も前情報がないままで読みたいの。
よかった、わかってくれたんだね。
それじゃ、本に集中したいから、黙っててね。
ふむふむ。
え、それじゃあの子は。
そうきたかぁ。
え、え、え。
そこでこいつが来るとか。
こんなところにつながっているなんて誰が思うんだ。
作者の頭の中はどうなってるんだ。
うわ、すごい。
それでこんなにきれいにまとめちゃうわけ。
まじかぁ。
すごい、まだすごい。
ここでこんな返しがあったとか。
うーわー。
お待たせ。読んだ。
語りたくなる気持ちすっごくわかった。
これを一度読んだら、本を勧めるときに語りたくなるわ。
語る中にどうしてもネタバレが入りそうになるのもわかる。
あなたがどれだけ我慢していたかもわかる。
すっごい本だった。
待っている間暇じゃなかったかな。
私の反応聞いてて楽しかった、と。
ああ、その気持ちもわかる気がする。
私がもしこの本を誰かに勧めるとすれば、
この本を読んでいる反応も聞きたいと思うもの。
かなりうるさくなかったかな。
あっはっは。新鮮な悲鳴が聞けたとか。
うんうん。確かに新鮮な悲鳴を上げていたね。
あれは衝撃から来る新鮮な悲鳴で、
初見でないと味わえない悲鳴だよ。
確かに、この本を勧めたらその悲鳴を聞きたくなるのもわかる。
この本の衝撃はそのくらいのものだからね。
ネタバレ我慢してくれてありがとう。
おかげで衝撃をもろに食らって、すっごく楽しかった。
この本の世界を予備知識なしで食らうというのは、
やっぱり初見ならではだね。
うんうん。楽しかった。
今回ネタバレ我慢してくれたおかげで、
すっごい読書体験ができたけれど、
あなたはネタバレ構わない方なのかな、
それとも、ネタバレ無しでまっさらで初見を楽しみたい方かな。
ふむふむ。あなたは特に気にしないのか。
ただ、この本に関してはネタバレ無しが正解だと思ったと。
わかる。あなたがどれほど語りたくて、どれほど我慢していたかもわかる。
言いたくて言いたくて仕方ない気持ちになるのもわかる。
あなた自身は特にネタバレを気にしないみたいだけど、
この本はね、特別だよね。
設定のひとつを語りだそうものなら、
そこを説明するのにネタバレになって、
結局本を説明することになりかねなくなっちゃうからね。
この本はネタバレ無しの初見の衝撃がすごいからね。
あー。もう感謝しかない。
よく我慢してくれたよ。
ありがとう。
え。この本続きがあるの。
あそこからどう続くの。
全部まとまって終わったじゃない。
作者の神技かと思うほどのまとめ方だったじゃない。
ちょっとまって、やっぱりネタバレしないで。
続きがあるならまっさらなままで読むから。
この作者に関しては、語りたくなる気持ちもわかる。
さっき、あなたが我慢してくれていたことから、
続きも相当なものらしいこともわかる。
ネタバレは我慢して。
初見ならではの衝撃を味わいたいの。
その気持ちもわかってくれると思うんだけど。
うん。我慢しててね。
それじゃ、続きは書店に売ってるかな。
ちゃんと買って来るから、そのときは読んでる私の新鮮な悲鳴を聞いてよ。
読み終わったら思う存分ネタバレで語ろうよ。
この本の世界が共有できるって幸せだね。
まずはネタバレ無しでいきたいから、
少しだけ我慢してね。
多分読み終えたら、怒涛の勢いで語ると思うからさ。
あ、気持ちわかるんだ。
それなら続きも楽しみだ。
あなたとネタバレ解禁になって語り合えるのが、
今から楽しみだよ。
それじゃ、ひとっ走り買ってくるね。