私にとってのカリスマとは、
あなたなのだろうなと思う。
あなたが正しいと思った道が正しい道。
私はいつでもそう思う。
誰に何を言われようとも、
あなたが正しい道と思ったが正しい道。
そして、私にとって正しい道。
あなたが進む道を私も行く。
例えいばらの道であろうとも、
私はいばらを切り拓いて、
あなたの進むべき道を作る。
あなたが正しいというのだから、
この道はいばらであろうが正しい。
あなたを傷つけるわけにはいかないから、
私はいばらを切り拓く。
あなたは正しい。
私にとってあなただけが正しい。
あなたはあまりにも真っすぐすぎる。
それゆえに正しくないと言う奴もいる。
何を見ているのだろうかと思う。
この人はあまりにも正しい。
正しく、清い。
真っすぐに生きていて、
裏表のない存在だ。
天使がいるとするならばこのような存在なのだろう。
あなたは正しい。
私はそれを証明し続ける。
あなたの声を聞ければ幸せになる。
あなたに微笑まれれば幸せになる。
あなたが苦しんでいるときは、
その苦しみを取り除きたいと思う。
あなたがどこかに行こうとするときは、
そのそばにいようと思う。
あなたを害するものすべてを取り除いて、
あなたには幸せでいてほしいと願う。
汚れ役は私だけで十分だ。
あなたはそれを知らなくていい。
あなたは真っすぐに生きて欲しい。
進むべき道を見据えて、前へ前へと進んでほしい。
あなたは正しい。
あなたは私のカリスマ。
近い将来、あなたのカリスマ性がもっと知られていくだろう。
あなたにはそれだけの素質がある。
あなたについてくるものもたくさん出てくるだろう。
あなたの言葉を待ち、
あなたの道を共に歩み、
あなたを認めるものがたくさん出るだろう。
それでも、あなたを真に理解しているのは私だ。
あなたのいばらの道を切り開いてきたのは私だ。
あなたを守ってきたのも私だ。
全ての害するものから守ってきたのも私だ。
私なのだけど、
あなたは前を見ていて、そのことに気が付いていない。
それでこそあなたなのだ。
あなたは私に気が付かないくらいでいい。
汚れ役を買って出る私を知らなくていい。
あなたは汚いものを知らなくていい。
あなたは美しいカリスマ。
あなたは信じた道を行く。
私はそっとついていく。
あなたが傷つかないように、
邪魔なものは取り除いておく。
あなたをはじめとした、
あなたの道を信じたものが続いていく。
ともに歩むものはどんどん増えていく。
あなたのカリスマ性はもっと知られていく。
私のことは知られなくていい。
あなたにすら知られなくていい。
私のことを知られれば、
あなたのカリスマ性が地に落ちてしまう。
私のことは隠されなければならない。
あなたは奇跡のような存在だ。
そこにいることだけで奇跡だ。
微笑むことで観衆を幸福にして、
言葉を言うことで心を打つ。
反対勢力は私が処分した。
あなたはそのまま信じた道を行ってほしい。
あなたに敵対する萌芽も摘み取っておいた。
あなたに逆らおうとするものはもう出ないはずだ。
そうすることで、私は法を犯した。
やがて私は裁きにあう。
あなたの進むべき道は、私が全て整えておいた。
あなたはこのまま信じた道を幸せに歩んでほしい。
あなたがこの道を進むことで、
たくさんの存在が救われる。
私はその道をともに歩むことはできない。
あなたが微笑みながらこの道を進んでくれればそれでいい。
私はきっと死ぬだろう。
あなたはきっとそのことを知らない。
誰も私のことなど知らない。
あなたはまっすぐ前を見ていた。
奇跡のように純粋な存在だった。
そのあなたを曇らせることなく、
前へ進む道を作れたことを、
私は誇って死のう。
あなたは私のカリスマ。
あなたのためならばなんだってした。
どうか、ずっと純粋なままでいて欲しい。
全ての人のためのカリスマであってほしい。
私は見届けられないけれど、
あなたのためにこの命を使えたことを、
私は喜びと思って死のう。
カリスマとは、あなただ。