「佐藤さんに……大事な話があるんだ【言っちゃった((((;゚Д゚)))))))】」
ついに、本当に、いよいよ、マジで、リアルに、この時がやってきた!
私はごくっと息を呑んだ。
心の声が聞こえてこないから、辺りには誰もいない。
今がチャンスだよ、沢田くん!!
沢田くんは真剣な眼差しで言った。
「俺は佐藤さんのことが……【好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだーっ!!!_:(´ཀ`」 ∠):ぐはっ……燃え尽きた……】」
こらーっ!! 心の中だけで燃え尽きないでーーっ!!
気持ちは充分伝わったけども。
「何? 沢田くん。はっきり言ってくれなきゃ分かんない」
やっぱり、沢田くんの口からちゃんと聞きたい。
私はじっと沢田くんを見つめた。
【うっ……! どうしよう。悪い予感がする……!。゚(゚´ω`゚)゚。】
沢田くんは急にピヨこになってピヨり出した。
【なんだかフラれそうな予感がする! 佐藤さん、なんか真剣な顔してるし、いつもと違う……!((((;゚Д゚))))))) はっ! そうか。俺がいつも何か言いかけてやめるからイライラしてるんだ! そもそも、あ、うんしか言わない俺のこといいかげんにしろ! ってどつきたいと思っているのかもしれない! いつも優しい天使のような佐藤さんが怒るとどうなってしまうんだ? ひょっとして小悪魔になるんじゃ……! 小悪魔な佐藤さん(*´Д`*)ドキドキ。って、なに喜んでんだ俺! ヘンタイか! 確かにそんな佐藤さんも見てみたいよ! でも】
「沢田くん!」
おしゃべりはもう、いいよ。
聞きたいのはひとつだけ。
私の心の声が聞こえたみたいに、沢田くんは真顔になった。そして。
「……好きです、佐藤さん」
私をちゃんと見つめて、沢田くんは言った。
「俺の彼女になってください」