235. 『姫。魔法使いになります!』~魔法使いになれたら★案件ゲーム耐久配信~④
ガチャを終え、早速ストーリーを読みながらゲームを進めていく。テキストを読みながら、コメント欄を見て喋って、ゲームをやる……意外にやることが多い……ゲーム配信してる人って大変なんだな。
あれから更に3時間が立ち深夜1時30分。結構配信してるな。本当にあっという間だ。ゲーム耐久配信ってすごいな……
ちなみにストーリーは第1章の3話のボス『シャドウドラゴン』のところまで来ている。今のところ問題はなかったが、ここで苦戦している。
「あ。負けちゃった……難しいw」
コメント
『惜しい』
『レベル上げしよう』
『姫頑張って』
「うん。1つ親衛隊のみんなに聞いてもいい?ココアちゃんとかあるとちゃんとかは炎とか氷とかの魔法で戦ってるんだけど、かのんちゃんは丸いボールなんだけどなんで?ドッジボールしてるの?」
コメント
『丸いボールw』
『魔導弾だよ』
『かのんちゃんは攻撃魔法覚えてない』
「魔導弾なんだあのボール。じゃあかのんちゃん役に立たないねwあとボスのドラゴンに青いバリアが張ってあって攻撃届かないのなんで?」
コメント
『あれはシールドだよ』
『特効属性ならすぐ壊せる』
『魔導弾でも一応壊せるよ』
『ブレイクさせて倒すんだよ』
『ヘルプ読もう姫』
オレはリスナーに言われてヘルプを読むことにする。もしかしたら、こんなにゲームヘタなやつのプレイを見てイライラしているリスナーもいるかもしれないが、オレが聞いたこと以外はネタバレしないようにしてくれている。本当にありがたい。
【シールド】
物語が進むと強力な敵が出てきます。シールドは物語を進める上でのボス戦でボスが使ってくることがあります。盾のマークに数字が書いてあり、その分だけ魔導弾を当てれば壊せます。特効属性なら一気に2つ削ることができ、キャラクターの中にはシールドを削る魔法を使うことが得意な者もいます。上手くパーティーを考えながら攻略しましょう
【ブレイク】
シールドが壊れた者はブレイク状態になり、ブレイク状態は通常よりも多くの魔力を消費しながら魔法を使用します。攻撃や防御、回復など全てに影響を与えます。シールドが壊れたらすぐにブレイク状態を解除するか、回復する準備をしましょう。
なるほど。ゲームって色々難しいことが多いんだが……結構頭使うなぁ……でも楽しいな。
「ふむふむ。まずはシールドを破壊してから戦うんだね。ボスの『シャドウドラゴン』のシールドは6だったから、ましろなら3回ってことか……う~ん……上手くできる自信ないなぁ。せっかくだから誰かにアドバイス貰いたいな。夜遅いけどチャット送ってみるね」
コメント
『誰に送るんだろ?』
『誰でも来てくれたら嬉しい』
『本当にそれな』
「もう深夜だからね。でもみんな結構配信やら作業やらしてる人も多いよね?……あ。かかってきた。もしもし?」
《こんばんはです!観てましたよ》
「来てくれてありがとう。自己紹介お願いします」
《狙うは幸せ!一攫千金!ラビラビカジノへようこそ!Fmすたーらいぶ4期生、全力バニーガールこと園崎ラビ。よろしくです!》
コメント
『おおウサギ来た』
『姉御ウサギ』
『ひめウサギ実現』
「あけおめ座談会のやつね?ありがとうラビさん来てくれて」
《いえいえ。こちらこそ光栄ですよ》
「早速なんだけど、ましろどうしたらいいかな?」
《とりあえずパーティー見せて貰えますがね?》
オレはステータス画面を開きラビさんに今のパーティーを見せる。そして1人ずつ詳細を見せていく。
「どうかな?」
《なるほど……まずですね?バーストスキルあるじゃないですか。あると先輩のバーストスキル『キルすっぞ!』が敵のシールドを一気に壊せるのでそれを使えば倒せますよ》
「バーストスキル?」
《え?ゲージが溜まったら使える必殺魔法です。キャラクターが光ったら使えるんですけど、戦闘画面の端にゲージありませんでした?》
「あ。あったかも。あれ必殺魔法なんだw」
《まぁここまではゴリ押せますからねwそれを使って攻略しましょう。》
「えっとあるとちゃんのバーストスキル……」
バーストスキル:『キルすっぞ!』
ゴスロリ美少女魔法使いが狙った獲物は逃がさず、敵全体のシールドを壊し、1ターンの間全ての属性が弱点状態になる
コメント
『姫気づいたw』
『今度は行ける』
『頑張って姫!』
「おお!『キルすっぞ!』強いwちなみにパーティーはこれでいいのかな?」
《今回は耐久パーティーでいぎましょう。ココア先輩とかのん先輩を外して、キサラ先輩とラビを入れでください》
「タンク多すぎじゃない?」
《ここは、あると先輩を守れば勝てるので大丈夫です。ラビを信じてください!》
なんか……ゲームってすごいな。いやラビさんがすごいのか?どっちにしてもアドバイス通り攻略しよう!