236. 『姫。魔法使いになります!』~魔法使いになれたら★案件ゲーム耐久配信~⑤
とりあえずラビさんの言う通りに進めていき、ボスの『シャドウドラゴン』のところまでやってくる。
コメント
『リベンジ!』
『やってやんよ!』
『頑張れ姫!』
「うん。ましろ頑張るよ。ボスのところまで来たね。ラビさんどうしたらいい?」
《まずですね。キサラ先輩の『プロテクトマジック』の魔法でましろ先輩の防御力を上げてください。ましろ先輩は光属性なので、特効属性でもあり弱点属性なので》
「キサラさんの魔法……はい。できたよ」
《次にラビの『ゴールドイリュージョン』の魔法でラビに敵からのヘイトを集めます》
「え?ラビさんやられない?可哀想……」
《ゲームなので大丈夫ですよwラビは闇属性なので少しは耐えられますから!先輩には指一本触れさせませんので!そのあとは、シャドウドラゴンの前にいるゴブリンを魔法を使わずに魔導弾で倒して、あると先輩のゲージを溜めましょう!》
コメント
『草』
『ゲームでも男気見せるウサギw』
『ラビかっこよすぎw』
オレは言われた通りにゴブリンを魔導弾で倒し、あるとちゃんのゲージが溜まっていく。
「あ。ゲージ溜まったよ」
《あると先輩の『キルすっぞ!』使いましょう!あとはシャドウドラゴンをボコボコにするだけですがら!》
「よし。お願いあるとちゃん!」
画面をタップし、あるとちゃんのバーストスキル『キルすっぞ!』を発動すると、あるとちゃんのボイスが流れる。
『あるとの究極魔法『キルすっぞ!』受けてみろ!』
「キルすっぞ!」
《キルすっぞ!》
コメント
『楽しそうだなおいw』
『姫はあるてぃめいとだからw』
『ウサギも最早予備軍w』
そしてシャドウドラゴンのシールドが全て破壊されブレイク状態になる。
「あとはボコボコにするだけだね?」
《そうです。ましろ先輩の魔法ならかなり効果ありますから!やっちゃいましょう!》
コメント
『ましろちゃん頑張れ!』
『いけ姫!』
『キルすっぞ!』
シャドウドラゴンに攻撃を当てていく。ブレイク状態なので、かなり簡単にダメージが入る。ラビさんの言う通りだな……これ。そしてあっという間にシャドウドラゴンを削りきり、遂に最後の一撃となる。
「すごいもう倒せるね!」
《あ。ましろ先輩のゲージ溜まってますから、せっかくならましろ先輩のバーストスキルをお見舞いしちゃいましょう!あると先輩のバーストスキルの効果でブレイク+弱点属性になってますがら!》
コメント
『オーバーキルw』
『お疲れシャドウドラゴン』
『いい夢みろよ』
「ましろの?えっと……ましろのバーストスキルってなんだろ?」
《いやボイス収録しましたよねw》
「まさかゲームやると思ってないから忘れちゃってw」
コメント
『それは草』
『一緒に叫びたい』
『生の声とかご褒美w』
『妖精録音してるなこれw』
バーストスキル:『プリンセスストライク』
Fmすたーらいぶのエースの魔力で敵1体に巨大な流れ星を落とし光属性特大ダメージを与える。そして更に自身の防御力を上昇させる。
「ああ。はいはい。じゃあせっかくだからみんなで魔法唱えようかwちょっと恥ずかしいけど、行くね?」
オレはそのまま画面をタップしてバーストスキルを発動させる。
『みんなが歩む道をましろが切り開く!行くよ!『プリンセスストライク』!!』
「みんなが歩む道をましろが切り開く!行くよ!プリンセスストライク!!』」
《プリンセスストライク!》
コメント
『プリンセスストライク!』
『プリンセスストライク!』
『プリンセスストライク!』
コメント欄には、謎に一体感が生まれて魔法を唱えるコメントが流れる。そしてシャドウドラゴンは倒れ大爆発を起こし、ラビさんのアドバイスのおかげで何とか第1章の3話をクリアすることに成功した。
「やったぁ!倒せた!」
《やりましたねましろ先輩。さっきの切り抜かれるんじゃないですか?w》
「かもねw」
コメント
『確かにw』
『切り抜き師ですw』
『いい仕事頼むw』
「本当にありがとうラビさん。助かったよ」
《いえいえ。では、ラビは明日の準備があるので落ちます。残り頑張ってください!》
「うん。またね~。……本当に助かったよね、ましろだけならきっとクリアできてないよw退屈な配信だったらゴメンね?」
コメント
『大丈夫だよ』
『ゲームとか逆に嬉しい』
『きちんとしたコラボみたい』
「ありがとう親衛隊のみんな。そうだね……今年はさ、色々やっていこうと思ってるからさ?この配信みたいにゲームしたり、歌枠とかもやりたいし……みんなとのコラボもしてみたい。去年の今頃はまだ誰とも絡みがなかったし、今思えば……Vtuberとして何も出来てなくて楽しめてなかったから……今年はさ、もっと親衛隊のみんなと楽しく過ごせたらなって思ってるんだ」
コメント
『姫ほんと好き』
『ましろ姫が楽しそうで嬉しい限り』
『親衛隊も一緒に頑張るよ』
「うん……ありがとう。もう3時前なのか……結構やってるねwさて4話をクリアしよう!」
本当に『姫宮ましろ』のリスナーの親衛隊は温かいな。一緒に楽しむ……か。そのためにオレも頑張らないとな。