「
王忱は答える。
「何ら変わらんさ。
ただ、阮籍の胸のうちには
深いわだかまりがあった。
それを洗い流さんと、
酒を痛飲していたのだろうな」
司馬相如。
阮籍。
その差を、酒と見るわけだ。
王孝伯問王大:「阮籍何如司馬相如?」王大曰:「阮籍胸中壘塊,故須酒澆之。」
王孝伯は王大に問うらく:「阮籍は司馬相如とで何如?」と。王大は曰く:「阮籍が胸中は壘塊、故より須らく酒にて之を澆う」と。
(任誕51)
王恭
東晋末にめちゃくちゃ大きな存在感を放つ貴公子。ただし軍事の才能がないのに軍を動かして、その軍部に裏切られ死亡。まぁ後々いっぱい出てきます。
王忱
王恭のはとこにして、東晋末が誇るアル中。まぁ基本的には「王忱が極度のアル中だったから阮籍に比定された」という感じのエピソードである。