論壇の徒、
彼らは
そんな二人が、ある時
蔡謨さんのところに遊びに行く。
語らい合うことしばし、おもむろに、
二人が蔡謨さんに対して聞く。
「あなた様は、
どうお思いになられますでしょうか?」
すると蔡謨さん、答える。
「あの方には及ばぬな」
劉惔と王濛、目配せし合い、吹き出す。
あれ以下ですか! へー!
そうですか!!!!
更に聞く。
「で、っでは、っぷくく、
ど、っどのあたりが、っくくっ、
及ばないと、っぷっ、
お考え、なのですか?
ップゲラッ!」
すると蔡謨さん、答えた。
「かれは、そなたらのようなやからに
まとわりつかれずに済んでおるのでな」
王、劉每不重蔡公。二人嘗詣蔡,語良久,乃問蔡曰:「公自言何如夷甫?」答曰:「身不如夷甫。」王、劉相目而笑曰:「公何處不如?」答曰:「夷甫無君輩客!」
王、劉は每に蔡公を重んぜず。二人は嘗て蔡を詣で、語れること良や久しく、乃ち蔡に問うて曰く:「公は自ら夷甫とでは何如と言わんか?」と。答えて曰く:「身は夷甫に如かず」と。王、劉は相い目し、笑いて曰く:「公の何處が如かざらんか?」と。答えて曰く:「夷甫に君が輩なる客無し!」と。
(排調29)
このエピソードの乗るタイミングは
つまり、蔡謨さんの晩年に近い。
そうすると彼らは、
三公にまで上り詰めながらも、
最終的には庶人に「落ちぶれた」
蔡謨さんのところに訪れたのだ、
と、想定できる。
となれば、王衍への比定とは、
顕職にありながらも、
「無能」への、おちょくり。
……と、言った辺りになるだろうか。
ていうか劉惔と王濛、性格最悪だなw