『
その内容は、一日に一卦を
教える、というものだった。
講義のテーマを知ると、取りやめた。
「卦の理解の難易度には差がある。
これをすべて同じ時間で語るなど、
できるはずがないだろう」
宣武集諸名勝講易、日說一卦。簡文欲聽、聞此便還曰:「義自當有難易。其以一卦為限邪?」
宣武の諸名勝を集めて易を講ぜるに、日に一卦を說く。簡文は聽かんと欲せど、此を聞きて便ち還りて曰く「義には自ら當に難易有るべし、其れ一卦を以て限りと為らんや」と。
(文學29)
八卦の方なのか、六十四卦の方なのか。
いずれにせよ、桓温に対する
文学者的ライバル心が
ほの見えてよいですな。