―――全裸にされたエヴリンが拘束されている空間
あの紫色の粘液に囲まれた洞窟のような場所にサジテールとスコーピオ、ジェミオスも両腕両脚をズボリと飲み込まれてエヴリンと同じように身動きが取れない―――
「おい!エヴリン!目を覚ませ!!」
サジテールの声にエヴリンは反応を示さない―――
しかし曝け出された巨乳が僅かに呼吸で動いているのを見て生きていることだけは確認することが出来て安堵するサジテールと、周囲を確認するスコーピオ、ジェミオス。
「此処は……あのダークエルフが言っていた魔術の領域に閉じ込められた、ということか……」
スコーピオが冷静に周囲の様子と状況について考えを述べているが、現状では打開策は見当たらない……
「このままではいずれルドナの『
―――その時、
周囲の粘液が蠢き始めて何本もの触手のようなものがゆっくりと立ち上がってくる―――
「―――これは!?」
蠢く触手は両腕両脚を拘束されたサジテール、スコーピオ、ジェミオスに足元からゆっくりとグルグル身体の周囲を纏わりつくと、三人の着ているメイド服の隙間に侵入して強引に次々と破り捨てていく。
「クッ!!―――やめろ!!!」
服の中にニュルニュルと忍び込んで来た触手化した粘液はビリビリと音を立てて三人の服を破り捨て、下着姿になった三人に対して更に纏わりついていく。
白い下着に身を包んだサジテール、黒い下着に身を包むスコーピオ、そして黄色い下着を着たジェミオスに触手はゆっくりとブラの中に挟まって紐の部分を引き千切った。
三人の胸が一気に勢いよく、ぷるん!と曝け出される―――
「クソッ!!」
意志のない、操られているだけの触手に言葉など通じる訳もなくサジテールは唇を嚙しめて耐えている。
しかしジェミオスは―――
「あうぅうぅ!イヤ、いやあああ!!/////」
初めての状況に混乱し取り乱したジェミオスは瞳に涙を溜めて叫ぶ。
「落ち着けジェミオス!今は冷静に!―――ッ?!」
そう言ってジェミオスを落ち着かせようとしていたサジテールの大きく形のいい胸に触手が伸びてきて乳房の周りで円を描いて取り囲み、その大きな乳房を輪郭からギュッと締め上げると寄せられた乳房が搾り上げられるように変形して前方に飛び出した。
「ウクッ!おのれ……ルドナ!/////」
そんなサジテールの隣では、サジテールより大きさはやや負けるものの白い肌に形のいい胸をしているスコーピオにも触手の魔の手が伸びている。
サジテールと同じように、柔らかな乳房の周りを囲うように這いまわる触手が締めつけるようにして収縮し、スコーピオの胸を縄で縛ったかのように強調させて食い込む。
「俺にこんな屈辱……許さんぞ/////」
それはジェミオスにも同じことが起こっており、まだ幼さが残りながらも女の象徴として存在する乳房に容赦なく触手が纏わりつき、小さな乳房を締め上げて膨らみを強調させていた。
「い、いやあぁあ!!さ、触らないでぇえ!/////」
三人ともなんとか触手を振り解こうとして身体を揺するが、その程度で離れるような代物ではない。
そのうち両腕両脚を呑み込んで拘束している壁から、別の紫色をした粘液の触手が伸びてきたかと思うと、その先端が蛇の頭のように太く丸まって、そして十字に裂けたかと思うと中には、イボイボとした無数の突起と中心には蛇の舌のような細い触手が数本束になって蠢いている。
「ヒッ!?い、いや……来ないで……/////」
ジェミオスの声も触手には理解されずに、三人の張り出された両胸にクパァ~と粘液を垂らした触手の先端がパクリッ!と喰いついてきた―――
「ううっ!!―――は、放せ!/////」
身動きが取れない三人の胸には喰い付いた触手の口の中でイボイボの突起と蛇の舌のような触手が高速で動き出して刺激を与えつつ舐め回していく。
「クウウウ―――ッ!!!/////」
「オアア―――ッ!!!/////」
「イヤアア―――ッ!!!/////」
咥え込んだ触手の先端には次から次へと生温かい粘液が分泌され、それによって摩擦の無くなった突起は拘束で震えても身体が逃れられず、ダイレクトに振動を伝える異物から違和感と羞恥心がサジテール達を襲う―――
その突起に不快なマッサージをされて三人は、本人の意志とは無関係にぷっくりと大きくなる先端を触手の口の中にある複数の舌状の細い触手が撫で回している状況に三人とも苦悶の表情で耐えるが、サジテールが視線を向けると三人の近くに拘束されているエヴリンにも同様のことが成されていた……
「あ……ああ♡……ま、また、なの?……ハァハァ♡……んん!…あ、ああ♡ も、もうやめて…ゆ、ゆるしてぇええ!!!/////」
「エ、エヴリン!気がついたのか!俺だ!サジテールだ!しっかりしろ!―――エヴリン!!」
艶めかしい表情をしているエヴリンは、巨乳を締め上げている触手によって、ますます強調されている胸の先に吸いつく触手がボコボコとうねる。
その口の様になった触手の中ではエヴリンの胸にイボのような突起が高速で震えて強い刺激を与えながら、更にその中にある舌のような触手で刺激していく―――
「アアアア―――ッ!!!ま、またごれぇええ!!おお♡ ぎ、ぎもちいいのぉお!!!/////」
「エヴリン!おい!しっかりしろぉお!!!」
サジテールはなんとかエヴリンを正気に戻そうと力の限り叫ぶが―――
【クックックッ!……無駄だ。サジテール……エヴリンはその空間に閉じ込めてから休みなくそれに快感を与えられ続けて、もはや正気も保っていない】
―――洞窟のような魔術空間に黒き魔女の蔑むような声が響いてくる。
「ルドナ=クレイシア!!!―――何処にいる!!エヴリンを解放しろ!!!」
【ハハハハッ!―――その女はもう、その魔術の虜さ!私が開放してもその女は自らそこに戻って来るだろう】
「どういうことだ!お前!エヴリンに何をした!!」
【クックックッ!……なぁに……その粘液には大量の媚薬物質が混ざっているのさ!流石にお前達には効き目が悪いようなので、違う薬をこれから用意するところだが―――】
「媚薬だと!?だが、ハァハァ、残念だったな。俺達には『毒耐性』スキルがある。媚薬であろうと毒物であろうと効かない/////」
【ああ、だからお前達には特製の『薬』だ。効き目は自分で体感してみるといい♪】
楽しそうに語るルドナの声が洞窟内に響いたと同時に―――
「―――ッつぅ?!/////」
「―――ックゥ!!/////」
「―――痛ぁあ!!/////」
―――三人の胸に痛みが走った。
三人の胸に吸いついた触手の先端部分の中で、中心部から細く鋭い針が飛び出すと三人の両胸にある敏感なところを的確に狙い針が突き刺さる―――
―――そこから何かが体内に流し込まれてくる感覚が伝わってくる。
「こ、これは!?ルドナ!一体、何を!!―――あああ!!!/////」
そう叫ぶサジテールにルドナが笑いながら答える―――
【アハハッ!―――どうだ?ジンジンと感じてきただろう?『毒耐性』スキルは加護と違ってお前達だけが持っているというスキルではない。私の研究所ではスキル持ちの被験者に対して、そうしたスキルの裏をかくような薬物の開発も行っているのだ。その薬は『毒耐性』のスキルでは防げない薬だ。何せ毒ではないのだからな】
「毒では……ない……だと?……んん♡……ハァハァ……しかし、この……感覚は……んあ♡/////」
【我々は『毒耐性』が毒と認識する薬物の分別を行い、スキル持ちにも効果のある薬を開発していたのだ。本来は耐性が治療の邪魔になるようなスキルの発動の有無を調べる目的だったのだがな。因みに今お前達が受けたのは特殊な治療で使われる―――『過敏薬』だ】
ルドナがそう伝えた瞬間―――
―――胸に貼り付いた触手が更に激しく動きだしてトロトロの粘液に塗れた肌はイボの突起と舌のような触手にクリクリと弄ばれながら、それでもまだ『過敏薬』を注入されていく。
「ンンンン―――ッ!!!あ…ああ!んん!……クフッ!…ん、ん、ん、んん♡ や、やめろぉお/////」
「クッ!!アアア!!!……こ、こんなもの……んんあ♡……俺に……効くと……思うな/////」
「あああぁあぁ!!!や、やめてぇえ!!こ、こんなの嫌ぁあ!!んんあああ♡/////」
ドクドクと流し込まれる強烈な過敏薬が全身に回り出して、サジテールはルドナへの殺意を募らせながらも乳房から与えられる快感が身体に疼きを覚え息が荒くなっていく。
スコーピオも下劣な罠に対して徹底して対抗しようと心に誓ってはいるが、力をすべて奪われ捕らえられた今は耐えるしかないと歯を喰いしばるもサジテール同様にその身体には甘い疼きが襲ってきている。
ジェミオスは可愛い胸に吸いつく触手に嫌悪感が先立っていたが、針を突き刺されて流し込まれる過敏薬がふたりよりも小さな全身を駆け巡り、体感したことのない異常な快感が駆け巡っていた。
エヴリンは『毒耐性』を持っていなかったので触手が分泌する媚薬によって快感も思考も狂った領域まで飛ばされていて、今も吸いつく触手をまるで愛しい子供への授乳のように笑いながら声を上げている。
【フフフ……薬が効いてきたところで次の段階へ進もうか】
響き渡るルドナの声に合わせて、今度は四人の股間近くから新しい紫色の触手が立ち上がってきた―――
「な、なにを!……クゥ♡……する気……だ……ハァハァ、フゥフゥ……や、やめろぉ/////」
股の間に立ち上がってきた他より太目の触手も、先端部分がさらに太めに広がると、それは真横に裂け目が入ってクパァと縦型に口を広げる。
そこには―――
縦に広がった触手の先端の中に、乳房に吸いつく触手と同様の細かな突起物が全体に広がって付いていて、上部の方には舌型の触手がさらに数が増えて蠢いており、下部には玉のような形をしたものが数珠繋ぎに並んだ別の突起物が一本蠢いていた。
「―――ヒッ!?」
そのおぞましい姿にジェミオスは思わず小さな悲鳴を上げて、顔を青くする。
【次はそっちの方を可愛がってあげよう。なぁに、これでエヴリンもおかしくなったくらいだ……きっとお前達も気に入ってくれるさ】
ルドナの声に三人の頬を汗が伝う……しかし次の瞬間―――
「ンおおぉお―――!!!あはあぁああ!!!/////」
「ぐうウゥウゥッ!!!オオオオ―――ッ!!!/////」
「ヒヤアアアア―――ッ!!!イヤァアアア―――ッ!!!/////」
―――その不気味な触手が身体にむしゃぶり付いた瞬間、三人は一気に意識を飛ばすほど快感の波に押し流されていた。
三人の身体に貼り付いた大型の触手はドロドロの粘液を分泌しながらイボの突起でその身体を余すことなく高速で振動してマッサージを開始すると数珠状の玉型の突起は迷わず三人の尻側に回り込み、攻めを着実に実行していく。
過敏薬の効果もあって三人を一気に気絶するほどの快感の地へと導いたのだ……
エヴリンもまた、身体に吸いついたその触手により三人と同様大きな声で嬌声を張り上げて気絶していた。
強制的な快感に見舞われた四人はビクビクと何度も腰を震わせながら、それでも止まらない触手の愛撫に目を見開き上を向いて口からは無意識に舌が突き出てピクピクと震えている―――
【フフフッ……お前達の力をすべて吸い尽くした時……それが『
部屋中に響き渡る美女達の荒々しい喘ぎ声はいつまでも鳴り止むことはなかった……
―――その頃、
エルドナの屋敷では八雲とノワールがエルドナに状況を確認していた。
「―――此処で一体何があったエルドナ?」
知り合いであるノワールが目の前で膝を着いて頭を下げるエルドナへ質問すると、
「つい先刻……黒神龍様の使いとしてサジテール達が参りました。わたくしの身辺警護のために来たと。しかしその直後にわたくしの屋敷はそこにある自動人形に襲撃を受けました」
それを聴いて八雲は周囲の破壊された『
「三名は勇猛果敢に立ち向かい、優勢を保っておりましたが……そこにルドナ=クレイシアが現れました。そしてサジテール達がルドナに挑みましたが、ルドナの開発した魔術に捕らえられてしまいました」
「―――サジテール達が!?そんなことが出来る魔術があると!?」
―――そこは八雲が驚くところだった。
自分でも五分の勝負が出来れば良い方だと思っている
「は、はい!……彼女達の会話を聴いていたところによりますと、その紫色をした泥沼のような魔術に脚を取られた三人は、力も入らず魔力も発動しないといったことを言っておりました……わたくしは恐ろしくて……こうして三人を助けることも出来ず、隠れているしかなかった臆病者でございます!申し訳ございません!」
そう言ってエルドナは地面に頭を擦りつける勢いでノワールと八雲に土下座して謝罪をした。
そんなエルドナにノワールは―――
「―――面を上げろエルドナ。お前が三人を助けに入るのを我慢して生き残ってくれたことで、こうして我と八雲に事の詳細を教えてくれたことが、我等にとっては大切なことだ。よくぞ生き残ってくれたエルドナよ。だから己を責めるのはやめよ。後のことは我と八雲に任せておくがいい」
「黒神龍様……」
ノワールの言葉に跪いて頭を下げていたエルドナは蒼い瞳に今にも流れそうな涙を溜めて顔を上げた。
「さてと……我の愛しい娘達を攫った罪は万死に値する……」
エルドナの話を聴いて益々ルドナに向けていた怒りと殺意が増していくノワール。
「―――エルドナさん。今夜は大規模な魔術による戦闘が起こるかも知れない。街の方を頼めますか?三導師の貴女が促せば何かあった時でも避難出来るでしょうから」
「御子様……はい!わたくしに出来ることをやらせて頂きます!」
瞳を拭い、自分の使命を改めて確認したエルドナはしっかりと頷いて見せる。
「では八雲、我らが向かうのは―――」
『―――魔術研究所!!』
お互いに行先を声に出して確認すると、後ろにノワールを乗せた