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第117話 ノワールの罰、八雲の罰

―――黒龍城の玉座の間


「さて……それでは我の城で好き勝手してくれたことへの―――落とし前を着けてもらおうか?」


暴風のような『威圧』と共にノワールはそう言い放つ―――


八雲の目からは玉座の間がノワールの『威圧』で充満しているように見えていたが、よく見ると雪菜の周りやコゼロークが面倒を見ているシェーナの周りはその影響下からキッチリと除外されていた。


八雲が見てもこの『威圧』を雪菜やシェーナが喰らったら泣くより早く命が危ない可能性が高い。


逆に言えばそんな空間に表情を変えることなく、平然としている他の神龍や超人達が異常なのだ。


「さて、まずは何故、紅蓮達や白雪達が我の城にいる?」


ノワールは『威圧』をそのままに涼やかな声で問い掛ける。


「まずは私から話しましょう」


そう言って話を切り出したのは白雪だった。


「私が雪菜を見つけたのはつい最近、二カ月くらい前のことだったわ。突然、白龍城の中に知らない気配がしたものだからダイヤ達に城内を捜索させたの。その時に宝物庫の中で震えている雪菜を見つけたの」


白雪の隣にいる雪菜もウンウンと頷いている。


「貴女達も知っていたと思うけど、私は御子を失ってからかなりの時間が経っていたわ。それでも、その時は新しい御子を迎えようなんて気はなかった。そんな時、発見されて私の前に連れて来られた雪菜を見たら―――」


「―――神の気配を感じたか?」


そこでノワールが問い掛ける。


「ええ……そうね。実際、その時の雪菜はlevelも1で外に放り出せば一晩も生き残ることなんて出来ないくらいの存在だった。でもその神の気配が私は気になって身の上を聴いたの。そうしたら此処とは違う世界から来たって言うじゃない。最初は信じられなかった」


「だろうな……我も最初は八雲の話が信じられなかった。だが歴史上、異世界人の来訪は何例かある」


ノワールが八雲とのことを思い出して相槌を打つ。


「そう、過去にそういった話はあった。だから雪菜のことをどうするか迷ったのよ。でも、どうしてかしら……私の中の何かが、この目の前の娘を『御子に迎えろ』と囁いてきたの。そして私はそれに従った」


「まさに我と同じだな」


ノワールの同意に八雲が神の囁きについて驚く。


「エッ!?あんなにあっさりと御子になれって言ってきたのに、そんな超常現象が起きていたのか?」


するとノワールはバツが悪そうな表情で、


「神龍たる我が頭の中に響いた声にビビッて、お前を御子にしたとか思われたくないだろ!だが……今はその声に従ってよかったと思っている」


「そうか、あ、ありがとう/////」


心からよかったと思っていることが伝わるノワールの笑みに八雲は思わず見惚れてしまった。


「そうね。私も雪菜を御子にしたこと、後悔はないわ」


「白雪……ありがとう!大好き/////」


「う?!貴女はすぐ大好きって言い過ぎなのよ……/////」


―――そこで八雲が発言する。


「少しいいか?雪菜にも話すって言っていたから、俺がこの世界に来た時の話をまずはしておきたい。雪菜も知りたいだろう?」


「―――うん!」


「だが結論から言って、この世界に来た理由も原因も不明なんだ」


「―――エッ!?どういうこと?」


「俺が日本からいなくなった日……あの日、俺は家で足りなくなった物を買いに行こうと思った。そして家の玄関から一歩外に出ると、そこは……この世界のティーグルにある草原だった」


「ええ!?―――なにそれ?いきなりこっちに来たってこと?」


「―――ああ。だから前兆や理由も何もない。家から出たらこの世界だった」


「……私と一緒だ」


「―――エッ!?雪菜も?」


雪菜の言葉に今度は八雲が驚きの声を上げる。


「うん……あの後……八雲がいなくなった後に彼方此方を探して、見つからなくて、それでも諦められなくて、八雲が私に何も言わずに行方不明になる訳ないって、ずっと信じて……その日もいつものように八雲の行方を捜しに出ようと家の玄関から外に出たら……」


「……この世界だったって訳か」


雪菜は黙って頷く。


「ふむ……条件は似たようなもので家から出てみればこの世界だったと。我は八雲を初め喰うつもりだったが、神の加護に護られた八雲に牙を立てることは出来なかった」


ノワールの話しに雪菜と白雪が驚く。


「ノワール……貴女、その子を食べるつもりだったの?」


白雪が呆れ顔で問い掛けると―――


「いやぁ~美味しそうに見えたのだ/////」


―――何故か照れるノワール……


「いやいや!そこで食べられていたらホントに八雲に会えないところだったよ!?」


雪菜は雪菜で青い顔をしてアタフタしている……


「―――おい、お前達……話が逸れているぞ」


イェンリンの一言で冷静さを取り戻す白雪達……この時にはもうノワールの『威圧』は消えていた。


「ごめんなさい。そこから雪菜にこの世界のことを色々勉強させていたところに、オーヴェストで国が四つも共和国になったという報告が入ってきたわ。そしてそのことを雪菜に教えると、その新たな国……シュヴァルツ皇国の盟主を名乗る黒神龍の御子になった九頭竜八雲の名前を聞いた雪菜が取り乱して、此処に来たいと、貴方に会いたいって願ってきた」


「なるほど……それで我の黒龍城に辿り着いた訳か」


「ええ。貴女は自分の『胎内世界』に黒龍城を置いていたから、此方の世界に転移シフトさせたと知った時は驚いたわ」


「―――そして此処の門前で出くわしたのが余と紅蓮という訳だ」


そこでイェンリンが口を開く。


「イェンリン、お前は我のアリエスに何と言って納得させたのだ?」


ここでノワールの視線は厳しいものに変わる。


「そう逸るな。此処に到着した際に白雪と雪菜に出くわしたのだ。これは誓って偶然だった。だが、よく話を聴いてみると雪菜は八雲と幼馴染だと言うではないか?以前、八雲に異世界から来たという話を聴いていなければそこでホラ話だと終わるところだったが、あの時この世界に来て間もないと言っていた八雲の幼馴染と言われたら当然この娘も異世界から来た、ということになる」


イェンリンの話に皆は黙って耳を傾ける。


「そこで―――いつまで経っても余に会いに来ない八雲に嫌がらせしてやろうと雪菜を攫おうと思ったのだ」


その瞬間、八雲の『威圧』がイェンリンを包み込む。


―――だが、イェンリンはどこ吹く風という感じで話を続ける。


「だがそんな時、城の中から―――アリエスが出てきた」


話しの内容に苦々しく八雲も『威圧』を納める。


「―――そこで余は雪菜が八雲の幼馴染だと教えてやるとアリエスが動揺してな。お前達に『伝心』を飛ばそうとしたが、それなら八雲が帰ってきた時に驚かそうということにしたのだ」


「なにをくだらないことを―――」


八雲がそう言い掛けたところで、


「―――ごめん……それ、私がお願いしたの……サプライズしたいって」


雪菜が自分も賛同したことを白状してきたので八雲は言葉に詰まる。


「うっ!……それでアリエスも雪菜の気持ちを汲んで黙っていたという訳か」


そこで龍の牙ドラゴン・ファング達の中にいたアリエスが前に出て膝をつき頭を下げる。


「この度のことはノワール様と八雲様から城の留守を預かっておきながら報告を怠り、ご迷惑をお掛けしたこのアリエスの落ち度でございます。どうぞ厳正なお裁きを」


そう言って深々と頭を下げたアリエスに、一度深呼吸したノワールは、


「アリエス……序列01位を剥奪する。許しあるまで牢に投獄せよ」


「……承知いたしました。ノワール様」


だがそこでイェンリンが声を上げる。


「待て!待て!―――今回のことは余が考えたことだ。いくらなんでもアリエスにその罰は重過ぎるだろ!」


「―――黙れイェンリン。お前が原因だというのならば、アリエスが罰を受けることがお前にとっての罰だ。剣聖が他国で乙女を犠牲にして助かったと喧伝でもしておけ!!!」


「ウッ!―――おのれノワール!言わせておけば!!!」


イェンリンが歯ぎしりして拳を固く握り、そんな緊張感が高まったところに、


「わ、私もアリエスさんにお願いしました!罰を受けるなら私も―――」


雪菜が前に出て懇願しようとするが、


「黙れ!―――お前も己の我を通せば時として他人を傷つけることを噛み締めよ!!!」


『威圧』から外されていた雪菜に、死なない程度の『威圧』を当てるノワールと、それを受けて胸を抑える雪菜。


「―――ノワール!!!」


さすがに雪菜まで被害があっては八雲もやり過ぎだと諫めようとした時―――


「―――黒神龍様!!」


―――イェンリン達の後ろに控えていた者達の中からふたり前に出て膝をつき深々と頭を下げる。


そのひとりは『紅の戦乙女クリムゾン・ヴァルキリー』の筆頭フレイア。


もうひとりは『白い妖精ホワイト・フェアリー』の総長ダイヤモンドだった。


「……なんだ?お前達」


ノワールは玉座から冷徹な声を投げ掛け、出てきたふたりを見下ろす。


「恐れながら、アリエスとは長き時の中で神龍様の配下を統括する同じ立場の友として親交がございます。その友が投獄されると聞いては減刑を嘆願せずにはいられません。何卒アリエスの罰をご再考くださいませ!」


フレイアが深々と頭を下げて嘆願した。


「わたくしもフレイアと同じでございます!アリエスとは神龍様にお仕えするため生まれた頃からの仲でございます。せめて減刑がご再考頂けないのであれば、わたくしにその罰を分け与えくださいませ!」


ダイヤモンドもまた古き時代からの友であるアリエスの減刑を嘆願する。


「フレイア!貴女―――」


「ダイヤ!勝手なことを―――」


突然の配下の行動に紅蓮も白雪も困惑し、イェンリンも雪菜も驚きの表情を浮かべ固まってしまった。


だが―――


そこで困った顔をしたのはノワールだ。


ノワール自身アリエスにそこまでの罰を与えようなどと考えてはいない。


それによってイェンリンと雪菜が少しは反省してくれたらそれでよかったという程度なのだ。


アリエスならば、いずれは自分が許せばそれでいいと思っていたところに、友を想い我が身を差し出すような者がここで出てくるなど思ってもいなかったのだ。


(さて困った……今回のことは我の配下の問題だし八雲に振るのは筋が違う……まさかこのふたりがアリエスを想って主に無断でこんな行動にでるとは……ん?)


―――そこに、玉座に入って来る人影が見えた。


「あのぉ……お取込み中……だったかしら?」


そこに現れたのは、黒翼シュヴァルツ・フリューゲルを見て八雲達の帰還を知ったレベッカと―――


赤み掛かった髪のトルカ、緑の髪のレピス、銀色の髪のルクティアのチビッ子三人まで一緒だ。


トコトコと入ってきた三人は、ノワールから届けられた土産のノースリープワンピースを着ている。


シェーナが着ている薄緑、トルカは赤色、レピスは水色、ルクティアは白色のワンピースを着て、レベッカと玉座に近づくと、シェーナもそれに気がついて三人のところにやってくるとキャッキャ♪ と笑っている。


「ふおおお!!!―――やっぱり皆、似合っているなぁ!」


―――思わずシリアスな表情が崩れてノワールは四人揃った天使に歓声を上げた。


するとレベッカが、


「この度は……この子達に可愛い服を頂きまして……そのお礼に伺いました。ほら……みんな、黒神龍様にお礼を」


すると、いつも眠たそうな顔のトルカは、


「ありあと、ござます……」


と眠そうに目を擦っている。


一番元気なレピスは、


「ありあとでしゅ!えへへ♪」


とモジモジしながらお礼する。


お話し好きのルクティアは、


「あのね!あのね!とってもうれしいの!!」


と色々喜びの言葉を伝える。


そしてシェーナは、


「……」


何故か手にしたクマのぬいぐるみを前に倒して、恐らくだがあれはお礼をしているのだろう……


だがそれらすべて、ノワールにとっては歓喜の所業である。


しかしそこで―――


重苦しい話が面倒になってきたノワールは名案を思い付く。


「―――フレイア!ダイヤモンド!お前達の嘆願、聞き届けよう!」


「ッ!!―――ありがとうございま―――」


「―――但し!!!」


ふたりが礼を言い終わらぬうちに、ノワールが切り出す。


「―――此処にいる四人の天使達と遊んでやれ!」


「……は?」


「聞こえなかったのか?此処にいる我の可愛い天使達と遊んでやれと言っているのだ!我の可愛いこの子達、決して泣かすこと許さんぞ!アリエス!お前もだ!!―――もうそれでこの話は終わりだ!!!」


面倒になったノワールは、これでもう終わりにすることにして強引に話を終わらせる。


「ノワール様……ありがとうございます」


アリエスは深々と頭を下げるが、フレイアとダイヤモンドは困惑している。


「イェンリン、雪菜……今回はお前達の配下に免じて見逃してやる。だが、己の行いが他者に迷惑を掛けることがある身だということを忘れるな」


ふたりにもそう言い渡すと、ふたりの表情もホッとした表情になり、


「ごめんなさい。ご迷惑をお掛けしました!」


雪菜は素直にノワールに頭を下げて、アリエスにも頭を下げる。


「そうだな。今回は余もフレイアの行動に肝が冷えた。いざとなったら余が八雲の夜伽の相手でもして許しを請うところであった」


「―――あ、そういうのいいんで」


即答で手を振っていらないと断られたイェンリンは八雲を睨みつける。


「それではお前達!このお姉ちゃん達と我と遊ぶぞぉお!!」


そう言って玉座から飛び出したノワールは天使四人の子供達に向かっていくとキャー♪ と楽しそうな声を上げてバラバラに逃げていく子供達。


「おい!なにをしている!―――フレイア!ダイヤモンド!アリエス!子供達を追いかけて絶対怪我させるではないぞ!」


「―――は、はいぃ」


「―――か、畏まりました」


「―――お任せを」


おそらく子守りなどしたことのないフレイアとダイヤモンドは、アタフタしながら子供達を追いかけるも追いかける顔が怖すぎて、即泣かせてノワールの怒りを買っていた……


レベッカに近づいた八雲は、


「今日はこのまま、あの子達と夕飯食べていきなよ」


「エッ?……いいのかしら?なにか大切なお話をしていたのでは……ないの?」


と不安そうな顔をするがそれに笑いながら答える。


「いや、逆に助けられたんだよ。いいから食べていって」


意味の分からないレベッカだったが、その後その場にいる面子を紹介されて顔を青ざめて、雪菜が八雲の幼馴染と聴くと笑顔で接していた。


「それじゃあ今日は―――カレーだな」


夕食のメニューを聴いた雪菜は、


「カレー!?カレーが作れるの!?」


と興奮して聴き直すが、八雲が笑みを浮かべながら、


「ああ、作れるよ」


というと、その場に膝をついて瞳に涙を浮かべて喜んでいた……


「さてと、ノワールはあの様子じゃ子供達が飽きるまで遊んでいるだろうし、アクアーリオ!フィッツェ!」


「―――はい、八雲様」


八雲に呼ばれて傍に来たふたりに、


「今夜はカレーにしてくれ。子供達もいるから大人用と子供用を用意して。子供用にはリンゴと蜂蜜を足して辛さを押さえておいてくれ」


「―――畏まりました」


「俺は少しやることがあるから、雪菜も寛いで待っていてくれ」


「そうなの?分かった。私も子供達と遊んでいようかな♪」


すると、怖い笑顔を浮かべたダイヤモンドに壁際に追い詰められたシェーナが、必死にクマのぬいぐるみを前に突き出してプルプル震えて怖がっている姿が目に入り、


「あ、あれをなんとかしてくるね……」


と、雪菜は今にも泣きそうなシェーナと、オロオロするダイヤモンドのところに向かって行った。


「さて……葵、一緒に来てくれ」


「―――畏まりました。主様」


集団の中から葵を呼び、八雲は賑やかな玉座を出ていくのだった―――






―――玉座を出た八雲は『空間創造』の加護で、葵と別空間に入る。


そこには―――


「アオオ!―――ムフゥ!!ハァハァ!ムブウウッ!?」


紫色の粘液で形成されたギャグボールを咥えて、熱い吐息を漏らしながら身体中に魔神拘束イーヴァル・バインディングの粘液を巻きつけた天狐が囚われている。


粘液は様々な形に変わり、全裸の天狐の形の綺麗な胸を囲むように締めつけ、その先端の突起には粘液が変形した拳大の触手が吸いつき、その吸いついた触手内では媚薬と過敏薬を体内に送り込む細い針がそこに突き刺さっていた。


痛みすら忘れるほど、その周囲には振動する突起物が囲み、下半身に貼り付いた触手は蠢いていた。


あれからもう何度気絶したのか天狐も覚えていない……それほどの攻めが止まることなく続いていた。


「―――随分とご機嫌みたいだな?どうだ?気持ちいいか?」


「フゴオオオ―――ッ!!!ブフウゥ!!!フガアアッ!!!/////」


八雲の声に辛うじて意識を保っていた天狐は今すぐ嚙み殺す!と言わんばかりに飛びつこうと前に身体を振るが、既にそんな体力はない……いや厳密には魔神拘束イーヴァル・バインディングに吸い取られて死なない程度に生かされているのだ。


「まだまだ反抗的でたいへん結構だ。お前には色々話してもらわないといけないが、それだけじゃ足りない。まだまだお前に快感を与えてやるから―――」


そう言って八雲は触手を意識で操って全身に纏わりついていた触手を引かせ、そこに現れた先端から針が刺さっていた血を流している傷に『回復』で治療すると、両手に全開レベルの『神の手』スキルを発動して胸を一気に鷲掴んだ。


「フフォオオおぉお♡♡♡ ふううううう♡♡♡ うぐうううう!!!―――/////」


ギャグボールの端から涎を垂らしながら白目を剥いて全身をビクビク痙攣させる天狐。


そんなビクビクと震えている天狐の胸を執拗に『神の手』スキルを纏った両手で揉みしだきながら耳元で囁く。


「……まだまだこんなものじゃない。また様子を見に来るから、その時はもっと可愛がってやる」


フー!フー!と荒い息を漏らしながら、天孤は八雲の言葉に改めて身体をブルッと震わせた。


「葵、暫くこの空間に入る力をお前の影神楽かげかぐらに付与する。偶に様子を見ていてくれ」


「畏まりました。主様……あの、妾も/////」


おねだりするような葵の表情に、八雲は天狐の前で葵にキスをしながら、


「分かってる。こいつの前で今度見せつけてやるのも悪くない」


「まあ♡ 主様はほんに容赦のない御方♡ でも、それもまた燃えてしまいます♡/////」


そんな会話を交わしながら、ふたりは再び空間を閉じていくのだった。


そして、囚われた天狐はまた外界との繋がりが閉じていくことに絶望を感じるのだった……



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