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第134話 王女と公爵令嬢との夜

―――赤いストレートロングの髪を揺らすヴァレリアは赤いレースベビードールに赤の下着。


金色のストレートロングの髪を指で摘まむシャルロットは薄い水色のフリル付きベビードールに蒼い下着。


金色のセミロングの美しい髪をしたユリエルは白いレースベビードールに白い下着。


そして艶のある黒髪ストレートロングの雪菜は黒いレースベビードールに黒の下着を身に纏っている―――


並みの男だったらこれだけの美少女達の下着姿を前にしたなら理性など保てようはずもないが、八雲の『理性の強化』は正常に機能していて、いきなり襲い掛かるような真似はしない。


「さあ♪ 八雲、どの子からお相手する?此処にいるのは皆、八雲のお嫁さんだから夫である八雲が決めて!」


雪菜の宣言により選択を迫られた八雲だがイェンリンに言われる前からこの三人を、いや四人になったが誰から抱くのかは決めていた。


「初めはシャルロットから。順番は前から決めていたんだ」


「八雲様ぁ☆/////」


「良かったね♪ シャルちゃん!それじゃあ私達はベッドの端でふたりの邪魔をしないようにしているね♡」


雪菜の言葉でヴァレリアとユリエルも一緒に特大のベッドの端の方に固まって、八雲とシャルロットの邪魔にならないようにした。


「あの……どうしてわたくしを最初に選んでくださったのですか?」


向かい合って座ったベッドの上でシャルロットが首を傾げながら八雲に問い掛けると、


「うん、俺が出会った順番にしようと決めてたんだ。ノワールと一緒に初めてティーグルで出会ったのがシャルロットだから。出会った時の状況は大変だったけどね」


と自身が出会った順番だと八雲は告げる。


「確かにあの時は怖かったですわ。でも……あの時に盗賊に襲われていたから、わたくしは今こうして八雲様の妻になれました。あの場所で出会わせて頂けたことだけは神様にいつも感謝していますの☆」


「シャルロット……」


「それと、これからはどうかシャルとお呼びくださいませ。わたくし、旦那様にはそう呼んで欲しかったのです/////」


少し照れくさそうに顔を赤らめてお願いするシャルロットに八雲は笑みを浮かべながら、


「お嫁さんのお願いなら、ちゃんと聴いてあげないとな……シャル」


「はい♪ 八雲様、どうか初めはわたくしにさせて頂けませんか?」


「え?それは、別に……かまわないけれど……」


「ありがとうございます☆それでは、えいっ!/////」


可愛い掛け声と同時にシャルロットは八雲を押し倒すと、まずは八雲の唇にキスをした。


「ちゅ♡……んっ♡……んちゅ♡……/////」


徐々にキスに慣れだしたところで今度は舌を八雲の口内に伸ばしてきて、拙いながらも可愛い舌を絡めてくる。


普段から純粋でこのようなことには疎い子に見えていたシャルロットの積極的なアプローチに八雲は驚く。


「んちゅ♡……はぁ……んちゅ/////」


ゆっくりと唇を離したシャルロットはそのまま何も言わずに首筋、鎖骨、胸筋と八雲の逞しい身体に優しく触れる唇でキスの雨を降らせる。


「ううっ?!シャル、こんなことまで……雪菜が教えたのか?」


そう問い掛けると、ベッドで少し離れたところにいる雪菜が、


「―――違うよ。シャルちゃんはお母様に教えてもらっていたんだって♪ だから教えることあんまりなかったよ♪」


と、あっけらかんとした声で答えてくる。


「くっ!アンヌさん、ホント娘に何教えてんの……」


「あの……気持ちよく、なかったでしょうか?」


八雲の言葉に反応して、不安そうなシャルロットが乳首を舐めるのを止めて上目遣いに見つめてくる。


「―――マジで最高。シャルみたいな美少女にこんなことしてもらったら、気持ちいいしかない」


「あは☆それならよかったですわ!お母様からはこうしてあげたら絶対に殿方は喜びの声を上げてくださるとおっしゃっていましたの!」


「あはは……それじゃあ、続けてくれるか?」


「はい♪……/////」


一国の王族に連なる公爵令嬢が、そのロイヤルヴァージンを八雲に捧げると言っているのだ。


そして―――


「―――シャルロットの初めてを俺が貰うよ」


八雲の揺るぎない言い切った言葉にシャルロットも笑顔を浮かべ、


「はい、どうぞ、来てください/////」


―――そこからは八雲とシャルロットのふたりの世界が広がる。


お互いの名を叫びながら結ばれたふたり―――


―――その様子をベッドの端で見ていたヴァレリアは、


「ああ、シャルロット……ハァ♡ 遂に八雲様に捧げてしまったのですね/////」


少し荒い息づかいで離れたところから見ているヴァレリアは、妹のように可愛がっていたシャルロットが今自分の目の前で初めてを捧げた光景を目の当りにして、王女としての矜持と理性が飛びそうな状況だった。


するとそこに雪菜がそっと近づいてきてヴァレリアの耳元で囁く。


「―――出会った順番だって八雲が言っていたから、よぉ~く見ておいてね♡ 次はリアちゃんの番だよ♡」


「つぎは、わたくしが……あのように……/////」


大きな声を上げるシャルロットと八雲を見つめながら、ヴァレリアはゴクリと喉を鳴らしていた。


―――そして、ふたりの交わりを終えたシャルロットの下腹部には、『龍印』による『龍紋』がハッキリと浮かび上がっていた。


「最高だった。シャル……ちゅ」


「んちゅ♡ んん♡……ハァハァ……わ、わたくしもです、やくもさまぁ/////」


それから何度もキスを重ねて、シャルロットの頭をひとしきり撫でると、


「さあ、次はヴァレリアの番だよ」


優しく誘うように伝えると既にシャルロットとの行為を見て、かなり興奮していたヴァレリアが、


「はぁ♡……はい/////」


と頬を紅潮させて、熱い吐息と共に返事をしたのだった―――






―――赤いストレートロングの髪を揺らすヴァレリアは赤いレースベビードールに赤の下着。


その赤い下着はリオンで八雲が選んであげた下着だった。


ベッドの上で朦朧とした意識のままだったシャルロットは雪菜が移動させて、ユリエルが念のため体調を『回復』の加護でチェックしている。


そこでふと八雲は―――


(あれ?これって俺とユリエルが『回復』使ってしたら、無限ループでデキるんじゃね?)


―――などと馬鹿なことが思い浮かんでいた。


そうして交代したヴァレリアが恥ずかしそうに八雲の前に座っている。


八雲の股間にチラチラと視線を送っては顔を赤らめるヴァレリアがとても可愛らしく見えて、同時に八雲の中で王族の正真正銘のお姫様のロイヤルヴァージンをこれから貰うのだと思うと、つい嗜虐的な考えが浮かんでしまう。


―――ヴァレリアはどこまで八雲の言う通りのことを出来るだろうか?


(いや、さすがにハードなサディスティックはやらないけど―――気になります!)


そんな疑問と共に沸々と湧いてくる甘いサディスティックな気持ちだが、八雲とてヴァレリアを傷つけたり泣かせたりしたい訳ではない。


Sレベルで言えばヴァレリアが恥じらっている姿が見たいといったレベルだ。


「……八雲様?/////」


何も動かない八雲にヴァレリアが痺れを切らせて声を掛けると八雲はゆっくりとヴァレリアを自分の方に手で招き、近づいてきたヴァレリアと膝立ちの状態で向かい合った。


「ヴァレリア……ちゅ」


「あ!んん♡……ちゅう♡……んちゅ♡……/////」


ヴァレリアの身を抱きしめて身体を密着させながら、優しく重ね合った唇、そこから絡めていく舌、そして何も言わずにヴァレリアの腹部に押し当てる。


瞳を閉じて八雲の首に腕を回して唇を求めてくるヴァレリアは、腹部に密着して熱と固さを伝えてくるものに頭の中は沸騰しそうなくらいになっていた。


だがそこで八雲が唇を離して、


「ヴァレリアの肌……スベスベしていて、とても気持ちいいよ」


と伝えると、ヴァレリアはボッと顔を赤く染めながら、


「そ、そうですか?!八雲様が気持ち良くなって頂けたなら、嬉しい、です/////」


と恥ずかしがりながら答える。


「ヴァレリアは俺が気持ち良くなれるなら、なんでもしてくれるのかな?」


まるで子供に語る様な優しい口調でヴァレリアの頬を撫でながら問い掛けると、


「は、はい!わたくしも、八雲様の妻ですから、その、八雲様が望まれるのでしたら、わたくしの出来ることは何でも致しますわ/////」


その言葉に八雲は、一国のお姫様が自分のためにできることは「何でもする」と言ったことに背筋にゾクゾクするものが走った。


「嬉しいよ、ヴァレリア。それじゃあ、此処に四つん這いになってくれる?」


「エッ?……四つん這いですの?/////」


「ああ、頭を枕の方に、お尻をこっちに向けて。大丈夫だから、本当に嫌がることはしないよ。でもヴァレリアにお願いをきいて欲しいんだ」


「は、はい、分かりました……うう……あの……これで……よろしいのでしょうか?/////」


「もうちょっとお尻を上に突き出すようにして」


「あううっ……こう、でしょうか?/////」


八雲の期待通り、恥じらいで赤くした顔を枕に半分ほど埋めながら、ぷりん♪とした白いスベスベの尻と、その尻に軽く食い込んでいる赤い下着が、より扇情的な景色を八雲の目の前に繰り広げている。


「俺のためにこんな、はしたない恰好までしてくれるなんて、ヴァレリア。とっても嬉しいよ」


八雲は意識して優しい口調でヴァレリアに語り掛ける。


「は、はい……八雲様に喜んで頂けて、わたくしも……う、嬉しい、ですわ/////」


明らかにこの恰好に動揺していながら、意地らしく八雲のためとお尻を震わせているヴァレリアの姿に八雲の興奮は急上昇した。


「そのまま、動かないでね?」


そう言って目の前の白い尻に手を伸ばすと、優しく掴み、ゆっくりと揉み上げる。


「ヒャアア!?そ、そこは……あううっ……はう♡/////」


突然、お尻を掴まれたヴァレリアは驚くが八雲が動くなと言ったので、枕に顔を埋めながら必死に恥ずかしさを耐える。


そうしているうちに、八雲は両手に『神の手』スキルを徐々に発動し、そのまま尻のマッサージを続けていくと、


「……ああ♡……ん♡……あん♡……はぁ♡……/////」


ヴァレリアから熱い吐息が何度も漏れ聞こえてくるので、今度は内股に手を滑らせていく。


「ひゃ!あああ♡♡……んん♡……あん♡/////」


(ああ!そんなところ、誰にも触れさせたことなどありませんのに……恥ずかしいぃ……でも、八雲様の手に触れられるだけで、天にも昇りそうなほど気持ちいいぃ/////)


普通なら王女であるヴァレリアが他人に触れられることなどない部分を執拗に撫でられて、訳も分からずに興奮だけが彼女の脳を直撃して、冷静な判断を阻害していく。


そして八雲はヴァレリアに軽く覆い被さるようにして、その手を内股から背中に移しながら彼女の耳元で囁く。


「ヴァレリアの肌はスベスベで本当に美しいよ。ヴァレリアが妻になってくれて本当に嬉しい」


「あ♡ んん♡♡ ほんとう、ですか?……わ、わたくしも、八雲様の、んん♡ ハァハァ♡……妻になれて、あん♡ 幸せ、ですわ/////」


そう答えてくれたヴァレリアのベビードールに手を忍び込ませながら背中を撫でていた八雲の手は、慣れた手つきでヴァレリアのブラのホックを外す。


「あっ!/////」


するとブラが外れたことで重力に従い形の綺麗な胸が、ぷるん♪ とベッドに向かって引かれるように釣鐘状になって現れた。


胸元を締め付けていたブラが外されて、楽になったのと同時に八雲に胸を見られていることへの羞恥心が、ヴァレリアの心に押し寄せ、一気に胸を意識してしまう。


だが、今のソフトSな八雲にはそんなことは当にお見通しで、無言のまま後ろからその柔らかい胸を優しく鷲掴みにした。


「んあああ♡ あ、ああ/////」


(うそ!?あああ!! 八雲様に胸を!わたくしの胸を掴まれて―――んぁあああ!/////)


驚きと恥ずかしさと、そして『神の手』から与えられる快感と喜びでヴァレリアは頭が真っ白になる。


そんな彼女の後ろから両胸を掴んで、ムニムニ♪ と感触を楽しむ八雲は、また彼女の耳元で、


「はしたない恰好でおっぱいを揉まれて、感じているのか?ヴァレリア」


とワザと問い掛けると、それまで夢見心地になっていたヴァレリアが―――


「そ、そのようなこと!……おっしゃらないで……くださいませ/////」


―――と、後ろを振り返り懇願するような瞳で八雲を見つめる。


その姿に八雲の興奮が高まる。


『神の手』を纏った両手の指先で胸をサスサスと軽く触れるようにしていく。


「あああ!!んん!そ、そこは/////」


「感じるのか?ヴァレリア」


「わ、わかりませんわ……ハァハァ♡ あああ♡♡……で、でも、そ、そこに触れられると、身体が、痺れて/////」


「それは感じているんだ。俺に胸を触れられて気持ちいいってことだ」


それからも続ける八雲に、ヴァレリアの声色が段々と変わってくる。


「あ、あん♡ ハァハァ、き、気持ち……いい♡ そう、これ♡ んん♡ 気持ちいいですわ♡ ああん♡ やくもさまぁ♡ もっと……もっとわたくしの身体を触って欲しいですわ/////」


四つん這いの体勢で後ろから八雲に両胸を執拗に攻められ、甘い声と吐息を漏らし始めるヴァレリアは、一国の王女ではなく一匹の雌に変わり始めている。


「ヴァレリアの初めてを、俺が貰うよ」


―――それから、


八雲のモノになれたという喜びと姫ではなく女として扱ってくれる八雲への想い、そして今現在も躾けるかのように後ろから何度もくる逞しい雄の脈動はヴァレリアの理性を失わせるのに十分だった―――


―――激しく結ばれた後、シャルロットと同じくヴァレリアの下腹部には八雲の『龍印』による『龍紋』が光り刻まれていた。


そっとヴァレリアをシャルロットの横に寝かせて、意識のないヴァレリアの唇にそっとキスをすると八雲はゆっくり振り返って―――


「待たせたな……ユリエル」


―――ベッドの端で雪菜に後ろから肩に腕を回されて、白い下着のユリエルを見た。


「や、八雲君……私、もうダメかも♡/////」


顔を真っ赤にして熱い吐息を漏らすユリエルと、そんなユリエルの胸をベビードールの上から優しく揉んでいる雪菜が艶のある笑みを浮かべて八雲に近づくのだった―――



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