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第137話 そして学園へ

―――玉座の間で行われたルーズラーへの断罪


それから少し経ってイェンリンは紅龍城の空中庭園にて紅蓮とフレイア、そしてブリュンヒルデにヒルドと共にテーブルを囲って茶会を楽しんでいた―――


「―――八雲のヤツ、あの後すぐにルーズラーを連れて行ってしまったが、一体どこに連れて行ったのだ?」


「さっきノワールに訊いたのだけど―――どうやらノワールの『胎内世界』へ行ったらしいわ」


「なに?―――『胎内世界』だと?それはノワールが造った空間のことだったな?」


イェンリンの質問に紅蓮が頷く。


「ええ。あの子がいつか御子を迎えた時に御子を鍛えるために造った空間で、たしかフロンテ大陸くらいの広さがあって、鍛えるための相手として色々な魔物を放し飼いにしているところよ」


―――するとティーカップをテーブルに置いたイェンリンは手を顎に持っていって考え込む。


「八雲はどうしてまたそんな場所にルーズラーを連れて行ったのだ?」


「―――それは直接八雲さんに訊いてみないと分からないけれど、ルーズラーについては八雲さんに好きにしていいと言ったのは貴女でしょう?」


「分かっておる。だが、やはり気にならないと言えば、正直嘘になる。あの場で見せた八雲の表情が気になるのだ」


「彼の事はまだよく知らないけれど、簡単に殺して済ますような性格なの?」


―――ヒルドがイェンリンと紅蓮に視線を送って問い掛ける。


「いや、ハッキリ言って何をするか分からん、というのが答えだ」


「そうねぇ……彼は異世界から来たこともあって、この世界とは価値観の違うところが見受けられるわ。彼の『創造』によって造り出された物も、この世界の常識を超えた物だし」


イェンリンと紅蓮の言葉を聴いて、


「ああ……あの空飛ぶ船とか?」


ヒルダが思い出したかのようにして問い掛ける。


「そうだ。そして……余もあの天翔船が欲しいぞ!!その為には八雲の機嫌を取ってどうにかして造らせねばならん」


「また、貴女は……」


イェンリンの言葉に紅蓮が額に手を置いて首を左右に振っていた。


「おお!―――良いことを思いついたぞ!!」


突然、大きな声を上げて席を立つイェンリンに紅蓮や義姉妹達は驚いた顔を向ける。


「―――何をいきなり大声で!どうしたの?」


紅蓮が問い掛けると視線をブリュンヒルデに向けたイェンリンが、


「ブリュンヒルデ!―――お前も明日から学園に通え!!」


「ハアアアア―――ッ!!!―――ちょ、ちょっとイェンリン!突然何を言い出すのだ!?」


突然明日からバビロン空中学園に通えと言われたブリュンヒルデは素っ頓狂な声を上げる。


「実は元々お前達の中から学園に行ってもらう者を選考していた。教師には龍の牙ドラゴン・ファング達の中からクレーブスと此方からはゲイラホズとラーズグリーズを出す」


するとそれを聴いたブリュンヒルデが立ち上がって―――


「―――ラーズグリーズだと!?あの『計画を壊す者』を何故だ!?」


―――と大声を張り上げた。


「ラーズグリーズがいれば何かあった時にすぐ対処が出来るだろう。それに本人も暇をしていて希望したのでな」


「ゲイラホズは分かるが、ラーズグリーズが暇を持て余しているのは、なにかやらせても結局あれやこれや口を出しては計画を破綻させるからだろう!」


ブリュンヒルデの言葉にイェンリンは真面目な顔をして、


「―――あの子が壊す計画は『敵』の計画だ。ラーズグリーズに『敵認定』されるような真似をしなければ壊されていたりしない」


とブリュンヒルデを一蹴する。


「ううっ……それはそうだが……だが何故、私まで学園に?」


「それがノワール達と話していたら、シェーナ達チビッ子共も幼年部に通わせろとか言い出した。人としての教育をちゃんと受けさせてやりたいらしいが、毎日送り迎えするとか言って張り切っていたのが本音だろう……幼年部には白雪とダイヤモンドが臨時教師として入れるように手配した。だが―――」


そこでイェンリンは紅茶をクイッと飲み干して、


「―――高等部には八雲、雪菜にヴァレリア、シャルロット、ユリエルが通い、何故かノワールがヘミオスとコゼロークも中等部に通わせろと言い出した。後から此方に来るジェミオスもと言ってきている。ならば此方は高等部にお前を入れて姫達の安全を図りたい。八雲は放っておいても大丈夫だろうしな」


「……まさか私を遠ざけて政務をサボろうなどと、考えている訳ではないだろうな?」


ブリュンヒルデのジト目と冷気のような言葉がイェンリンに突き刺さる。


「ハッハッハッ……面白いことを言うではないかブリュンヒルデよ。余がまさか、そんなことカンガエテイルワケガナイデアロウ……」


イェンリンの最後の言葉が片言になり掛けていたが、


「それに……学園に行けば八雲の傍にいられるのだぞ?」


ニヨニヨした表情に変わったイェンリンが放った言葉にブリュンヒルデは一瞬で顔を赤く染める。


「なっ!?―――なにを言っている!!!わ、私は別にぃ!そ、そんなこと!嬉しくなんかないのだからな!!!/////」


完全に八雲を意識していることが丸分かりのブリュンヒルデを彼女以外の全員が生温かい目で見守っていた。


「さて、八雲のヤツめ。今頃どこで何をしていることやら……」


空中庭園から青い空を見上げてイェンリンは八雲の行動を想像していた―――






―――紅龍城の空中庭園で行われているティータイムの話題に上がった八雲はその頃、


ノワールに開いてもらった『胎内世界』にルーズラーを引き摺り込んで、遠くに森や山が見える小さな丘の上に来ていた。


空は一面あのピンク色の空が広がり、丘は地面が剥き出しの大地で近くには川が流れている。


「こ、こ、此処は一体……どこなんだ?」


怯えっ放しのルーズラーが八雲に震えながら問い掛ける。


「―――地獄だ」


「ヒィェエエ!?―――た、助けてくれ!何でもする!もう下の者を虐げるようなことはしない!だから殺さないでくれ!!」


地獄と言い切られた途端に自身の首が此処で刎ねられるのかと思い込んだルーズラーは、逆さにくっ付けられた足を引き摺りながら八雲の足元に縋りつく。


「勘違いするなよ逆さ足の男リヴァース・フット。別に今すぐお前の首を刎ねるという訳じゃない。これからお前にに此処で―――殺し合いをしてもらいます」


「ヒェエエエ!?―――こ、殺し合いだって!?……い、一体誰を?」


「勿論この世界に住んでいる魔物達相手にさ。というか、この世界に人間はお前しかいない。あとは魔物だけだ」


「死ぬ死ぬ死ぬ死ぬぅう!!!!―――そんなの絶対に死ぬだろう!それに俺はこの足だぞ!?逃げることも出来ないのに―――」


「―――うるさいな」


突然、八雲が腕を振るといつの間にか手に持った夜叉によりルーズラーの両足が―――斬り飛ばされていた。


「ウギャアアアア―――ッ!!!!あ、足ぃいいい!!俺の足がァアアアア!!!」


「―――はい大丈夫、大丈夫」


そう軽く言いながら八雲はルーズラーの足を今度は左右正しく付け直して『回復』の加護を発動した。


「ウウウウッ……あ、あれ?あ、足が、元に……戻っている……」


痛みが引いて正常に戻った自分の足を見つめながら、ルーズラーは目に涙を浮かべていた。


「さあ―――それじゃあ、これ持って」


「……へ?これは……」


「これこそ伝統と伝説の武器!―――『ヒノキの棒』です!!!」


八雲は力説しながら、そのヒノキの棒をルーズラーに渡す。


「さて―――それではいってみよう!レオ!」


八雲達と共に此処に来たレオに八雲が合図する―――


「畏まりました―――召喚サモン!」


―――静かにそう唱えると目の前に輝く魔法陣が現れ、その中心にブニョブニョしたビニール袋みたいな水色の何かが現れる。


八雲にとっては懐かしい相手だ。


「ス、スライム!?」


突然目の前の魔法陣から現れた一匹のスライムにルーズラーは目を丸くする。


「さて、ルーズラー君。生き残りたければ魔物を倒せ。死にたくなければ魔物を倒せ!」


「エッ!?いや、これって魔物の中でも最弱のスライム……だよな?」


「いいからやれぇええ―――ッ!!!」


「ヒィイ?!―――は、はいぃ!!!」


そう言ってヒノキの棒を持ってスライムに突撃するルーズラー。


バチュン!!と棒で叩いてスライムを撃退するが―――


「ウオオオ―――ッ!!な、なんだこれは!?体液みたいなのがかかって!?ア、アチチチッ!!!火傷みたいにぃ!!!」


棒が直撃したスライムは見事に爆散して、その体内に内包していた体液を一気に周囲へとブチ撒ける。


そして、手にその体液がかかった途端に、そこから湯気のような白煙が上がり出すと、ルーズラーの手に激痛が走る―――


「―――アハハハハッ!!!」


「……八雲様」


―――それを見て大笑いする八雲と、初めてスライムを倒した時の八雲の姿がデジャヴして笑えないレオ。


「ああ、言い忘れていたがスライムの体液は強酸だから、倒す時は避けながらじゃないと溶けるからな」


「大事!それ大事だから!―――そういうこと先に言ってくれ!」


「いや、お前が突然突っ込むからだろ。たとえどんな相手だろうと舐めてかかると痛い目みるっていう良い教訓になったな」


あの時のノワールとの会話をそのままルーズラーに返す八雲は、『収納』の中から魔法薬を一纏めにしたものを取り出す。


「回復する時には使え。だが数に限りがあるから後から無くなっても知らんぞ」


とりあえず一本、小瓶に入った魔法薬を呑み込むルーズラー。


そしてその間に八雲は少し離れたところで地面に手をついて、


「―――土属性基礎アース・コントロール!!」


土属性魔術で物置のような物を建てる。


「此処が今日からお前の家だ。雨風は凌げるが魔物が押し入って来たら死ぬから気をつけろよ」


その物置程度のプレハブの様な建物には窓はなく、土壁で入口があって、その入口にもドアがない。


八雲の言う通り魔物が襲い掛かってくれば防ぐ物がないのでひとたまりもなく殺されるだろう。


「はあ!?―――これが、家、だと!?ふざけるなぁ!俺はヴァーミリオンの三大公爵家ドゥエ家の跡取りだぞ!それがこんな物置のような掘っ立て小屋になんか住めるか!!」


怒りをぶちまけるルーズラーに八雲は『威圧』を放ち黙らせる。


「あっ?……だったら今からイェンリンのところに行って直接その汚い首を飛ばしてもらうか?なんなら俺が介錯してやるよ。だがその場合、首の途中まで切って息絶えるまで激痛で苦しませながら殺すけど、そっちの方がいいのか?」


「ア、アワワワワ……」


まるで猛禽類のような鋭い瞳で射抜かれたルーズラーはその恐怖で少しチビッていた。


「此処はお前が死ぬか魔物が死ぬかの戦場だ。死にたくなければ精々頑張って生き残ることだ。尤も誰も護ってはくれないから生き残るなら自分の力でそうするしかない。また様子を見に来てやるが、それまで魔物はレオとリブラが交代で《召喚》してくれるから、ゴブリン程度では死ぬなよ?」


「エッ?……あの、食い物は?」


青い顔をしたルーズラーが恐る恐る問い掛けると、八雲は川と森を無言で指差してから、


「―――いくらでもある。好きに獲って食え」


そう一言だけ残して後はレオに任せてノワールに『伝心』で空間を開いてもらい、光溢れる空間の隙間を通り抜けて紅龍城へと帰還するのだった―――






―――そしてその夜


八雲の寝室では……


「あっ!……あっ!……あっ!……あん♡/////」


美しいその肢体を曝け出して、八雲の腰に跨って上下に腰を揺らすアリエスがいた。


ゆっくりと腰を動かして、その形の綺麗な胸を揺らしながらアリエスは見悶えている。


「ああ。最高だよ、アリエス。そんなに欲しかった?」


八雲の問いかけに顔を赤く染めながら、一言……


「……はい/////」


素直にそう答えるアリエスを八雲は興奮が高まる。


そうして激しく動き出した八雲にアリエスは背中を弓なりに反らせて、天井を崇めながら舌を突き出しフルフルとそれを震わせるのだった―――






―――その後に八雲は腕枕でアリエスを抱き寄せながらベッドに横になっていた。


「まだ黒龍城でのこと……気にしているのか?」


八雲の問いかけにピクリと反応するアリエス。


「はい……正直に申しまして、こうして八雲様のご寵愛を頂くことも憚られることだと。ですが……」


八雲の胸元に顔を埋めて話していたアリエスがそっと顔を八雲に向けると、


「それでも、八雲様をお慕いする気持ちは抑えられませんでした/////」


そう言った瞳には涙が少し溜まっていた。


「―――気にする必要はないよ。俺はアリエスにずっと傍にいてもらいたい。俺も色々と失敗してきた。でもこうしてアリエスと一緒にいられて俺は幸せだ。それにアリエスが幸せを感じてくれているなら、それでいい」


八雲の言葉にアリエスの瞳から涙が一筋零れる。


「貴方のお傍にいることが、私の至上の喜びであり、最高の幸せです。八雲様/////」


まるで憑き物が墜ちたような、美しい笑顔を浮かべるアリエスに八雲はそっとキスをして抱き合って眠るのだった―――






―――そして夜が明けて、


早朝に紅龍城の玉座にはバビロン空中学園に向かう一同が集まっていた。




シュヴァルツ皇国から―――


黒神龍の御子 シュヴァルツ皇国 皇帝

九頭竜八雲

18歳(高等部)


ティーグル公王領 第三王女

ヴァレリア=テルツォ・ティーグル

17歳(高等部)


ティーグル公王領 エアスト公爵令嬢

シャルロット=ヘルツォーク・エアスト

16歳(高等部)


フォック聖法国 聖女

ユリエル=エステヴァン

18歳(高等部)


龍の牙ドラゴン・ファング序列11位

ヘミオス

?歳(中等部)


龍の牙ドラゴン・ファング序列12位

コゼローク

?歳(中等部)


龍の牙ドラゴン・ファング序列03位

クレーブス

?歳(高等部教師)


レオパール魔導国出身のエルフのチビッ子達

シェーナ=ミルド

4歳(幼年部)


トルカ=バシナ

4歳(幼年部)


レピス=ハイアート

4歳(幼年部)


ルクティア=ソルス

4歳(幼年部)




アルブム皇国から―――


白神龍の御子

草薙雪菜

18歳(高等部)


白神龍

白雪=スノーホワイト・ドラゴン

?歳(幼年部臨時教師)


白い妖精ホワイト・フェアリー総長

ダイヤモンド

?歳(幼年部臨時教師)




ヴァーミリオン皇国から―――


紅の戦乙女クリムゾン・ヴァルキリー第二位『勝利する者』

ブリュンヒルデ

?歳(高等部)


紅の戦乙女クリムゾン・ヴァルキリー第八位『槍を持ち進む者』

ゲイラホズ

?歳(高等部教師)


紅の戦乙女クリムゾン・ヴァルキリー第十位『計画を壊す者』

ラーズグリーズ

?歳(高等部教師)




ヴァーミリオンのゲイラホズとラーズグリーズは手続きと迎える準備で先に学園へ行っており、この場にはブリュンヒルデだけがいたが『バビロン空中学園』へ留学する者と教師として向かう者が揃っていた。


そんな中でクレーブスは―――


「や、八雲さまぁ!こ、このような格好が本当に教師の正装なのですか!?聞いたことがありませんが/////」


―――顔を真っ赤にして八雲に詰め寄る。


膝上辺りの丈に太腿辺りまでスリットの入った黒いタイトスカートに、白いボウタイブラウスでまさに『女教師』といった装いだが、大きな胸が強調されてボウタイが胸の上に曲線を描いて余計に扇情的に見えてしまう。


「なにを言っているんだ!クレーブス!それこそ異世界の『女教師』だ!!異論反論質問要望正論は受け付けない!」


「正論も!?」


「さすがは八雲♡ 『女教師』のこと分かってるねぇ♪ でも……なんだか凄い団体になっちゃったけどワクワクしてくるよ♪」


―――雪菜が制服を着た皆を見て感慨深げな声を上げる。


「まさかシェーナ達まで通わせるとは思わなかったけどな……」


「―――幼年部とかいうところの制服を見て絶対に着せたいと思ったのだ!」


ゲンナリした八雲に親バカドラゴンのノワールがムフー!と鼻息荒く答えた。


八雲は―――


真紅のブレザーにグレーのスラックスで胸元には校章である紅蓮の龍紋に剣が二本交差している図柄が描かれたエンブレムが付いている。


ブレザーの下は決まりがないそうなのでいつもの黒で襟元に金の刺繍が入ったシャツを着ている。


高等部・中等部に行く女子達には―――


八雲と同じく真紅のブレザーとグレーを基調とした赤と黒のチェックカラー膝上プリーツスカート。胸元に校章があり、白のブラウスに高等部は赤、中等部は水色の大きなリボンが映えている。


「―――何故この世界にそんなミニスカ制服が?」


「なんでも大昔の転移者だか転生者が、このデザインを作ったらしいよ?」


雪菜が聞きかじりの知識を披露すると、


「ああ……だから街中にもたまに俺達の世界にあるような現代風デザインの服着ている人がいるのか……」


妙にストンと腑に落ちた八雲。


幼年部のチビッ子達はというと―――


幼稚園生が着るような上から着て腕を通す薄桃色の制服と赤いベレー帽を被っている。

皆が黄色い肩掛けバッグを下げて、シェーナのバッグからはクマのぬいぐるみが顔を出していた。


「オオオォ♪ なんと可愛らしいのだ!―――お前達ぃい♪ もうこのまま城にいてもいいのではないか?ダメか?そうか幼年部に行ってみたいのかぁあ♡ それでは仕方がないなぁ♡/////」


ノワールはチビッ子達の可愛い幼稚園姿に心奪われて興奮冷めやらぬ様子だが、そこには瞳を輝かせたフレイアとデレデレの笑顔を向けたダイヤモンド、そしてルクティアの襟元を正して笑顔を見せるアリエスもいる。


そんな様子を見ていた白雪はフゥーと溜め息を吐いていた。


見送りのイェンリンと紅蓮に笑顔を向けた八雲は―――


「行ってきます!!!」


―――と元気に声を掛けると、イェンリンが少し驚いた顔を見せてから、


「行ってらっしゃい」


そう笑顔で返してくれたことに、八雲は少し嬉しさと楽しさが込み上げていた。


異世界での学園生活が今日から始まる―――



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