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第141話 サバイバルと専属メイド

―――ノワールの『胎内世界』に移動した八雲。


そろそろルーズラーの監視と召喚サモンによって魔物を召喚しているリブラと、交代の時間になるレオを誘って林の中に入ると有無を言わさずに抱きしめてその潤いのある唇を奪い舌を絡めていた―――


そこから木に手を突かせて、突き出した尻が見えるようにスカートを捲り上げ、振り返って背中越しに淫らに潤んだ瞳を流し目のレオ……


「どうか八雲様……お情けをくださいませ/////」


レオの姿に、抱かない選択肢は八雲の頭にはない。


「アアアア―――ッ!!!/////」


身体に触れるとすぐにビクビクと背中を震わせるレオを八雲は愛でていくのだった―――






―――そうして今もレオと快感を貪っていた。


エプロンドレスの胸元を開き、形のいい胸が釣鐘型に重力に引かれているのを、両手で下から支える八雲。


「―――いくら胎内世界とはいえ、レオは本当に厭らしい子だ」


「あっ!あっ!も、もうしわけ―――んあ♡ ご、ございません、ンン!ハァハァ……や、やくもさまに、求めて頂けて、あん♡ 嬉しくて!あっ、あっ!/////」


「レオ……俺のレオ……」


「は、はいぃ♡ やくもさまのぉですぅ♡ この身も心も……あっ!あっ♡ だから、もっと!もっとぉ!/////」


普段から身の周りのことを面倒見てくれて、今もこうしてルーズラーのサバイバルに嫌な顔ひとつせずに協力してくれて、レオとリブラのふたりに八雲はいつも感謝している。


ならばふたりが望むことを返すのが当然であり、ふたりが望むことそれは―――


―――八雲に愛されること。


八雲専属に任命された時からふたりのことが愛おしい八雲は、初めはそんなお返しなど八雲にとってご褒美なだけで、ふたりにはもっと形に残るものがいいのではと訊いてみたことがある。


だが、そこでふたりから返ってきた言葉は―――


「―――八雲様の寵愛が欲しい」


―――という言葉だった。


それ以来、八雲はふたりを愛する時間があるのなら外であろうと関係なく求めることにした。


勿論他の者にふたりの素肌を晒すような真似はしない。


今回レオをこうして外で抱くのは初めてだが、それだけに八雲もレオもお互いに興奮が高まる。


「ア“アアア―――ッ!!!!/////」


ガクガクと全身を震わせるレオを支えながら八雲はレオと暫し愛し合っていた―――






―――ルーズラーを放置した小屋のある場所に身なりを直した八雲とレオが向かう。


そこにはぼろ雑巾のように地面に転がったルーズラーがいて、離れたところからリブラが監視していた。


「あぁ!―――八雲様!!」


八雲を見つけると嬉しそうな笑みを浮かべてリブラが走り寄ってくる。


「―――お疲れ様。リブラ」


そう言って頭を撫でる八雲とニコニコと笑顔を浮かべるリブラ。


しかし次にレオを見たリブラがジト目になっていると、レオが口笛を吹きそうな勢いで目線を反らしている。


「……レオだけズルい」


突然呟いたリブラの言葉に八雲とレオがビクリと反応したのはもう答えを言っているようなものだった。


「次はリブラのこと可愛がるから」


そう言ってキスをしてくれた八雲の首に腕を回して、


「……絶対ですよ♡/////」


と、天然のあざとい瞳で見つめられた八雲はコクコクと頷いていた……


そこから地面に転がって放置されているルーズラーに近づくと、


「おい!―――起きろ!」


と大きめの声を掛ける。


その声にビクリと反応して起きたルーズラーは、服はボロボロになっており、全身の彼方此方に治り切っていない火傷や傷が見えた。


「随分と男前が上がったじゃないか?」


「―――クウッ!」


悔しそうな顔を浮かべるルーズラーだが、それ以上はなにも言い返すようなこともしない。


いや言い返してもなにも出来ない自分のことを理解しているから言葉が出ないのだ。


「リブラ―――今は何を召喚している?」


「漸くゴブリンに移ったところです八雲様」


「そうか……まあこんなクズなら、まだその程度か。回復薬は残っているか?」


「かなり使っていましたから、残り三本です」


「三十本は置いていったはずだが、無駄に使いすぎだろう……」


「―――根性がないのでちょっと怪我しただけでガブガブ飲んでいました」


「ウウゥッ……」


魔物を容赦なく召喚するメイドに根性無し、と言われて見下されたルーズラーは恥ずかしさで俯くことしか出来ずにいて、その姿にハァーと八雲は溜め息をついて地面で座り込み下を向いたルーズラーを睨む。


「ここまで根性無しだったとはな」


「仕方がないだろう……食い物もないし、昨日から何も食っていないんだ……」


「はぁ?昨日言って帰っただろう?そこに川もあれば森もある。いくらでも食い物なんて探せばあるだろう?」


「……ど、どうやって獲ればいいんだ?」


八雲に縋るような目で見上げてくるルーズラーに対して―――


「―――フンッ!!」


「オゴオオオォ―――ッ!!!!」


サイドキックでルーズラーの胸元を蹴り上げて、そのまま近くの川まで吹き飛ばす八雲。


小石のように吹き飛びバシャーン!と盛大な水しぶきを上げて川に落ちたルーズラーは、なにがどうなったのか分からないまま、川の真ん中で藻掻いている。


「―――どうやって獲るか分からないままにするな。分からないなら自分で行動しろ」


空中浮揚レビテーションで空中を飛びながら川の真ん中で藻掻くルーズラーにそう告げる八雲を見上げて、ガボガボッ!と水を飲みながら暴れるルーズラーは完全にパニックに陥っていた。


「足ぐらいつくだろう?」


冷たく凍りついた声で八雲が告げる言葉にルーズラーは落ち着きを取り戻して川の中に立つと、深さは膝上程度のところだった。


「この川には魚がいる。魚が獲れれば腹も満たせる……簡単なことだ」


「……」


水を滴らせて俯くルーズラーに追撃するように八雲は冷たい声を聴かせる。


「死にたくなければ食い物を見つけろ。食って生き残れ。お前には傷つけた街の人達の分、もっと苦しんでもらわないといけない。まだまだ足りないんだからな」


「あああ……」


空中から光を失った黒い瞳が水浸しの男に向けられると、その虚無な暗黒と化した瞳にルーズラーは吸い込まれるような恐怖を覚え、川の中で失禁していた……


「回復薬は追加で十本置いていってやる。使い方を考えないと―――すぐに死ぬぞ」


そう言い残してから八雲はリブラと共に『胎内世界』からヴァーミリオン皇国へと戻っていった―――






―――紅龍城に戻った八雲は、


すぐに自分の寝室へとリブラを連れ込み、お互いに裸になって抱き合いながら唇を貪り合った。


「ん……んちゅ……れろ……ちゅ/////」


リブラの背中を抱き締めながら右手は背中に、左手は形のいい尻を撫でる。


リブラは八雲の唇を貪りながら唾液の絡む音を寝室に響かせていた。


そうしてベッドの上に絡み合うように倒れ込んだふたり―――


リブラのうなじから鎖骨、胸へと舌を這わせてリブラがビクリと反応する。


「ああっ!んん!や、やくもさまぁ……そこ、き、気持ち、いいですぅ♡/////」


リブラの反応を見て、八雲はすぐに身体を重ねていく―――


「ンアアア―――ッ!!!あっ!あっ!やくもさまぁ!もっと、もっと/////」


八雲がその動きに拍車を掛ける。


上から覆い被さってリブラの頭を抱えながら八雲はリブラを貪るようにして愛する。


行為がやがて終わり、そこで息の荒いふたりがゆっくりと体を離すと―――


「綺麗にしますね……/////」


―――リブラが八雲との情事の後始末を始めた。


(雪菜と一緒になってから、色々教えられてマジで皆のテクニックが上がってるんだけど……)


リブラのテクニックに感心して、今はその柔らかな感触を味わいながら八雲は心地いい眠りに就くのだった……



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