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第280話 ディオネの初夜

「―――ん……んちゅ……はぁ♡……マスターとキス……ウフフッ♡……もっと♡/////」


ベッドの傍で立ったまま抱擁し合って、互いの唇を重ねる八雲とディオネ―――


「んんっ……んちゅ……チュ♡/////」


―――積極的に絡めてくる舌を八雲の口内で動かして、八雲の舌に絡みつけて吸い上げて舐める。


その扇情的な態度に少し悪戯心が湧いた八雲は『神の手』スキルを発動した両手を伸ばして、抱き着いているディオネの後ろに回し美尻をギュッと両手で掴む―――


「ンンアァアアア―――ッ♡ ハァハァ……ふ、不意打ちとは、ひ、卑怯だぞ、マスター/////」


―――美尻から伝わってくる快感に背中を仰け反らせて嬌声を上げるディオネに、八雲はニヤリと笑みを浮かべて耳元で囁く。


「これからもっと気持ちよくなるんだからな。これくらいで驚いていたらダメだろう?」


そう囁かれたディオネは、顔を赤く染めながら、


「マスター、臨むところだ。だから……もっと♡/////」


その返事を聴いて八雲はディオネと共にベッドに移動するのだった―――






―――八雲も服を脱ぎ捨ててベッドに座り込んだ八雲の足の間に、背中を向けさせてディオネを座らせる。


後ろから前に回した両腕を、黒い生地に赤いバラの刺繍が入ったレースのブラにそっと重ねると撫でるように手を滑らせていく―――


「ンンッ……アァ……アハァ♡ マ、マスター、この下着、ンンッ♡ 気にいってもらえただろうか?/////」


ブラのトップをスリスリと撫でてその下にある突起を刺激しながら八雲は答える。


「ああ、ディオネにとても似合っていて、見ているだけで興奮する」


「ウフッ♪ それなら、ウン♡ 選んだ、甲斐が、ハァハァ……あったな♡/////」


後ろに振り返って悦に浸った笑みを見せるディオネに八雲は背中のホックを外してブラの肩紐を下ろすと、カップから突き出た豊満な胸と、ピンクの突起が零れ出てきた。


八雲の理想に合わせて生み出されたディオネのボディーは、誰が見ても魅力的なプロポーションをしている。


張り出した巨乳を下から掬うように持ち上げた八雲は、そこから胸を撫で回すように両手を回転させ、やがて触れられることを待ちわびるかのように勃起してコリコリになった突起をキュッと優しく摘まむ。


「ンアァアァアアッ?!―――そ、そこは!! アッ、アアッ♡ きもちいぃ♡ マスター……ゆび、やさしいぃ♡/////」


ビクリと身体を震わせて、熱い吐息を何度も寝室に吐き出す。


やがて形の良い巨乳を両手で鷲掴みにして、その指が沈み込むほどの柔らかさを『神の手』スキルを発動した両手で堪能する。


「アハァアアッ♡ あ、あついぃ♡ 胸が、燃えるように、ハァハァ♡ マ、マスターの手、あついぃ/////」


ムニムニと揉み解される胸から感じる熱に、ディオネの吐息はさらに桃色に変わっていく。


身を捩って快感に揺れるディオネの胸から離した右手を、スルリとショーツの中に滑り込ませると―――


「アァアッ!!―――マスター! そ、そこ、ダメェエエッ!!! アフンッ♡!―――ンンンッ♡!/////」


指先から流れ込む『神の手』の快感に、仰け反るディオネ―――


「ハァハァ♡ ンウウゥ♡ あっ♡ 絶頂して、しまった♡ そのときは、ちゃんと、申告しなければ、ハァハァ♡ いけなかったのに/////」


「そんなことまで聞いてきたのか?」


「も、もちろん、マスターに、満足してもらいたいから/////」


潤んだ瞳でまだビクビクと過敏になった身体を震わせているディオネが、八雲は可愛らしく見え、そして自分の暴れん坊も我慢の限界がきていた―――






―――ベッドに横たえたディオネの脚を開いて、身を乗り出す八雲。


「ディオネ、これからお前の初めてを貰う」


「ああ、マスターのためだけ、マスター専用なんだ♡ だから、好きなだけ使って欲しい♡/////」


そう言ってディオネは、八雲のモノに視線を釘付けにする。


「―――マスター/////」


八雲は『神の手』を発動したそれでディオネの奥に向かって腰を突き出す。


「―――ンアァアアオオォッ!!!アアアッ!!ンンッ♡ ンンッ♡ マ、マスターのきてぇ♡ オアァアッ♡♡/////」


既に背中を仰け反らせたディオネは、パクパクと口を開いたり閉じたりを繰り返している。


『神の手』と『回復』を発動して、快感だけが脳まで駆け抜けたディオネは、ついに念願の八雲との初夜に感動と快感で思考が朧げになっていく。


傷みはなさそうだと認識した八雲は、ゆっくりと腰を前後に律動させて、そこからさらに腰を突き入れていくと、ディオネの声色が高い音域に変わってきた。


「アッ♡ アッ♡ アンンッ♡ マ、マスター、す、すごいぃのぉ……やっとマスターと、ひとつに、う、うれしいぃ……あっ♡ アァアアッ♡/////」


見た目相応の女の声に変わってきたディオネが、可愛らしさを増していくことに八雲の鼓動も高まる。


「ハァハァ!ディオネ……可愛いな、お前は」


「フエェ?……アハッ♡ アンッ♡ わ、わたしはぁ♡ か、かわいいぃ? ほんとうにぃ?/////」


正常位で突かれながら、張りのある胸をプルンと揺らして問い掛けるディオネの唇を自分の唇で塞ぐ八雲―――


「んちゅ……んぷぅ……にゅぷ……ましゅたぁ~♡……んちゅ♡/////」


―――激しく舌を絡みつけて、激しく身体を動かす八雲。


そして―――


突き上げられて走る快感の衝撃に、ディオネは半白目で舌を天に突き出して絶頂を繰り返していた。


同時に八雲に甘い快感を与えながら欲望の解放を促してくる。


「ああ!……ディオネ、お前、凄すぎ!」


自分の理想を詰め込んだ結集と言って間違いではないディオネは、八雲にとって最高水準の『理想の女』と言える。


相性抜群のそれが求めてくる動きに、八雲の欲望も一気にここで高まる。


「ハァハァ!―――ディオネ!!」


絶頂に向けてさらに腰の律動を激しくしていく八雲―――


「おっ♡! オオオオ♡! ましゅたぁ♡!/////」


―――トロけた表情を見せながら、懇願するように見つめてくるディオネ。


「ウオオォオ―――ッ!!!」


そんなディオネに腰を押し付けながら、欲望を放出していった―――


「あっ!あっ!―――アアッ! い、いっぱいぃ♡/////」


―――容赦なく放たれる欲望の感覚に、ビクビクと身体を振るわせて快楽の海に溺れていくディオネ。


「アオッ♡! ダメッ♡! それぇ♡! おっ♡! おっ♡!……/////」


下腹部には仄かに『龍紋』が浮かび上がりながら、繰り返して痙攣するディオネの耳元で八雲がそっと囁く―――


「まだまだだぞ、ディオネ」



『ディオネと交尾しなければ出られない部屋』


『一回』



隠し部屋の出口の扉には、しっかりとカウントが浮かび上がっていた―――






―――『三回』


後ろから美尻に容赦なく腰を打ち付ける八雲―――


―――美尻が打ち付けられる度に波打ち、白い肉がプルプルと震える。


広がった長い黒髪を乱れさせながら、喘ぎ声を上げるディオネ―――


「あ”あ”っ!あ”お”っ!おほっ♡―――あ……ま、またぁああ♡!/////」


―――その欲望を身体の奥に補給していく。


ディオネの意識は快感に溺れていく―――




―――『七回』


側位になって十字に重ねた腰を打ち出しては、ディオネに何度も打ちつける。


「アウンッ!アウン!アアォ!オウゥ♡―――/////」


まるで獣のような声を上げるだけに変わったディオネは、その凛々しかった瞳も今では涙を流しながら嬌声だけを上げる壊れた人形のようになっていた。


それでも『神の手』から与えられる快感に身体は素直に反応して、絶頂を繰り返していく―――


「アァアアアア♡! アウウゥ♡ エへッ♡ エヘヘェ♡/////」


―――八雲が欲望を解放する度に広がる幸せな温もり。


笑みまで浮かべて喜ぶディオネを更に八雲は攻めていった―――




―――『十六回』


仰向けになった八雲の腰の上に跨りながら、ゆっくりと腰を前後に動かすディオネ―――


上半身を前に屈めて、八雲の逞しい胸板に顔を近づけ、


「んちゅ♡ ちゅう♡ ましゅたぁ♡ きもひいぃれすか♡/////」


舌を這わせながら力の入らなくなった腰をゆっくりと動かして、十七回目を強請ってくる。


八雲の胸板に吸いつく刺激の快感で八雲の欲望が噴出する―――


「ああ♡ ま、ましゅたぁ♡ ま、また~♡ アハッ♡ エヘヘ~♡/////」




―――『十九回』


向かい合った体勢で腰を打ち付ける八雲―――


ディオネは言葉にならない声を上げている。


「あ”あ”あ”あ”―――♡ オオォ♡!/////」


―――汗だくになってディオネは喘ぎ声を響かせ続ける。


「ハァハァ!これで最後だ!ディオネ!!!」


遂に二十回目の欲望を解き放った八雲はブルブルと震えながら腰を押し付ける―――


「アヒィイイ―――ッ♡! アッ! アヒィ♡!/////」


「ああ……きもちいぃ……きもちぃ……きもちいぃ……ディオネ」


最後までグリグリと腰を押しつけて、その下で喘ぎ声を続けるディオネ。


ベッドに艶のある長い黒髪を放射するように広げてビクビクと震えるディオネの姿に、更に欲望を注ぎ込む八雲。


「ハァハァ……ま、ましゅたぁ……ハァハァ……ましゅたぁ♡/////」


ウットリとした熱い瞳を八雲に向ける。


それを見て八雲は、優しく右手をディオネの下腹部の上に置いて優しく撫でるとプルプルと全身を震わせていた……




―――『ニ十回』


そうしてついに扉には『ニ十回』の文字が浮かび上がっていた―――


「おやすみ……ディオネ」


―――黒の皇帝シュヴァルツ・カイザーの艦橋では決して見せない、無垢なその表情と様子に八雲は苦笑する。


ディオネの額にキスをして、ベッドに横になって八雲も深い眠りにつくのだった―――



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