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第311話 七野への調教

―――少し話は戻って、天翔船黒の皇帝シュヴァルツ・カイザーに搭乗した八雲達。


初めて天翔船に乗るエスペランザは、驚き喜びしながらディオネとも挨拶を交わしていた―――


そして八雲はサジェッサとエスペランザにも客室を用意して、自分は船内の自室に戻る。


自室の寝室に入ると『空間創造』で異空間の扉を開き、


そして―――


「もう正気を取り戻しているんだろう?」


―――開いた空間にそう問い掛けると、黒い影が中から飛び出してきて八雲を襲おうとするも空振りしてベッドにフラフラと身体を投げ出す。


「おっと!―――だいぶ回復したみたいじゃないか?七野」


飛び出してきたのは、全裸のまま異空間に捕えていた七野だった。


「此処は!?一体、どこなのですか?」


ベッドの上でキョロキョロと周囲に鋭い視線を投げ掛けて、自分の今いる場所を確認する七野に、八雲はニヤリとした悪い笑みを浮かべる。


「此処は俺の造った天翔ける船……天翔船黒の皇帝シュヴァルツ・カイザーの船内だぁあ!」


わざと芝居掛かった大声でそう答える八雲に、七野はポカンとした表情を浮かべて、


「天……翔船……ですって?それは一体―――ッ?!」


そこで八雲の部屋にあるガラスの窓の外に広がる雲海を目にした七野は、此処が空の上だと瞬時に理解する。


「まさか、そんなことが……この船は、空を飛んでいるのですか?」


「ああ、雲の上だからな。相当な高さを飛んでいるとだけ言っておく。だから落ちたら死ぬから下手に逃げるなよ?」


「クッ!!それで……私を拉致して、どうしようと?私も封魔忍軍・華組十勇士の端くれです。そう易々と―――」


「―――それだよ!それ!―――その封魔忍軍って、やっぱ忍者の集団のことだよな?だったら七野のあの仲間達も忍者なんだろう?」


「へっ?えっと、それは……そうですけど」


「封魔ってどういう忍者なんだ?そういう一族とか流派なのか?」


「封魔はアンゴロ大陸北部オーヴェンに生きる忍びの一族です。八雲殿はそんなことが訊きたくて、私を捕らえたのですか?」


「いいや。それだけじゃない」


その八雲の言葉に七野は警戒心を上げる。


「お前を捕らえたのは、お前に刻んだ『龍紋』の責任を取るためだ」


「……『龍紋』だと……それは?」


「自分の腹を見てみろ」


八雲に指摘されて視線を自らの下腹部に向けた七野は驚いた表情で、


「何ですか!?この痣は、刺青?いや、そんな感じではない……」


と、呟きながら下腹部を撫でてみる。


「俺と厭らしいことすると、その『龍紋』が刻まれる」


(まあ、刻まない様にすることも出来るんだけどねぇ)


「なんですって!?……それで、これを刻まれたら一体どうなるのですか?」


「それは―――」


「……」


「―――こんな風になる……『脚を開け』」


「なっ!?何を言って―――えっ!?なに?こ、これは―――/////」


自分の意思とは別の力に操られるようにして、七野は全裸のその身でベッドに仰向けになると、ブルブルと震える両膝をゆっくりと開いていく……


「な、なんですか、これは!?催眠の術ですか!?/////」


突然のことに動揺する七野だったが、


「それは俺のスキルのひとつ、『完堕ち』の力だ」


「ッ!?『完堕ち』ですって!?そ、それでこのような……なんと鬼畜な!!!/////」


「―――ですよねぇ~!俺もそう思う……」


普段、八雲は『完堕ち』のスキルを行使することは殆どなかった。


何故なら今まで関係してきた『龍紋の乙女達クレスト・メイデン』は、八雲に対して基本従順であり、強引な力でこの様な真似をすることなどなかったからだ。


「俺がこの力を使うことは今まで殆どなかった。でも七野、お前は別だ」


「別?それは……私が貴方のことを慕って関係を持った訳ではない、ということですか?」


「そういうこと!だから今はまだ、お前のことを信用出来ない」


「当然ですね……では、どうすると?」


「勿論―――お前を『調教』するんだよ」


「なんですって!?ですが、我等は忍びの者。このような屈辱や拷問を受けても、決して屈することなどありはしません!」


キッと鋭い目つきで八雲を睨みつけてそう言い返す七野に、八雲はまた悪い笑みを浮かべる―――


「その台詞が聞きたかった♪」


―――そうしてゆっくりと、ベッドの上で股を開いている七野に近づいていく。


八雲の『調教』の開始だった―――






「おっ……おっ♡ やめっ!もうっ♡ イ、イ、もう! クゥ~~~♡!/////」


ベッドの上に仰向けで大の字に寝転がる七野の両手両足は、八雲の闇属性魔術魔神拘束イーヴァル・バインディングによる触手に縛られて曝け出された大きな胸の先端にある突起と、開かれた太腿の付け根にも、その触手は吸いついていた……


その吸いついた触手の内側では、鋭く微細な針が突き刺されて、そこから七野の体内に特別性の媚薬が注入されて絶頂し続けることを既に丸一日受け続けていた―――


「七野、お前達は毒や薬に対して抵抗力をつけるために、少しずつ毒を飲んだりする修行なんてしていたのか?」


「ア“ア”ア“ア”ァ~♡ ど、どおしてぇそのことを♡ オ”オ”オ”……し、知っているのぉ!?/////」


「マジでか!?漫画で読んだことはあったけど、まさか本当にそんな修行をしているとはビックリだ。でも、そんなこともあろうかと!お前用に特別キツイ媚薬を用意しといたから♪ 効き目は今、体験してるだろう?」


「び、媚薬ぅ~!ハァアアア♡ こ、この、快感は、ハァハァ♡ その媚薬の、せいだとぉいうのですかぁあ!?/////」


「ああ、七野。お前が誰のものになったのか、これからヴァーミリオンに戻っても、しっかりと教えてやるからな」


そう七野に告げた八雲は、大の字になっている七野の下腹部の『龍紋』の上に、そっと『神の手』スキルを纏わせた右手を置いて撫でる。


「ア”オ”オ”オ”―――ッ♡! ダメダメダメダメダメェ―――ッ♡!/////」


そっと一撫でしただけで七野の下腹部がビクンッ!と大きく反応して、手足を縛られたまま腰をビクン!ビクン!と上下に振って気をやってしまう―――


「豪快に絶頂したなぁ!どうだ?気持ちいいだろう?」


「ア“ア”ア“ア”ァ……や、めてぇ……も、もう、ダメなのぉ/////」


「おいおい、華組十勇士と言われる手練れの忍びが、この程度でもう音を上げるのか?」


「こ、こんなのぉ、無理ぃい!しゅ、修行でもぉこんな、きょうれつなの、感じたことなひぃい……/////」


何度も連続で強制絶頂をさせられている七野は半白目になった瞳から涙を流して、口から涎を垂れながら蕩けた表情で八雲に告げる。


「そうなのか?ん?七野、お前の舌って確かスプリットタンで、割れてたよな?」


だらしなく放り出された七野の舌は『益荒男墜とし』の際に見た二股のスプリットタンではなく、普通の舌に戻っていた。


「ええ……舌ぁ?それはぁ……このことですかぁアァアア―――/////」


そう言って大きく開けた口内から出てきた長めの舌は、見ていると先の方からウニョウニョと二股に分かれていく―――


「オオォ……それも、もしかして忍術なのか?」


「あっ♡ あっ♡ あっ♡ ハイィ……封魔忍術ぅう……『蛇舌じゃぜつ』ですぅ!あ、ダメッ♡ そこっ♡ あっ♡ あ“ぁあ”あ“あ”っ♡/////」


そう言ってまた触手から来る快感に二股に分かれた舌をウネウネ♡ と厭らしく動かす七野に見ている八雲もドキッとさせられる妖艶なエロさが醸し出されていた……


そして―――


「ッ?!―――や、やくもどのぉ♡……そ、それはぁ♡/////」


縛られた七野の眼前に、覆い被さった八雲。


自分の顔に影を落とすほどの塊……自分の奥の奥まで貪りつくしてきたそれが再び目の前に現れたのだ―――『完堕ち』の効果も相まって視線がそれから離せないまま興奮が七野の脳を侵食していく。


「ハァ♡ ハァ♡ ハァ♡ ハァ♡/////」


淫靡な表情を浮かべ息が荒くなる七野の瞳には、吸いつくようにして目の前の八雲が写っている。


「……欲しいか?」


「ハ、ハイィ♡ く、くださいぃ♡ わたしにぃ♡ は、早く!はやくぅ♡♡!!/////」


「ダメだ」


「エッ!?―――ど、どうしてぇ!/////」


まさかのお預けを言いつけられた七野は、媚薬でビクビク♡ と身体を震わせながらも驚きの表情を八雲に向ける。


さきほど二股にした舌を目の前の八雲に向けて必死に伸ばすその姿は、確かに心からそれを求めていた。


「まず俺の質問に正直に答えたら、ちゃんとご褒美をやるよ」


この時、八雲は七野の『龍紋』に向かって『調教』スキルを発動させていた。


発動すると対象は何をされても快感となる『調教』スキルは、七野の忍びとしての矜持も魔神拘束イービル・バインディングと相まって相乗効果を引き起こし、手練れのくノ一である七野の意識を侵食していった。


「な、なにを~知りたいのぉ~?/////」


「あの黒い石のペンダントはなんだ?」


「ッ?!―――そ、それはぁ」


「それは?」


「し、知らないのぉ……それは、姫様のぉお造りになった物、だからぁ♡♡/////」


「嘘を吐くと、ずっとお預けのままだぞ?」


「う、嘘は言ってないですぅ!ほ、本当にぃ、あれがなんなのかは、知らないのぉ!/////」


無言でかなり強烈な『調教』スキルを流し込んでいるため、七野が嘘を言える状態ではない。


「それじゃあ、お前達はこのフロンテ大陸に何をしに来た?」


「ああっ♡ それはぁ、ひ、姫様に命じられて……/////」




ボソボソと、少しずつ語った七野の話しはこうだった―――


―――アンゴロ大陸の北部オーヴェンにある城に集められた鬼倭番。


―――鬼倭番とはその城に所属する封魔忍軍の総称である。


―――征夷大将軍の三人の姫達の中の次女、薔叉薇ばさら姫に命じられた七野達、華組十勇士達は姫の護衛と工作活動のため海を渡りフロンテ大陸にやって来た。


―――そこで命じられたのが、あの『黒水晶』と呼ばれるペンダントを用いた人間の『欲望搾取』だ。


―――ただ、その集めた欲望を何に使うのかは七野達も知らないと、もしかしたら頭領である一葉なら知っているかもしれないとのことだった。




「―――なるほどな……嘘はないな?」


「う、うそではぁ、ありません!ほ、本当にそこまでしか、ハァハァ♡ ちゃんと正直に言いましたからぁ♡/////」


そう言って懇願するような表情で二股に分かれた舌を、必死に顔の前の剛直に伸ばしてくる七野の淫靡な行為に八雲も約束を果たすことにする。


「いいだろう。それじゃあご褒美だ」


そして仰向けになっている七野の上に圧し掛かると、その巨乳を『神の手』が発動した手で寄せていく。


「ああっ、気持ちいいぞ七野……やっぱスゴイわ」


身体を動かす八雲に、どこかしら嬉しそうな目を向ける七野。


八雲は掴んでいた胸を寄せたまま、腰を前に突き出して止まると、


「七野も気持ちよくしてやるぞ」


そう言って胸の先端に吸いついていた魔神拘束イーヴァル・バインディングの触手を取り外すと、ぷっくりとしたそれを両手の人差し指でカリカリと掻き転がす。


「ンアァアアア―――ッ♡/////」


『神の手』の指先で転がされ、伝わる刺激と快感が体内に注入された媚薬との相乗効果で七野の脳を蕩けさせていく―――


そして七野の温もりと淫靡な姿に沸々と欲望が昇ってくる感覚を八雲は感じていた。


「うおっ!七野!しっかりと全部、受け止めろよっ!!!」


そう叫ぶや否や大量に欲望が流れ込むのを、必死に自分も身体を前後に動かすことで八雲を喜ばせる。


「ああっ……気持ちいい……いいぞ、七野……」


最後まで搾り出す様に遠慮なく動き続ける八雲と、それを必死で受け止める七野……


ようやく収まってくると、七野は離さないといった風に最後まで身体を寄せてくる―――


―――そんな淫靡な表情のまま、何も命じていないのに甘える七野を見て、


「まだ、これからだぞ?もっとお前を俺流で開発してやるからな」


そう言ってニヤリと笑みを浮かべた八雲に、七野はこれから自分が何をされるのかと思わずゴクリと喉を鳴らすのであった―――



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