【ソウルバスター】
✱「どっちが勝つやろ?」
✱「頑張れよ〜」
✱「国内用ゲームだからロミーちゃんには厳しいんじゃね?」
✱「アミちゃんが有利か?」
✱「負けたらアミー水な♪」
「ヽ(`Д´#)ノ ムキー!みんなはアミの視聴者(アミーゴ)でしょおぉ!もっとアミを応援してよねぇ!!」
(みんな…ロミータちゃんとの対戦が初めてみたいに思ってるけど…先週1度対戦してるんだよなぁ…あの時は勝ったけど。1週間じゃそんなに強くなれないよね?)
亜沙美は先週ロミータがキャラクリして対戦者として、参加してくれた事を分かっている
「ふふんっ!今回は勝たせてもらうからねっ!」
ロミータの目には自信が現れていた。前回の時はいかにも急ごしらえなキャラクリだったが…今回はVTuber【ロミー・アナナメル】の姿をかなり再現していた
「だいぶ練習してきたんだね…」
「お姉ちゃんの事でもそうだしっ、VTuberとしてもロミーは負けないからねっ!」
✱「(⑉º∀º⑉)うおー!」
✱「くっそ可愛い♪」
✱「ロミーちゃん そのままやん!」
✱「魔法使いタイプだ」
✱「水着仕様か」
✱「アミ、頑張ってロミーちゃん剥いてクレ」
「( ̄▽ ̄;)全く助平さんがいっぱいなんだからぁ…」
ロミーのVTuberのモデルリングは公開されていないので、VTuberロミータに激似のこのキャラクリは本人か?よほどの熟練者が手間暇掛けないと作れないほどのクオリティだ!
【ロミーの配信side】
✱「萌え萌え( *´꒳`*)キュン」
✱「ロミー様かわたん♪」
✱「ロミーちゃんしか勝たん!」
✱「可愛い水着姿が眼福っす!」
✱「新人VTuberなんか捻ってください」
✱「ロミーちゃんガンバ!」
「みんな応援有難うございますっ!やるよ〜。ロミー勝っちゃうからね〜♪応援頼むねっ!」
3年振りに帰国したロミータは、イングランドでも配信してはいたが…基本向こうの言葉で話していたので日本のチャンネル登録者はあまり増えていなかったが、企業案件や事務所のコラボなどで増えていたところに、帰国してから更に増えている
しかも、その彼女が帰国して間もないというのに、活動3ヶ月目でチャンネル登録者が1万人以下のアミのチャンネルに何故(なぜ)乱入したのか?その真意に対して色々な説が浮上し、結構な噂を呼んでいた
✱「新人潰しか?」
✱「ロミーがそんな事すっかよ」
✱「仲間増やしとか?」
✱「リアル繋がりか?」
【アミの配信side】
「ん!?チャット?なになに……「勝った方が負けた方にひとつ命令出来る!というのはどうかな?」……Σ(*oωo艸;)エェ!マジでぇ?」
✱「おいおい凄い話になってきたな」
✱「同接1万人かよ!」
✱「スゲーな!」
✱「アミ負けんな」
✱「負けるなら良い声で鳴いて♪」
「( ;゜³゜)嘘!?…本当だ!同接1万人超えてるじゃん!あわわ…初めての事だから緊張しちゃうよぉ…」
亜沙美が緊張するのも無理はない。いかに人気のVTuberであっても、チャンネル登録者の100分の1程度が同接期待人数であると言える(もちろん個人差はかなり有るが…)
なので現在チャンネル登録者が6000人チョイの【浅宮アミ】のチャンネルでは100人以下が当たり前なのだが…そのいつもの数字の160倍以上の人に見守られての1戦となったのだ。亜沙美が緊張するのも無理は無い!
「試合開始!」
3本勝負でワンセット形式なので、2回勝った方が勝者となる。その戦いが始まった!
「………くっ!?ロミーさん強い!」
✱「国内限定ゲームだぞ!?」
✱「押されてるやん」
✱「頑張れー」
✱「負けたらアミー水」
【ソウルバスター】は日本国内限定のゲームなので、海外ではplay出来ない仕様になっている。つまり、ずっと日本に居る亜沙美の方が断然有利ではあるのだが…
「きゃあああああああ!!」
ロミーの魔法使いキャラの連続攻撃は、かなり巧みなモノで1ヶ月前からこのゲームを遊んでいた亜沙美を追い詰めて、1本目を勝利していた
「そ、そんな…こんなに強いなんて…。でも!この後を連勝して私が勝つんだから。視聴者(アミーゴ)応援してよね!」
✱「負けんなよ!」
✱「まだまだイケる!」
✱「VTuber歴では負けてても、ソウルバスターは先輩や。意地見せたれや!」
✱「俺はアミちゃんの方が好きやで」
✱「落ち着いてけ」
✱「負けても良いけどアミー水を!」
予想外に1本目を負けてしまったアミに対して視聴者(アミーゴ)からの熱い応援が飛んでいる。ひとり変な奴も居るが…
「ふふふ…こんなものなの?新人さんの実力は?ロミー勝っちゃうわよ♪」
この2人の勝敗の行方は?
ロミータは勝ったら亜沙美に何を命令する気なのか?もちろんお互いの視聴者たちは、この2人がリアルフレンドで尚且(なおか)つ同じ高校のクラスメイトだとは夢にも思わないだろう
続く