【2人の夜】
【背中で伝言ゲーム】を終えた後、ロミータは亜沙美との恋愛は受け身でいたら進展するのは難しいと悟った
(亜沙美と深い仲になろうと思ったら、ロミーから仕掛けていかないと無理みたいね。でも…梨香にもしていない事までしたら嫌われちゃいそうだし、どうしたら?……そうだわ!)
「(; ꒪ㅿ꒪)ちょっと!ロミーちゃん!?」
「亜沙美の音を聞かせて♪」
ロミータは亜沙美のパジャマの上下の間、つまりおヘソの辺りから手を侵入させた!
「いや!まっ、待って!」
亜沙美はお腹をさすったロミータの手が、ゆっくりと上がってくるのを感じた。このまま上がられると…亜沙美の左胸に!
「んふふ…亜沙美ったら本当、可愛いの♪」
ロミータは梨香にしてない事は、亜沙美にしないように誓った。つまりパジャマの中に手を入れて身体をまさぐる行為を、梨香に対してはしている!ということの証明でもあった。が…更に手を上げて行って、亜沙美の左胸を直に掴もうとした時だった…
「プチプチプチ!!」
亜沙美のパジャマの上着は、身体の前で一直線に6つのボタンで止められていたのだが…ロミータが手を入れて動かしていたことで圧迫され…そのボタンが内側からの圧力で外れてしまった!
「Σ(||゜Д゜) 嫌ぁぁぁ!ロミータちゃんのバカぁ!ナニしてんのよぉっ!エッチぃ!!」
上着のボタンが全て外れてしまい、亜沙美の上半身が縦に真っ直ぐに露出してしまった!あまりの恥ずかしさに、ロミータの手を振り解き前屈みに身体を隠した亜沙美
「ご、ごめんなさい…そんな事するつもりじゃ…」
「はぁはぁ…ほ、本当に?なら良いけどぉ…」
「ほ、本当に本当なのっ!梨香にした経験がある事なら亜沙美も許してくれるかな?って思って…でも、ボタンが外れるなんて思わなくて…」
亜沙美のペースを考えて行き過ぎないように心掛けていたロミータだったが、パジャマの中に手を入れた状態で亜沙美がジタバタした事で、大した余裕の無かったパジャマのボタンが外れてしまうハプニングが起きてしまった
「ε٩(๑>ω<)۶зもう!変な事はしない!って言ってたじゃないのぉ!ロミータちゃんのこと信用したのにぃ、何でエッチぃ事するのよぉ!!」
改めて自分の姿を見た亜沙美は、恥ずかしさで思わず暴れてしまう。そして、そそくさと服を直したのだが…
亜沙美からすれば突然、手を入れられたらエッチぃ事をされてしまうのだと考える。たぶん、普通はそう考えてしまうだろう…ただ、ロミータは本当にエッチぃことをする気ではなかったようだ
「ご、ごめんなさい…その…梨香とは何度かしていたから…亜沙美も怒らないかな?と思ってしまって…」
「ヾ(ヽ0Д0)ェエエ工ー!!梨香ちゃんとロミータちゃんって、日常的に胸を揉み合うような仲だったの!?」
ついさっきロミータは、梨香のことを同じ年齢ではあるが「お姉ちゃんのように思っている」と言っていた。そんな相手とエッチぃ事をし合ってたのなら、驚きの事実でしかないのだが…
「ち、違うのよ亜沙美!梨香の胸に何度か手をあてた事はあるけど、梨香とはエッチぃ事なんてした事はないのよっ?」
「どういう事なのよぉ!胸に直接手を当てているのに、エッチくないなんて…意味がわかんないよォ!!」
異性だろうが同棲だろうが、下着を付けてない胸に直接触れられたらエッチぃ事と考える。おそらく今回は亜沙美の言っていることの方が正しいのだが…
「ほら!梨香が中学の途中まで身体が弱い子だった。って話、亜沙美も知ってるでしょ?」
「えっ!?…うん、それは知ってるけど…」
「梨香は…小学生時代とかは本当に危なかったの、風邪を拗(こじ)らせただけでも生命の危険になりかねない時期もあったのよ」
「そんなに酷かったんだ梨香ちゃん…」
梨香が昔は身体が弱かった。とは聞いていた亜沙美だが…生命の危険にもなりやすいほど弱い時期があったとは流石に知らなかった。今の立派な身体を誇る梨香がそこまで身体が弱い時期があったとは、クラスメイト達も想像出来ないだろう
「Σ(゜□゜)あっ!!」
そのとき亜沙美に1つの疑問が浮かんだ
「梨香ちゃんがそこまで身体が弱い時期があった。って話は分かったけどさぁ…それと胸を直接触ってもエッチくない。ってどう繋がるのよぉ?」
「それはね…梨香が中学に上がる直前に集中治療室に入りかけた事かあったのよ。もの凄く衰弱しちゃって…脈もだいぶ弱くなってた時に梨香から…」
「ねぇロミーお願いがありますの……私(わたくし)の心臓を触ってください……私の生命の音が聞こえますか?私(わたくし)はまだ生きていますよね…」
「それからね。梨香が体調不良が酷くなると、生命の音を聞いて欲しい!って何度か触るようになっちゃったから…女の子同士なら、別にエッチぃ事ではないのかな?って認識になっちゃってたわ…ごめんなさい…」
「う、う〜ん…」
(何か本当っぽく聞こえるけど、本当に本当なのかなぁ?…さっきも私のことを騙されやすい!って言ってたし…誤魔化されてるのかなぁ?)
いかに人のことを信じやすい亜沙美と言えど、胸を触り合うのがエッチぃ目的でしてるのではない!と言う話を信じるのには抵抗があるようだ
「でも、亜沙美を困らせちゃったことに変わりはないよね。良いわ、亜沙美の気が済むようにロミータを好きにしてちょうだいっ!」
「( °◽︎° ;)えっ!?好きに…する?」
ロミータの直球的な謝罪の仕方に戸惑う亜沙美。ロミータを好きにして気晴らしをする……と、言われても何をどうすれば良いのか?答えが分からずに悩む亜沙美だった
続く