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21「告白」

【Side エクセルシア】



 言う。

 言うと決めた。

 言うなら、今しかない。


「わ、私は」


 顔が熱い。

 声が震える。

 心臓が口から飛び出そうだ。


「私は――」


 言え。

 言えっっ。

 戦え、私っ!


「私は、クゥン君が好き! 大好き! 愛してる! だから、結婚を前提に付き合ってくれませんか!?」


「…………っ!!」


 クゥン君の顔が、真っ赤に染まった。

 泣いているのか、瞳がキラリと輝く。

 間違いない、思いは通じ合っている。

 この告白は、きっと、絶対、上手くいく!





「ごめんなさい」





 クゥン君が、ゆっくりと私の手を振りほどいた。


「そのお気持ちは、受け取れません」


 ……………………私は、フラれた。

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