【Side エクセルシア】
言う。
言うと決めた。
言うなら、今しかない。
「わ、私は」
顔が熱い。
声が震える。
心臓が口から飛び出そうだ。
「私は――」
言え。
言えっっ。
戦え、私っ!
「私は、クゥン君が好き! 大好き! 愛してる! だから、結婚を前提に付き合ってくれませんか!?」
「…………っ!!」
クゥン君の顔が、真っ赤に染まった。
泣いているのか、瞳がキラリと輝く。
間違いない、思いは通じ合っている。
この告白は、きっと、絶対、上手くいく!
「ごめんなさい」
クゥン君が、ゆっくりと私の手を振りほどいた。
「そのお気持ちは、受け取れません」
……………………私は、フラれた。