「あ~~~いい天気~~~」
「きゅぃい~」
火山道でフレイムワイバーンに襲われたりしながらも私達は無事に山を抜け、当初の予定よりは遅れたものの、無事……私達の目的地、魔法王国へたどり着いたのですっ
「アンナさんっ!」
「ひぅっ!? ぁっ、マ、マグナスさん……な、なんで、なんですか?」
すごい勢いで私の前に来たマグナスさん……何時も以上の勢いで来たためラニィさんもザンドさんもカルナさんも対応できなかった見たいです……
「アンナさんっ!ぜひっ、ぜひっ!俺たちのパーティーにはいりませんかっ!!!」
「ふぇ、そ、それは、ちょっと……ご、ごめんなさいっ」
「そんなっ!いえっ!まだ、そうですねお給金についてぇええええええ!!?」
「なにやってだ!このばかぁあああああああああ!!!」
私の目の前でマグナスさんの頭にラニィさんの杖がめり込んだのが見えました……マグナスさんは頭を押さえて地面を転がりまわっています……
「あっ、あう……」
「はぁはぁ……ごめんねっ!アンナちゃんっ!」
「あっ、ぃえ、だ、大丈夫、でしゅ」
「はぁ……ごめんね、こいつは、責任もって封印しておくから」
「あっ、は、はい……えっと、ラニィさん」
「ん?なーに?」
「えっと、ありがとうございました……ラニィさん達が気にかけてくれて、そのすぐく楽しかった、です///」
「ふふ、それは私もだよっ!まぁ、マグナスのアホの言い分は正直あれだけどさ……アンナちゃんがフリーだったらパーティーに誘ってたよ」
「そうなんですか?」
「うん、治療もできてあんなすごい攻撃を反射できる天啓まで持ってるんだもん、正直他の冒険者たちも狙ってるよ」
「えっ、そ、そうなんですか?」
「うん、まぁ、彼がいるから近づいてはこないけどね……というか、彼の圧を無視して声かけれる、マグナスがおかしいだけなんだけど」
「あ、あはは……」
「まっ!また機会があったら会いましょうっ!私達は冒険者として活動してるからさっ、なにかあったらいつでも頼りにきてよっ」
「はい、ありがとうございます」
ラニィさんたちは笑顔で去っていきました……ラニィさんたちには、また逢いたいかな……マグナスさんは、いいかな……
「準備はいいか?」
「あっ、はいっ」
旅人様に呼ばれて私は馬車に乗り込みます……そして、ここまで一緒だった皆さんにおわかれをいって私達は移動を開始しました……目指すは魔法王国位置の大都市……そこでなら私の呪についての情報を得られるかもしれない……
「それで、大都市っていってもどこに向かうんですか?」
「あぁ、王都だ……そこに大図書館って呼ばれる場所があってな、そこなら他国じゃわからないような情報も集めることができる」
「なるほど……」
「見つかるといいな」
「はい」
それからは馬車を走らせながらまったり移動です……旅人様もやはりフレイムワイバーンとの戦いは大変だったということで、急ぎの旅ではあるものん、休みを多めに取って移動すrことになりました…
「あの、怪我はもう、大丈夫なんですよね?」
「あぁ、アンナのおかげだな、完全に治ってる」
「なら、よかったです……えっと、い、いつでもいってくださいねっ!治しますからっ」
「あぁ、またその時は頼む」
「はいっ!」
はぁ……いい風~お天気もいいし……さて、移動中はやることもこれまではなかったけど……今はちょっと違うっ
「練習練習」
そう、私がする練習は結界魔法の練習だ……治癒魔法と浄化魔法は簡単に練習は出来ないけど、結界魔法はこんな移動中でも練習ができます……
「むむむむ~」
治癒魔法を使う時と同じ要領で魔法を使ってみる……まずは馬車に乗せてる小物を結界魔法で囲んでみる……
「どうだろう?カペラ、叩いてみて?」
「きゅいっ」
カペラはその小さな前足でぺちぺちと叩いてみる……うん、カペラを見れば普通には物ではなくその前を叩いてるように見えます……ちょうどそこに結界でできた壁があるわけだそ、透明だから見えないんですよね。
「むむー……ふぅ……」
「きゅい」
「やっぱり維持するのが難しい……」
治癒魔法や浄化魔法もそれなりに集中力はいるけど、結界魔法は維持しているあいだずっと集中してなきゃいけないから結構きついです……ちょとでも気を抜いちゃうと結界はもろくなってすぐ壊れてしまいます……
「どうすればいいんだろ?」
「まぁ、とりあえずは数をこなすことだ、慣れてくれば集中し続けなくても維持はできるようになる」
「そうなんですか……んーでも、すごく難しいです……」
「まぁ、だとしてもアンナのその天啓は素晴らしいものだ、《反射》の効果はフレイムワイバーンで実証されてるしな、《反射》以外も使いこなせるようになれば、身を守ることにつかえるしな」
「はい~がんばります!」
旅人様からの応援ももらって、再び結界魔法にチャレンジです……集中して魔法を発動して、目の前にある小物を包みこむように……んー上手く形にならないというか、均等に魔力が流れてないというか、一部は硬いけど、一部は薄いみたいな……安定性がない………
「はぁぁ~~~」
「まぁ、一朝一夕でどうにかなるものでもない、王都まではまだ距離があるし、ゆっくりやっていけばいいさ」
「そ、そうですよね……でも、うん、もうちょっとがんばります」
「そうか…」
「よっし……ふー……すぅー……結界」
次はなるべく均等に魔力を流すイメージで……結界は丸、いや四角形を考えて……むむむ、難しい……でもどうにか……
それからどれぐらいたったでしょう?流石に疲れて私は休憩することになりました。
「相変わらずあきれる魔力量だな」
「え?そ、そうですか?」
「あぁ、こんな長時間、慣れない魔法をつかって魔力切れを起こさないとか普通じゃないな」
「そんなに多いんですね……よくわからないんですけど」
「まぁなぁ、魔法王国の研究者どもがしったら調査させろってうるさいかもな」
「そ、それはちょっと、嫌ですね……」
実験動物みたいな扱いされるのは絶対ごめんです……ちょっと魔法王国に行くのが不安になっちゃいました。