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第50話

「うわぁ……すごい、賑わってますね!」


「あぁ、世界中から魔法使いが集まる街だからなぁ……規模としても王国の王都より遥かにでかいしな」


「そうなんですね……」


 私は出身国がどれぐらい広いかもしらないし……こうやって王都に来たのは初めてだから、こんなに人がいるのは新鮮でちょっとワクワクします……まぁ、同時にこの人の数に絡まれたらどうしようという恐怖もありますが……


「とにかく、まずは宿を確保するぞ」


「はーい」


 さて……それから街の中で情報を集めると、すぐにいい宿が見つかりました……



「ふぁー……久しぶりのベッドだぁ……」


 私は借りたお部屋に入るとすぐにベッドにダイブしました……あぅっ……ちょっと、硬かった……地味にダメージが……


「きゅぅ~~」


「なにしてんだ……」


「ご、ごめんなさい……久しぶりのベッドに興奮しちゃいました……」


「まぁ、とりあえず今日はゆっくりしよう」


「は~い」


「……ふむ」


「んにゅ?どうしました?」


「いや、俺相手だけでは、あるが普通に話せるよになったな」


「あっ」


 た、確かにそうかも……最初に比べると結構気軽に旅人様とお話ができるようになったかも……最初はいろいろ緊張してしょうがなかったけど……今は、うん、自然体でお話ができるし……おお、私成長してるっ!


「まぁ、表情豊かになったのはよかったな」


「は、はいっ///」


「さて、とりあえず今後のことを決めようか」


「あっ、わかりましたっ」


 はっ!ベッドにダイブしたから、服が…髪も乱れてるし……い、いけない/// 私は急いで服を整えて髪を手櫛で直す……だ、大丈夫かな?


「お、おまたせしました」


「あぁ、さて……とりあえず目的としては呪の解呪だ、解呪ができなくてもなにかしら情報が得られるのを目的とする……そのためには、この王都にある図書館を使うことンいなるわけだが」


「えっと、図書館は誰でも使えるんですか?」


「すまん、そこについては俺も把握できてない、だから先に図書館が使えるかどうかの確認が必要になるな」


「なるほど」


 図書館かぁ……前世だと無料で利用できたし、時間を潰すのにつかえたし……懐かしいなぁ……でも、やっぱりこっちだと色々違うのかなぁ……うぅ、情報がまったくないし……


「とりあえず、一応明日、場所の確認も兼ねて図書館に行ってみる」


「わかりました」


「アンナは、明日は宿で待っててもらうことになるが、いいか?」


「そうですね……正直人がこんなにいる中に1人ででる勇気はないので……」


「まぁ、そうだな……とりえあず、今日は飯食ってから休むとするか」


「わかりましたっ」


 さて、重い荷物を部屋に置いて私達は、宿屋に併設されてる酒場でご飯をいただくことになりました。


「わぁ……」


「ふむ、なかなか、うん、美味いな」


「そうですねっ、これとか初めて見ました」


「この辺は国ごとによるからなぁ、食は国によって違いが特にでるな」


「そうですね、やっぱり旅してると、新しいご飯とかあってワクワクします」


「だな……ふむ、これなら再現はできるかなぁ」


「ほんとですかっ?」


「あぁ、といってもあくまで再現だけどな、その時の調味料やら食材によって味は変わるしまったくおなじにするのは無理だろうけど」


「それでも、旅人様と一緒にいればまた食べれると思うと楽しみです♪」


 はぁ~まぁ、お食事全部旅人様任せなのは、申し訳ないですけど……どうしようかなぁ……出来るようになりたいけど……流石に旅をしたことで体力もついてきたし、力も少しはついてきたけど……それでも、未だにお料理ができない状態……


「あ、あのっ」


「なんだ?」


「お料理、私もしたいです」


「……そうか」


「はいっ」


「そうか……そうだなぁ……わかった……やって見るといい、ただ俺がいる時にしてくれ」


「はい?わかりました」


 そのあとは美味しくご飯をいただいてから、部屋にもどって休むことになりました……まぁ、その前にっ!


「ふんふんふん~ん♪」


 今、部屋にいるのは私とカペラだけ……旅人様は外にいます……もちろん夜ですし、今からどこかに行くことはありません、ただ、宿でお湯をもらって身体を拭くことができたからです……まぁ、これまでも外では旅人様が水魔法で出してくれた水をつかって身体を拭いていたのですが……やっぱりお湯をつかえるのは気持ちいいです♪出来ればお風呂に入れるのが一番いいですけど……お風呂はあるとしてもやっぱり貴族、それも高位貴族でもないと持ってないそうなので、諦めるしかないですね……


「よし!うん、いい感じ、かな?」


「キュゥ~」


「カペラも綺麗になったね♪」


「きゅぅうう~~」


「きゃ!ちょ、カペラ、水飛ばさないでー」


 カペラが体についた水を震えて飛ばすからそこら中に水が飛んでしまいました……


「あぁ……どうしよう……と、とにかく拭くから大人しくしてねっ」


 布を使ってカペラを拭いて、自分の身体も拭いて……うん、綺麗になりました……ドライヤーがないから自然乾燥するしかないけど……こういうところはやっぱり不便だなぁ……


「旅人様、おわりました」


「わかった」


 旅人様は中にはいってきて、つかったお湯がはいった桶は外にだしてくれました、こうすると後で宿の人が回収してくれるのです。


「さて、寝るか」


「わかりましたっ」


「ん……アンナ」


「はい?なんですか?」


「いや、髪も洗ったんだろ、もう少ししっかり拭かないと乾かないぞ」


「えっ、そうですか?」


「あぁ、ほらこっちこい」


「えっ!?え、えっと、拭いてくれるんですか?」


「あぁ、自分だとわかりづらいだろう」


 ふあぁああああああああああ//// 旅人様が、髪を拭いてくれる//// やばい、心臓がドキドキするぅうううう////


「どうした?」


「な、なんでもないでしゅぅ/// お願いしましゅ///」


 それからは旅人様に髪を拭いて貰えるという幸せを堪能したのでした……すごく恥ずかしぃけど、嬉しいよぉ////


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