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第24話【夏休み企画 格付けチェック編3】

「そろそろ皆さん決まりましたか?」

「んー、こっちにしようかな。うん、決まった」

「私も決まったよ」


 リンさんと百合さんに続いて雫月とリサさんも決まったと答えたので一斉に札を上げてもらった。


雨音雫月:A

沢村リサ:A

早乙女百合:A

柊リン:B


「おっと今回はリンさんだけが皆とは違う答えにしましたね。因みになんでBだと思いましたか?」

「見た目が凄く豪華って言うかデザインとして好きなのと三葉くんの名前に関連する佐倉とか三葉とかが入ってるからこっちかなぁ~って思って」

「なるほど、じゃあ逆にAを選んだ百合さんはどうしてAを選んだんですか?」

「リンちゃんの言う通りBの方が見た目は豪華だけど、実際にサインとして書くときに何回もこれをを書くとなると疲れちゃうし時間もかかっちゃうけどAはそこまで時間もかからずに書けるのに加えて読みやすいからかな」

「流石です! 今回サインを考えてくれた方に俺の作ったサインを見てもらったら、デザインは良いけど仮にサイン付のグッズとかを出す時にずっとこれを書くのは辛いでしょ? と言われました。ということで正解はAのサインになります!」


:確かに俺なら三葉くんの考えたサイン五個書いたら疲れるかも。

:Bのサインは一個書くのに時間全然かからないな。確かに沢山かけるな。

:これで全問正解者居なくなったか。

:これ次全員間違えたら百合ちゃんが……。

:四人分の料理を作らなければならなくなる。


「それではいよいよ最後の問題になります。皆さんがアンケートで答えていた好きなもの。そうです、アニメ関連の問題になります」


 最後の問題が一番お金がかかったが、その分豪華な問題になっている。



「片方はフリー声優をしている方にとあるアニメの一部に声を当ててもらいました。そしてもう片方はベテランの声優の方に同じシーンに声を当ててもらいました」

「何それめっちゃ凄いじゃん!」


 思いついた時に無理だとは思っていたがダメもとで声優事務所に片っ端からメールをしてみたら、VTuberが大好きな声優さんが快く承諾をしてくれた。


:知ってる声優さんかな。

:最近フリー声優さんもめっちゃ上手い人多いからなぁ~。


「これは私自信ある!」

「この中で一番アニメ見てるの百合ちゃんだもんね。声優さんにも詳しいし」

「それではまずはAの声優さんを聞いてください」


 俺はとある戦闘アニメーションの一部を流した。


「全然違和感ないね」

「これは流石にベテランの方でしょ」

「まぁまぁ、続いてBの声優さんをどうぞ」


 俺は答えを知っているが、もし知らなかったとしたら本当にどっちがベテランの方か分からない。

 それくらいフリーの声優の人も上手い。


「……え、待って待って。全然分からないんだけど」

「百合ちゃん分かった?」

「うーん、悩んじゃうけど一応こっちかなって思った」

「本当にフリー声優の方なの? 実はプロとかじゃなくて?」

「本当にフリー声優の方です」


:フリー声優のレベル高すぎ。

:マジで分からない。

:どっちも上手すぎ。


「さぁみなさん最終問題の答えは書き終わりましたか?」

「もう考えても分からないから直感で!」

「それじゃあ皆の答えはこちらです」


雨音雫月:B

沢村リサ:B

早乙女百合:B

柊リン:B


「全員Bですね。じゃあ雫月とリサさんに理由を聞きましょうか。まずは雫月から」

「雫月は目を瞑って聞いた時にどっちの方がこのシーンを想像できるかって考えてBの方が想像できるし迫力があったなって思って」


:確かにBの方が迫力はあったかな。

:俺もBだと思った。めっちゃ迷ったけど。


「なるほどね。じゃあ次はリサさんは何でB選びましたか?」

「私も雫月ちゃんと一緒で迫力があったなぁって思ったんだけど、それと声の変わり方が凄かったなぁって思って」


:戦闘に入る前と入ってからの違いは凄かったね。

:声の使い方が上手かった。


「なるほど。じゃあ結果を見てみましょう。正解は――見事全員正解です!」

「良かったぁ~本当にこれむずかしすぎるって」

「因みにBの声優さんは今放送されてるアニメの【さぁ遊戯のお時間です】のヒロインの声優を担当している方ですね」


:マジで⁉

:豪華すぎだろ。

:よく受けてくれたな、すげぇ。


 良かった。リスナーの皆も盛り上がってくれた。


「格付けチェックの結果は皆が一問不正解のAランクで終了となったので、この後皆で回転寿司に行きましょう」

「やったー! 三葉の奢り~」

「これで夏休み企画終わっちゃうけど皆楽しんでくれた?」


:来年も絶対にやってほしい。

:次は年末に企画待ってる。

:前回の企画より多くなってて見ごたえあった。


「良かったね皆、また絶対やろうね。勿論三葉くんも一緒に」

「はい、皆が良かったら是非!」

「じゃあこの企画は成功って事で! これからも私達をよろしくね!」



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