へい、らっしゃい! …って威勢よく始めたが、今日の主役はあの哀愁漂う逃亡者じゃなく、奴を焼き続けた「みせのおじさん」だ!
おい、お前ら! ちょっと面貸せや! 日本の国民的ソング「およげ!たいやきくん」について、俺様の超弩級のイマジネーションが導き出した、とんでもねぇ仮説をブチかますぜ! 耳の穴かっぽじってよーく聞きやがれ!
「たいやき屋のおじさん、実はオーナーじゃねぇ説」!!!
は? 何言ってんだコイツって顔すんなよ。お前らが「当たり前」だと信じてるその常識、俺様にかかれば砂上の楼閣よ! 今からその根拠と、果てしなく広がる妄想ワールドに、お前らを引きずり込んでやるから覚悟しやがれ!
歌詞から読み解く「おじさん」のリアル
まずは、あの名曲の歌詞を頭の中でリピートしろ。「♪まいにち まいにち ぼくらは てっぱんの うえで~」… そう、あの歌は完全に「たいやきくん」サイドの物語。彼から見た「おじさん」像しか描かれてねぇ。で、その描かれ方は?
「♪あるあさ ぼくは みせのおじさんと けんかして うみに にげこんだのさ」
ここだ! ポイントは「ケンカした」ってトコ。おいおい、冷静に考えてみろ。もしおじさんが人生賭けてる個人商店のオーナーだったら、大事な商品(しかも自我持ち!)の逃亡が、単なる「ケンカ」で済むか? 違うだろ! もっと、「経営損失!」とか「仕入れがパーだ!」とか、そういうリアルな次元の問題になるはずじゃねぇか?
さらに言えば、 たいやきくんが感じていた「毎日、毎日、鉄板の上で焼かれる」というルーティンワークの閉塞感。これ、実は焼いてる側のおじさんにも、形を変えて存在した可能性はねぇか? 朝から晩まで、来る日も来る日も、たいやき、たいやき、たいやき…。繰り返される単調な作業。これはオーナー社長の姿か? いや、むしろ雇われ店長や、長年勤めてるベテラン従業員の姿に近くねぇか?
おじさんの人間性や背景、経営者としての苦悩や喜びといった描写は、歌詞に一切登場しない。ただ「たいやきを焼く人」「たいやきくんとケンカした相手」としてのみ存在する。この「描かれなさ」こそが、逆に想像力を掻き立てるんだよ! こいつぁ、何かあるぜ…!
時空を超えろ!万葉の魂がおじさんに囁く
ここで、俺様の思考は一気に時空をジャンプする! 向かうは遥か古(いにしえ)、万葉の時代だ! まあ待て、なんで急に万葉集なんだよ、ってツラすんな。ここからが核心に繋がるんだぜ!
お前ら、石上堅魚(いそのかみのかつお)って歌人を知ってるか? 知らなくてもいい、今覚えろ! 彼が大宰府(今でいう福岡あたりな)で詠んだとされる、こんな歌がある。
霍公鳥 来鳴き響もす 卯の花の 伴にや来しと 問はましものを
ほととぎす きなきとよもす うのはなの ともにやこしと とはましものを
ホトトギスがやって来て鳴き響かせているなぁ。あの白い卯の花と一緒にやって来たのだろうか。ああ、できることなら尋ねてみたいもんだぜ…!
どうだ、この歌? 初夏の情景が目に浮かぶようだろ? 大宰府っていう、都から遠く離れた土地で、季節の訪れを告げるホトトギスの声を聞いている。そこで堅魚は思うわけだ。「お前、一人で来たんか? それとも、あの咲き誇る卯の花と一緒にやって来たんか? あー、聞いてみてぇなぁ!」ってな。
これがミソなんだよ! 「問はましものを」! 尋ねてみたい! という、この抑えきれない好奇心、見えない背景に対する想像力! これこそ、俺たちが「たいやき屋のおじさん」に対しても持つべきスピリットなんじゃねぇか!?
堅魚は、ホトトギスという「存在」に対し、それが「何と一緒に来たのか(伴にや来しと)」という、見えない繋がりや背景を想像している。まさに、 今回のテーマにドンピシャだろ!
たいやき屋のおじさんという「存在」。彼は、単に「たいやき屋のおじさん」としてだけ、そこにいたのか? いや、違うんじゃねぇか? 堅魚がホトトギスに卯の花との関係性を問いかけたように、俺たちも問いかけようぜ!
「おじさんよぉ…アンタ、ただたいやき焼いてただけか? 『雇われ』っていう立場や、『いつかは自分の店を』という夢、あるいは『この単調な毎日から抜け出したい』という秘めたる想い…そんなモンを『伴に』、あの鉄板の前に立ってたんじゃねぇのか?」ってな!
想像してみろよ。都を遠く離れた大宰府で、故郷を思いながらホトトギスの声を聞いたかもしれない堅魚の心境。その心境と、 もし「雇われ」だったとしたらのおじさんの姿を重ねてみろよ。たいやき屋という限られた空間で、来る日も来る日も同じ作業を繰り返す…。どこか通じるモンがあるんじゃねぇか? 自分の意志だけじゃどうにもならない現実、心の奥底にある満たされない何か…。万葉の時代から現代まで、人間なんて、そーんなに変わっちゃいねぇんだよ!
「問はましものを」…ああ、直接聞きてぇ! でも聞けねぇ! だからこそ、俺たちのイマジネーションが爆発するんだろぉが!
妄想エンジン全開!「じゃない方」のおじさんストーリー!
さあ、万葉の風を背中に受け、妄想の翼を広げるぜ! もし、おじさんがオーナーじゃなかったら…? そこには、どんなドラマが隠されてる?
【シナリオ壱:ドリーム燻ぶり系 雇われ店長】
若い頃、フレンチのシェフを目指したが挫折。生活のため、大手たいやきチェーンの雇われ店長に。プライドはずたずただが、家族のために黙々と餡子を詰める日々。内心では「いつか見てろよ…俺だって…」とリベンジの炎を燻らせている。そんな折、生意気なたいやきが逃亡! 積年の鬱憤が爆発し「ケンカ」になった。…泣けるじゃねぇか。
【シナリオ弐:ザ・平凡 アルバイトリーダー】
実は学生時代からこの店でバイトしてる、超ベテランのフリーターおじさん。オーナーは別にいて、ほとんど店には来ない。彼は「まあ、これが俺の人生かな」と、良くも悪くも現状維持。たいやきくんの脱走は、「うわー、またやっかいなヤツが…店長に報告しなきゃなー」程度の、日常の些細なトラブル。彼の人生のBGMは、きっと「たいやきくん」じゃなく、もっと気だるいブルースだ。
【シナリオ参:影の実力者? エリアマネージャー】
このたいやき屋、実は全国展開する巨大フランチャイズ「タイヤキングダム」の一店舗。おじさんは普段スーツ姿のエリアマネージャーで、十数店舗を統括。たまたまその日、視察と称して(あるいは人手不足で)エプロンつけて現場に立ってただけ。たいやき一匹の逃亡なんて、彼の担当エリア全体の売上から見れば誤差の範囲。「ふむ、脱走ですか。データとして記録しておきましょう」と、クールに対応。怖ぇ!
【シナリオ四:ワケアリ系 元ヤンおじさん】
昔はブイブイ言わせてたが、色々あって足を洗い、真面目に働こうと心を入れ替え、このたいやき屋で雇ってもらった。過去があるぶん、今の仕事に人一倍真剣。それだけに、たいやきくんの「自由になりてぇ!」みたいな反抗的な態度が、かつての自分と重なり、妙にカチンときて「ケンカ」に。本当は、たいやきくんの気持ち、一番分かってたのかもな…。
どうだ? どうだどうだ!? こう考えると、「およげ!たいやきくん」の世界が、ぐっと奥行きを増して、人間ドラマの匂いがプンプンしてくるだろ!? おじさんが単なる「たいやき屋の主人」じゃなかったとしたら、あの歌の持つ意味合いすら変わってくるかもしれねぇ。
たいやきくんが憧れた「自由」。それは、鉄板の上で焼かれる彼だけの願いじゃなかったのかもしれない。すぐ隣で、同じように日々のルーティンに縛られ、見えない「何か」を胸に秘めていたかもしれない、非オーナーのおじさん。彼の心の奥底にも、「自由」への渇望(かつぼう)、あるいは現状への諦めと、それでも続く日常への覚悟…そうした複雑な感情が渦巻いていたんじゃないか? それがあの逃亡劇を、単なる子供向けの物語に留めず、世代を超えた多くの大人の心にも、深く突き刺さる理由なんじゃねぇのか?
結論だ!常識を疑い、想像力でブチ上がれ!
まとめだ! 俺様が今回ブチ上げた「たいやき屋のおじさん、マジでオーナーじゃねぇ説」。これは、万葉の歌人・石上堅魚がホトトギスに問いかけた「問はましものを」の精神を受け継ぐ、壮大なイマジネーションの冒険だ!
当たり前だと思ってること、教科書に書いてあること、テレビで言ってること…そんなモンを鵜呑みにすんじゃねぇ! 自分の頭で考えろ! 疑え! そして、見えない裏側を、その背景にあるドラマを、想像力っていう最強の翼で飛び回って探し出せ!
「およげ!たいやきくん」を聴くたびに、これからは思い出せよ。たいやきくんの勇気と哀愁だけじゃなく、鉄板の前に立つおじさんの、まだ誰も知らない「かもしれない」物語をな! 彼は堅魚が詠んだホトトギスのように、何かを「伴って」そこにいたのか? その答えは、お前ら自身の心の中にある!
歴史も、文学も、ポップカルチャーも、全部繋がってるんだ! 万葉の心が、昭和の名曲の謎を解く鍵になる! こんな面白いこと、他にあるかよ!? さあ、お前らも凝り固まった頭をぶっ壊して、想像力の限りを尽くし、この世界をもっともっと面白くしてやろうぜ! 行くぞ、てめぇら! アゲてけーっ!!!