オイオイオイ! 聞いてっか、ブラザー&シスターズ! 今、ニッポン列島を激震させてる、アイツの話題だ! そう、俺たちのソウルフード、魂のカタマリ…コ・メ! 米だよ、コ・メ! 白いダイヤモンド、腹ペコたちの救世主、食卓の絶対王者! それがどうしたって? この俺たちの魂のカタマリが、な、な、なんと…「高いんじゃゴルァァァ!」ってな悲鳴が上がってるじゃねえか! まったく、困ったもんだぜ! カレーライスも、卵かけご飯も、愛しのチャーハンも、その存在自体が脅かされてるってんだから、こりゃあ座して見過ごすワケにはいかねえ!
なんて現代の嘆き節が響き渡るが、ちょいと待った! 時を超え、千三百年以上も昔、古(いにしえ)の歌人も、似たような、いやもっと根源的な「食」への想い、あるいはそれを取り巻く風景に、ハートをブチ抜かれていたのかもしれねえ。
ここに一首、万葉のビッグウェーブに乗って俺たちの心にドカンと届く歌がある。
網引する 海人とか見らむ 飽の浦の 清き荒磯を 見に来し我れを
あびきする あまとかみらむ あくのうらの きよきありそを みにこしわれを
歌の主は、万葉歌人のスーパースター、柿本人麻呂パイセンだ!(の歌集収録作だが、細かいこたぁ気にすんな!) 舞台は和歌山、キラッキラの「飽の浦」。旅の途中で詠んだ、魂の一撃だ。
さて、この歌、素直に現代語訳すりゃあ、「網を引いて漁をしている海人たちは、この飽の浦の清らかな荒磯を見に来た私を、どう見ているだろうか」みてえな感じだ。シンプルに情景を切り取ったように見えるよな。だがしかし! 俺たちの「オラオラ万葉魂」に火をつけちまえば、この歌から、今の「コメ価格高騰」問題へのアツいメッセージが読み取れるってもんよ! 超絶ぶっ飛び解釈、カマしていくぜ! ついてこいよ、時代をブッ飛ばして万葉の言霊とブチ上がる準備はいいか!?
まず注目は「網引する 海人とか見らむ」。この「網引する海人」、現代に置き換えてみろよ。額に汗して黄金色の稲穂を実らせる、俺たちの誇るべき農家さんたち、その姿に重ならねえか? 雨の日も風の日も丹精込めて、一粒一粒に命を吹き込む、まさに大地のアルチザン! 彼らが必死こいて、米という名の大地の幸を収穫しようとしてる。その苦労、その情熱! 「海人とか見らむ」ってのはな、俺たち消費者が、その生産現場のリアルな姿、汗と努力の結晶を、ちゃんと見てるか? 理解してるか? リスペクトしてんのか? っていう、人麻呂パイセンからの魂のクエスチョンじゃねえかと、俺は思うワケだ! 収穫量が減ったり、コストが上がったり、いろんな事情があんだろ? そこんとこ、汲み取れよ! ってメッセージよ!
次にキモなのが「飽の浦」だ。「飽く」ってのは、「満足する」「満ち足りる」って意味に加え、「飽きる」「うんざりする」なんて意味もあんだよ。ここが万葉マジック! 飽の浦…ああ、「飽きるほど米が食いてえ〜!」っていう、腹いっぱい夢いっぱいな理想郷の響き! うまい米を、腹がはちきれるまで食って「もう飽きたわ〜」って言ってみたい! それが俺たちの偽らざる本音だろ! ところがだ! 今のこのご時世、「コメ、高くて(価格に)飽き飽きだよ…もうウンザリだ…」ってネガティブな「飽く」にも聞こえちまう! このダブルミーニング、ヤバくねえか? 「飽の浦」って地名自体が、今の俺たちの米に対する渇望と、価格への不満っていう、二律背反な感情がないまぜになったカオスな心情を、ズバッと表現しちまってるんじゃねえの?! さすが人麻呂パイセン、時代を見通す千里眼の持ち主だ!
さらにブッ刺さるのが「清き荒磯を 見に来し我れを」だ。「清き荒磯」、それはピュアで、キラッキラで、手の届かない憧れの存在…。これこそ、俺たちが焦がれてやまない、ホッカホカ炊きたての、つやっつやの銀シャリ! 一粒一粒がまるでダイヤモンドみてえに輝き、噛めば噛むほど甘みがジュワ〜っと広がる、あの至高の存在よ! 価格なんて気にせず、毎日心ゆくまで味わえる、そんな理想の「清きコメ・ライフ」を「見に来し我れを」…つまりだ、俺たち消費者は、ただ指をくわえて、高嶺の花みてえに眺めてるだけなのか? 「あ〜、あの輝く銀シャリ、腹一杯食いてえなぁ…でも、ちょっと高いから、今日はパンにするか…(涙)」みたいな。そんな切ない現状を、人麻呂パイセンは旅先の風景に重ねて、未来の俺たちに「それでいいのか?」って問いかけてるに違いねえ!
この歌が詠まれたのは旅の途中。「羈旅」ってジャンルだ。旅ってのは、日常から離れて、自分を見つめ直したり、新しい発見をしたりするもんだろう? 人麻呂パイセンも、見慣れない「飽の浦」の景色を見て、そこに生きる「海人」たちの姿に、何か普遍的な人間の営みや、自然への畏敬の念を感じたはずだ。そして今、俺たちはこの「コメ価格高騰」っていう、ある種の「非日常」な旅の途中にいる。いつものように、当たり前にコメを食えないかもしれないっていう、ちょっとしたサバイバル旅だ。そんな時だからこそ、俺たちは足元を見つめ直し、コメ一粒の価値、農家さんの努力、そして俺たちの「食」への向き合い方を、真剣に考えなきゃなんねえってことよ!
「おいおい、コジツケが過ぎるぜ!」って思ったか? 甘いな! 文学ってのは、イマジネーションの翼をどこまでも広げてナンボのもんよ! 古典が現代に息づくってのは、こういう自由な解釈、大胆な発想、そして何よりも「愛」があるからこそなんだぜ!
じゃあどうするよ? コメ価格高騰に、俺たちはただ指をくわえて「困ったもんだぜ」って嘆いてるだけなのか? NOだ! 断じてNO! 人麻呂パイセンが見た「清き荒磯」のごとく、俺たちも理想の「コメ・ユートピア」を、この胸に強く、激しく、思い描こうじゃねえか!
例えばこうだ! 全自動コメ栽培マシーン「米(マイ)・ドリームMK-V(マークファイブ)」を開発! ベランダに置けば、太陽光と雨水だけで、毎日炊きたてコシヒカリが無限湧き! もはや蛇口ひねったらミネラルウォーターどころか、魚沼産コシヒカリ状態よ!
いやいや、もっとだ! 月面に巨大な水田「ルナ・ライス・フィールド」を建設! 地球の重力に縛られないから、一粒が赤ん坊の頭みてえにデカくて、超絶フワッフワな「ムーンライト米」が誕生! 食ったら体が軽くなって、一瞬飛べるかもしんねえ!(気分だけな!)
さらにぶっ飛んで、コメの神様「イナホ・ザ・グレート」に全国民で祈りを捧げ、一夜にして日本中の休耕田が黄金色の稲穂で埋め尽くされ、豊作すぎて笑いが止まらねえ状態! 各家庭にトラックで新米が配給され、「もう勘弁してください!」って嬉しい悲鳴が全国から上がる! 最高じゃねえか!
…まあ、これはSFコメディの世界だが、大切なのは「諦めねえ心」と「コメへの愛」だ! 俺たちは米で育ってきた! 白いメシと味噌汁、これぞジャパニーズ・ソウル・ブラッド! カレーライス、牛丼、親子丼、カツ丼、チャーハン、寿司、おにぎり…コメがなきゃ、俺たちの食文化は成立しねえんだよ! あの輝く一粒一粒が、俺たちのエネルギーの源であり、幸福の象徴なんだ!
だからこそ、この「困ったもんだぜ、コメ価格高騰!」って状況を、単なるピンチで終わらせるんじゃなく、俺たちの「コメ愛」を再確認し、爆発させるチャンスに変えようじゃねえか! 農家さんに最大限のリスペクトを送りつつ、一粒たりとも無駄にせず、感謝していただく。そして、いつかまた、心置きなく「飽きるほど」うまいコメを食える日が来ることを、強く、熱く、信じ続けるんだ!
柿本人麻呂パイセンが見つめた「飽の浦の清き荒磯」。その風景に込められた旅人の純粋な感動と、俺たちが追い求める「コメ・ユートピア」は、どこか根っこで繋がってるに決まってる! 時代は変われど、美しいもの、美味しいものへの憧れ、それを求める人間のピュアな心は変わらねえ!
さあ、今日のメシは何にする? もちろん、コメだろ! 気合入れて研いで、最高の水加減で炊き上げて、一粒一粒が「俺を食ってくれ!」と叫んでるような、そんな生命力あふれる白メシを食おうぜ! そして、こう叫ぶんだ!
「コメよ、お前は最高だ! 俺たちの愛、受け止めやがれコノヤロー!」ってな!
人麻呂パイセンも、きっと草葉の陰で「お、おう…なかなかアツいじゃねえか、未来のニッポン人…」とか言いながら、ニヤリと微笑んでくれてるに違いねえ! そう信じて、俺たちは今日も、明日も、愛情込めて、コメを食らう! それが俺たちのジャスティス! コメ価格なんかに負けてたまるか! 愛と気合で乗り切るぞ! イタダキマァァァス! 全員、腹いっぱいコメ食って、元気出しやがれ! YEAHHHH!