【オープニング!いきなりクライマックスだぜ!】
諸君!現代のエンタメ界隈、ちまたじゃ異世界転生だの、最強チートだの、逆ハーレムだので、もうお祭り騒ぎだよな!「俺TUEEEE!」して、ヒロイン侍らせて、ざまぁみろってか?それも悪くない、うん、一瞬の夢としてはね!だがしかし! そんなテンプレ、秒で超えてくる「ガチの異世界」が、我らが日本に1300年以上も前からドカンと存在してるって知ってたか?!そう、それこそが…万葉集じゃい!「え、なんか古臭~い」「授業でやったけど眠かった~」とか言ってるそこの君!ちょっと待った!その認識、今日この瞬間、アップデートしてやるぜ!万葉集は、そこらの異世界ラノベが裸足で逃げ出すレベルの、超弩級エンターテインメントなんだからな!今回は、その証拠の一つを、アゲアゲでお届けしようじゃないか!準備はいいか?心のシートベルト、しっかり締めとけよ!
【万葉ワールドはガチの異世界!魔法も神々も、そこにあるリアル!】
まず理解してほしいのは、万葉びとたちが生きた時代そのものが、現代の我々から見たらファンタジー溢れる「異世界」だってこと。山には山の神、川には川の神、言葉には言霊(ことだま)っつー最強魔法が宿ると本気で信じられてた時代だぜ?天気一つで生死が分かれる、自然の脅威と恵みがダイレクトに心身を揺さぶる。こんな世界で詠まれた歌々が、ただの「きれいな言葉」で終わるわけねーだろ!一首一首が、彼らの魂の叫びであり、異世界からの生々しいライブレポートなんだよ!
恋愛だってそうだ。現代みたいにLINEでピコピコじゃねぇ。顔を見るのも一苦労、手紙(和歌)に込めた想いの熱量が半端ない。燃えるような恋心、切ない片想い、ドロドロの三角関係まで、人間の感情のフルコースがそこにはある。おまけに、詠み手の身分も天皇から名もなき農民までバラエティ豊か!こんな多様性、現代の創作でもなかなかお目にかかれねぇぞ!
【主人公・大伴家持センパイ登場!時を超えるエモの使い手!】
さて、本日の主役は、万葉集後期のスター歌人、大伴家持(おおとものやかもち)センパイだ!この人、マジでハンパない。貴族でありながら、北陸の越中(今の富山県あたり)に赴任して、都を離れた寂しさや雄大な自然の美しさ、庶民の生活まで、もうなんでもかんでも歌にしちまう超絶クリエイター!30年以上にわたって歌を詠み続け、万葉集の編纂にも深く関わったとされる、まさに「万葉集のラスボス(いい意味で)」的存在なんだ。
そんな家持センパイが、天平勝宝2年(西暦750年)3月2日に詠んだ、ちょっと胸キュンで、しかも奥深~い一首がこれだ!刮目せよ!
夜くたちて 鳴く川千鳥 うべしこそ 昔の人も 偲ひ来にけれ
よくたちて なくかわちどり うべしこそ むかしのひとも しのひきにけれ
現代語訳しちゃうぜベイベー!:「夜も更けてきて、しきりに鳴いている川千鳥よ。うんうん、わかるぜ…だからこそ昔の人も、こうして物思いにふけりに来たんだなぁ…!」って感じかな!
【一首に込めたタイムスリップ!家持センパイの異世界(過去)体験!】
どうだ、このエモさ!夜が更けて、川面からチチチ…って千鳥の鳴き声が聞こえてくる。ただそれだけ。それでも、家持センパイのイマジネーションは、そこから時空をバーンと飛び越える!
「あー、この千鳥の声、なんか切ないわー。昔の人も、こんな夜には同じようにこの場所に来て、この千鳥の声を聞きながら、今は亡き誰かを思い出したり、過ぎ去った日々に想いを馳せたりしてたんだろうなぁ…」って、家持センパイ自身が、歌の中で「昔の人」っていう過去の異世界にトリップしちゃってるんだよ!
これ、すごくないか?!現代の我々が「あーこの曲聴くと高校時代思い出すわー」ってなるのと、構造は似てるかもしれん。だけど、家持センパイの場合、スケールが違う!彼が「昔の人」って言ってるのは、もっともっと古い時代の人たち。神話の時代とか、伝説の英雄とか、そんなレベルかもしれない。そんな悠久の時の流れを、夜鳴く千鳥の声を触媒にして、一瞬で感じ取ってるわけ。これぞまさしく、エモをトリガーにしたタイムリープ系異世界体験!
家持センパイは、別に特別な魔法を使ったわけじゃない。特別な能力者でもない(いや歌の才能はチート級だけどな!)。ただ、自然の声に耳を澄ませ、そこに宿る「気配」を感じ取り、それを言葉にするだけで、過去と現在、そして未来(つまり我々だ!)を繋ぐ橋を架けちまうんだ。
【ざまぁもチートもハーレムも、この「共感」の前には霞むのだ!】
異世界転生ものの醍醐味って、なんだ?「俺だけ最強!」っていう全能感か?美少女に囲まれるハーレムか?気に入らない奴をぶっ飛ばす「ざまぁ」展開か?それもいい。だが、この家持センパイの歌が教えてくれるのは、もっともっと根源的で、心揺さぶる喜びだ。
それは「共感」という名の最強スキル。
夜、静かに川のほとりに立つ。聞こえてくるのは千鳥の声だけ。そんな孤独な時間の中で、家持センパイは「昔の人も同じだったんだ…」と、顔も名前も知らない、何百年も前に生きた人々と心を繋げる。そこにいるのは、最強の剣豪でもなければ、絶世の美女でもない。ただ、同じように夜の静けさの中で、物思いにふけっていたであろう「誰か」。その「誰か」の存在を、千鳥の声を通じてリアルに感じ取り、時を超えた孤独じゃない温もりを見出す。
これって、どんなチート能力よりもスゴくないか?どんなハーレムよりも心が満たされそうじゃないか?
「昔の人もそうだったんだ、わかるぜ…!」
この一言には、人間の根源的な感情、寂しさ、懐かしさ、それを誰かと分かち合いたいという願いがギュウウウッと凝縮されてる。これはもう、一種の「精神的異世界転移」からの「時空を超えた魂のハグ」と言っても過言じゃねぇ!
考えてみてくれ。この歌が詠まれたのは、今の富山県高岡市あたりだと考えられている。家持センパイは、この地で、千鳥の声を聴きながら、遥か昔の人々へと思いを飛ばした。1300年以上経った今、我々がこの歌を読めばどうなる? そう、今度は我々が家持センパイの心へ、彼が想った「昔の人」の心へと、時空を超えてトリップできちまうんだ!
「うべしこそ(なるほど、だからこそ!)」
この言葉の力強さ!「やっぱりそうだよな!」っていう、時を超えた同意、共感、納得のパンチライン!これが言霊のパワーよ!
【万葉歌は心のタイムマシン!次の扉を開けるのは君だ!】
万葉集には、こんな風に、日常の風景やささいな出来事から、宇宙的スケールのイマジネーションへとジャンプする歌がゴロゴロしてる。天皇の威光を讃える歌、防人(さきもり)たちの故郷を想う悲痛な叫び、恋に身を焦がす男女のパッション、酒を愛でる宴会のドンチャン騒ぎ…。一つ一つの歌が、それぞれの詠み手が見た「異世界」への招待状なんだ。
現代のエンタメが刺激的なのは認める。でもな、たまには万葉集っていう「元祖・異世界」の扉も開けてみないか?そこには、CGもVRもぶっ飛ぶほどの、リアルで生々しい、そしてどこまでも優しい感情の渦が待っている。それは、何百年、何千年経っても変わらない、人間の「エモ」の原液だ。
大伴家持センパイが、夜の川辺で千鳥の声に耳を傾け、遠い過去に想いを馳せたように、君もまた、この一首を通して、1300年前の家持センパイの心象風景にダイブできる。さらにその先の「昔の人」まで感じられるかもしれない。そんな時空を超えた魂の交歓、マジでヤバいと思わんか?!
さあ、今日のところはこの辺にしといてやる!しかしだな、万葉集という名の異世界ダンジョンは、まだまだ奥が深いぜ…!次回はどんなぶっ飛び万葉歌が君を待っているか…楽しみにしててくれよな!忘れるな、万葉歌こそが、ほんまもんの、そして最強の異世界じゃい!アディオス!