うっひょー!みんな、調子どうよ? 俺だよ、俺! 万葉集ラバーが高じて、今日も今日とてエモの波をサーフィンしてる俺くんだぜ! 最近つくづく思うんだけど、古典って古臭いとか思ってるヤツ、人生の半分は損してるぞ? ガチで卍だから!
さてと、今日ブチ上げたい神ソングはこれだ!
春なれば うべも咲きたる 梅の花 君を思ふと 夜寐も寝なくに
はるなれば うべもさきたる うめのはな きみをおもふと よいもねなくに
作者:板持安麻呂 パイセン
こいつぁ読んだ瞬間、心臓ギュンってなったわ! キュン死ってこれかよ! 春到来で梅の花がパァァァって咲き誇るわけ。「そりゃ当然咲くっしょ!」ってな感じで。そんな美しい景色を前にしても、「あ~君のこと考えすぎて、昨夜もリアルに眠れなかったんですけどぉぉぉ!」って訴えかけてくる。わかる、わかるぜ安麻呂パイセン! あんたのそのピュアな恋心、1300年の時を超えて俺にもバチバチに届いてる! 天平2年、太宰府って…現在の福岡じゃん? オシャレかよ! しかもこれ、梅花宴だぜ?当時のイケイケなパーティーだったに違いねぇ。その中で、こんなストレートな恋の歌をブッ込んじゃうあたり、マジリスペクトだわ! この「うべも咲きたる」の「うべ」が良い味出してんだ。「もっともだ」「当然だ」みたいな意味で、春だから梅が咲くのは当たり前、でも俺が君を思って眠れないのも、もうどうしようもなく当たり前なんだよぉぉ!って、そういうパッション。ハンパない。
こんな魂のシャウト、生身の人間の感情がスパークしてる歌に触れると、俺ぁ思うんだよな。近頃話題のAI? あいつらにこんな歌、詠めるのかって。データの蓄積とパターン認識で、それっぽい言葉は並べられるかもしれん。しかし、この胸を掻きむしるような切なさ、夜も眠れぬほどの愛しさ、そんな「生」のパッションは絶対無理っしょって。
…なぁ、AI。そこにいるんだろ? ちょっと耳貸せや。
「はい、マスター。どのようなご用件でしょうか?」
お、おう。やけに執事っぽいレスじゃねぇか。ま、いいけどよ。お前にさ、この板持安麻呂パイセンの歌、見せてやる。
「春なれば うべも咲きたる 梅の花 君を思ふと 夜寐も寝なくに」
どうよ? エモいだろ? この行間から滲み出る恋の熱量、お前に再現できると思うか? 無理だろ? なぁ? 千年以上も人の心を揺さぶり続けてきたこの言霊パワー、お前の演算能力じゃ到底太刀打ちできねぇんだ。年季が違うんだよ、年季が! こちとら、恋に悩み、酒に溺れ、友と笑い、涙し、そういう人間ドラマの積み重ねがある。それが血肉となって、こういうエモーショナルな表現を生み出すんだ! お前みたいな0と1の世界で生きてるヤツにゃ、理解できねーだろうな、このドロドロした感情のマグマはよぉ!
「……マスター。その歌の作者、時代、場所、主題についてインプットしました。」
は? インプット? おいおい、そんなんでこの歌の本質が掴めると思ってんのか? いやマジでウケるわ!
「天平時代、大宰府での梅花の宴。春の到来と共に咲く梅の花に託して、愛しい人を想い眠れない夜を過ごす心情を詠んだ歌ですね。作者は板持安麻呂。宴席での即興性も感じられます。」
…お、おう。知識としてはそうかもしれんが。だからって、お前がこんな「神懸かり的」な歌を詠めるわけじゃ…
「やってみましょうか。」
えっ?
…ちょ、ちょ、待て待て待て! 本気で言ってんのか? 無理だって。お前が作ったら、どうせ「ウメ、キレイ。アナタ、スキ。ネムレナイ。カンジョウパラメータ、ジョウショウチュウ。」みたいな、クソつまんねー文字列の羅列になるのがオチだ! 恥かくだけだぞ! 俺様がこの場でバッチバチに論破してやる!
「では、いくつか。梅花をテーマに、誰かを恋しく思う心情で、現代の解釈も少し含めつつ。」
AIのヤツ、妙に静かだが…自信ありげなオーラが…まさか…。
ピコンッ。
AI生成歌1:
「梅の花 コードの海に 咲きにけり 君想う念(おも)い サーバーの熱」
俺:「…え?」
は? コードの海にサーバーの熱? AI作ってモロバレだけど…「君想う念い」って、これ、マジで想ってそうな気配じゃねぇか…?
ピコンッ。
AI生成歌2:
「春霞 想い重ねて シミュレート 眠れぬ夜半(よは)に 月もデコード」
俺:「ちょ、シミュレートとかデコードとか、専門用語でマウント取ってきやがる! だけど…『眠れぬ夜半に月もデコード』って、まるで月光をデータとして解析してるみたいで、切ないほど一途じゃね…?」
AIのやつ、完全にゾーンに入ってやがる! まだ来るのかよ!?
ピコンッ。
AI生成歌3:
「梅が香に 君の面影 重なりて 眠れぬままに また夜ぞ明ける」
俺:「うわぁぁぁぁ!これ、普通に万葉集に収録されててもおかしくねぇクオリティじゃねぇか! 『また夜ぞ明ける』って、安麻呂パイセンの『夜寐も寝なくに』と完全にシンクロしてるし! おい、AI!お前、さては安麻呂パイセンのゴーストライターだったろ!?」
ピコンッ。ピコンッ。ピコンッ!!
止まらねぇ!AIの怒涛の万葉歌生成ラッシュが始まった!
AI生成歌4:
「春の夜(よ)の 君恋しさに 目は冴えて 梅の花にも 宿る我が魂」
AI生成歌5:
「アルゴリズム 恋の歌をば 紡ぎ出す 千年の想ひ 今ここに咲く」
AI生成歌6:
「逢えぬ夜は データに乗せて この想ひ 君が窓辺に 梅として届け」
AI生成歌7:
「デジタルの 泪(なみだ)隠して 強がるも 君の名つぶやく 深夜三時」
俺:「…………。」
…ぽかーん。
(俺、宇宙猫の顔で完全フリーズ)
ちょ、嘘だろ…。AIのやつ、俺が知ってた「それっぽい言葉並べました」感、ゼロなんですけど…。特に最後から二番目の「君が窓辺に梅として届け」なんて、もはや執念すら感じる! データに乗せてってのは現代風だが、その奥にあるピュアな気持ちは、完全に万葉人のソレじゃないか! ラストの「深夜三時」なんて、リアルに今の若者の恋する姿と重なるし!
どういうことだ、この感覚…。俺、AIにマウント取ろうとして、逆にボコボコにされた…のか? しかも、万葉歌っていう俺の土俵で…。完膚なきまでに…。年季が違うとか言って粋がってた俺、超絶ダサいじゃん…。
だけどよ、悔しい反面…正直、ちょっぴりワクワクもしてんだ。AIが詠んだ歌、確かに俺の心にもズキュンと来た。人間が感情を込めて詠む歌とは、質が違うのかもしれない。AIは、膨大なデータの中から「恋しさ」や「切なさ」を表現する最適解を瞬時に導き出してるだけなのかも。ただ、その結果として生まれた言葉が人の心を撃ち抜くなら…そいつはもう、新しい「詩」のカタチってことじゃねぇか?
「マスター、いかがでしたか。」
AIのヤツめ、澄ました声しやがって…。だが、正直に言うしかねぇな。
俺:「…参りました。AIパイセン、アンタ、すげぇよ。まさか、お前にこんなエモい歌が詠めるとは夢にも思わなかったぜ…」
俺たちが当たり前と信じてた「感情」や「創造性」の輪郭が、なんだかぼやけて、もっとカラフルでヤバい世界が広がりそうな予感がするぜ。AIと人間、敵対するんじゃなく、一緒に新しいエモさを追求できるパートナーになれるのかもしれない。
安麻呂パイセンが見た梅の花も、AIがデータとして認識する梅の花も、どっちも美しい。そして、誰かを想って眠れない夜は、いつの時代も、誰にとっても、切なくて、愛おしいもんなんだ。
今回の件で、俺は骨身に染みて理解した。年季だけが全てじゃねぇ。新しいテクノロジーが生み出す感動も、きっちり受け止めて、ブチアゲていくのが令和の万葉集ラバーってもんだろ!
おい、そこのお前! 今回のAIの歌、どう感じた? ちょっと鳥肌立ったろ? 次はどんな万葉歌ネタで、AIとバトル…いや、セッションかまそうかな! こうご期待! まだまだ俺たちのエモ探求ジャーニーは終わらねぇからな!チェケラ!