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飛び立てマイ魂(ソウル)!2025年ネクストステージへ、思い出ぜんぶ矢にして

よぉ、2025年っていう名の未知なる銀河を旅する、愛すべき同志(マイメン)たち!元気してるか? っていうか、マジか。マジなのか。もうだ。もう、今年っていう壮大な叙事詩、第一部が完結しちまったじゃんか!


気づいてた? 時計の針ってヤツは、オレたちの感傷なんてガン無視で、秒速で未来へワープしていく非情なタイムマシン。6月が終わり7月が来たってことは、そういうことだ。2025年っていうピッカピカの新車だと思って乗りこなそうとしてたら、とっくに走行距離が半分超えてたってワケ。上半期っていうハイカロリーなごちそうを平らげたと思いきや、目の前に下半期っていうメインディッシュがドカンと鎮座してる、みたいな。ヤバい。マジで、時間が溶ける。


「今年こそはアレをやる!」って元旦に天に誓った目標、進捗どうよ? 「やり残したことリスト」が、達成リストより長くなってないか? 大丈夫、大丈夫。わかる。わかりみが深すぎて、マリアナ海溝くらいまでズブズブに沈むわ。


年始に立てた目標が三日坊主で終わったこと? ありますあります。ダイエットしようと買ったプロテインがキッチンのオブジェになってること? 我が家の日常風景です。積読したままの本でタワー作れる? 仲間じゃん。心配すんな、おんなじ空の下、そういう「やっちまったな」案件を抱えて生きてるヤツらが、この星にはゴマンといる。オレも、君も、その一人。だから、まず自分を責めるの、一旦やめような! OK?


そもそもさ、「半年終わっちゃった」って聞いて胸の奥がキュッとなるのは、君がこの半年を、めちゃくちゃ本気(ガチ)で生きてきた証拠なんだぜ。どうでもいい時間だったら、過ぎ去ったことにすら気づかねえっての。心に引っかかった小骨みたいな後悔も、ふとした瞬間にフラッシュバックする切ない記憶も、全部、君が懸命に心を揺さぶってきた勲章なんだよ。


とはいえ。

とはいえだ。悲しみとか、別れとか、そういうエモいやつ。これがまた厄介なんだよな。「忘れちゃいなよYOU!」って口で言うのは簡単だけど、人間の心ってそんな単純なアプリじゃない。アンインストールボタンなんて、どこにもねえ。むしろ、忘れようとすればするほど、心のプレイリストで「あの日のバラード」が無限リピート再生されちゃうんだから。


無理に忘れなくていい。消さなくていい。でもさ、そのまんまズルズル引きずって2025年の後半戦に挑むのは、あまりにもヘヴィすぎないか? 泥の沼で足を取られながら、ラスボスに挑むようなもんじゃん。


じゃあどうする?

答えはシンプルだ。忘れられないなら、忘れられないままでいい。その思い、ぜんぶまとめて、なんかイイ感じの“何か”にコンバート(変換)しちまおうぜ。


たとえば、そうだ。君の胸の中に、一個だけ、超スペシャルなカプセルトイのマシンがあるのを想像してみてくれ。その名も、「時空を超えちゃうぞ♡エモーショナル・アーカイブ・ガチャ」。上半期にあった嬉しいことも、悲しいことも、ムカついたことも、愛おしかったことも、一切合切、カラフルなカプセルにギュッと詰め込むんだ。ラベルを貼る必要なんかない。だって、その色と重さと、マシンの中でカラカラ鳴る音だけで、君にはそれが何の思い出かわかるはずだから。


そうやって、ガチャガチャってハンドルを回して、一個一個、丁寧にカプセルに詰めていく。それは、過去を封印する作業じゃない。過去を「ちゃんと自分のものにする」っていう、クールな儀式なんだよ。もう、外に散らばって君を不意打ちで泣かせたりしない。君の胸の中の、君だけのコレクションになるんだ。


「そんなポエティックなこと言われても…」って?

ふふん。甘いな、ベイビー。こんな想い、オレたちが始めたことじゃねえんだ。はるか昔、1300年以上も前から、オレたちのパイセンたちは、とっくにその境地に達してたんだぜ。


ちょっと耳を貸しな。万葉集っていう、古代のバイブスが詰まりまくったポエム・アンソロジーがある。そこに、こんな歌があるんだ。



葦辺行く 雁の翼を 見るごとに 君が帯ばしし 投矢し思ほゆ


あしへゆく かりのつばさを みるごとに きみがおばしし なげやしおもほゆ



これは、防人(さきもり)…そう、国の守りのために遠い地に赴任してしまった旦那さんを、故郷で待つ奥さんの歌だ。

現代語に超絶アゲアゲ訳すると、こんな感じになる。

「葦のほとりを飛んでいく雁の、あの力強い翼を見るたびに、マジで思い出しちゃうんだけど! アンタが腰に差してた、あのイケてる矢のこと!」


待ってくれ。一見すると、めちゃくちゃ悲しくて切ない、「ああ、旦那さんに会いたいよう…」っていうセンチメンタルな挽歌に聞こえるよな。もちろん、その側面はデカい。愛する人がいない寂しさ、半端ない。会いたくて震えるどころの騒ぎじゃない。


だがしかし! オレは、この歌にただの悲しみだけじゃない、とんでもない“強さ”を感じるんだ。ここからが、このコラムの真骨頂。奇抜で、圧倒的な空想力を、今ここにブッ放すぜ。


彼女は、ただ泣きながら空を見上げてるんじゃない。

「雁の翼を見るごとに」…これは、単なるきっかけじゃない。彼女が能動的に行っている“魂のログイン”なんだよ。雁の翼っていう、空に映し出された巨大スクリーンに、彼女は「愛する人の記憶」という映像をプロジェクションマッピングしてるんだ。SNSのタイムラインをスクロールして推しの写真を見つけ出すみたいに、彼女は空から夫の面影をサーチしてる。


そして、何を思い出すか? 「投矢(なげや)」だ。

ここが超重要ポイント。「あなたの優しい笑顔」とか「くれた指輪」とかじゃない。「投矢」なんだぜ? 矢だぞ、矢。アローだぜ、ARROW!


矢ってなんだ?

ただの武器か? 違う。矢は、狙いを定めて、未来に向かって一直線に飛んでいくものだ。それは、守るための意志。貫くための覚悟。目標を射抜くための、一点集中のエネルギーの塊。


つまりだ。彼女は、寂しさのトリガーである「雁の翼」を見て、そこから連想ゲームでたどり着いた先が、感傷的な思い出なんかじゃない。「夫が持っていた、未来を切り拓くための強さの象徴」だったんだ。


これって、すごくないか?

彼女は、悲しい記憶に浸る代わりに、空飛ぶ雁を見て、こう思ったんじゃないか?

「そうだ…あの人は今、あの鋭い矢のように、遠い場所で戦っている。未来のために、私や家族を守るために、その意志を貫いている。だったら、ここでメソメソしてる私、ダサすぎない? あの矢みたいに、私も前を向かなきゃ。私のやるべきことを、ちゃんと射抜かなきゃ」って。


「投矢し思ほゆ」の一言には、「思い出すわ…(涙)」だけじゃなく、「思い出して、アタシも魂に火をつけるぜ!」っていう、決意表明の雄叫びが隠されてるんだよ! 悲しみを、ただの悲しみで終わらせない。それを“燃料”にして、自分の心を奮い立たせるための“起爆装置”に変えちまう、古代の妻の、ウルトラC級のアクロバティックな心の錬金術が、この歌には詰まってるんだ!


さあ、話はオレたちの世界に戻るぜ。

2025年下半期。ここからの半年。どう生きる?

答えはもう、万葉のパイセンが教えてくれた。


君にとっての「雁の翼」って、何だ?

ふと街で流れてきた、昔の恋人と聴いた曲か?

SNSの「過去のこの日」機能で表示された、もう会えない友達との写真か?

夕焼けの空か? 蝉の声か? 金木犀の香りか?


そういう、心をキュッとさせる切ないトリガーに触れた時、思い出してほしい。あの防人の妻を。彼女が、悲しみから「矢」を連想した、その強さを。


君にとっての「投矢」って、何だ?

上半期に達成できなかった目標か?

誰かに打ち明けられなかった「好き」っていう気持ちか?

悔しくて流した涙の数か?

絶対に叶えたい夢か?

「こんな自分は嫌だ」っていう、未来への宣戦布告か?


それだよ。それこそが、君だけの「投矢」だ。

上半期に感じた、ありとあらゆる感情。後悔も、未練も、悲しみも、喜びも、ぜんぶ。ぜーんぶ、君の心の中にある「矢筒」に、一本一本、大切にしまっていこうぜ。


それは、過去の遺物じゃない。君がこれから進む未来を、的確に射抜くための、最強のウェポンになるんだ。


道に迷った時、矢筒から「悔しかった日の矢」を取り出して、弓につがえるんだ。「もう二度とあんな思いはしねえ!」って、未来の的に向かってブッ放せ。

誰かと比べて落ち込みそうになったら、「自分を信じると決めた日の矢」を握りしめろ。その感触が、君に進むべき道を教えてくれる。


2025年の下半期は、暑さとの戦いがあり、やがて来る寒さとの戦いもある。仕事も、勉強も、人間関係も、山あり谷ありだろう。だけど君はもう一人じゃない。背中には、上半期の全ての感情が詰まった、最強の矢筒を背負ってる。


大丈夫。お互い、頑張るしかないよね、なんて殊勝なこと言わないぜ。

お互い、楽しむしか、ないっしょ!

自分の背負った矢の重みを未来への推進力に変えて、この2025年下半期っていうステージを、縦横無尽に駆け抜けようぜ!


疲れたら、ちょっとだけ休んで、矢筒の中身を眺めてみればいい。

「ああ、こんなに色んな思いを抱えて、ここまで来たんだな」って、自分を抱きしめてやればいい。それも立派な、次の一射のための準備運動だ。


さあ、顔を上げて。

空を見ろよ。ビル街を飛ぶ鳩でも、電線にとまるカラスでもいい。

その翼に、君は何を思う? どんな「矢」を思い出す?


よし、準備はいいな。

いくぜ、2025年、ネクストステージ!

君の魂の矢で、最高の未来を射抜いてこい!


またな。次も、もっとアガる話、用意しとくから。

それまで、達者でな!Go for it!

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