「距離が
「相手が何なのか確認できれば、それが一番いいのですが」と私がいう。
「確かに、相手次第では状況が変わるものね」と『セリア』が同意した。
「
「薙ぎ払い、なんてできるのか?」と『ウィーゼル』が聞いた。
「それくらいなら楽勝よ」と『セリア』が答えた。
「囲めれば楽なんですが、囲い込もうとすると個人戦になる可能性があります。だから囲い込みはできれば、避けたいところなんです」と私が戦術についていった。
「確かに向こうは十人いるものね、一対二から三という状況に持ち込まれたら、
そういっている間に、〇.五キロまで接近されていた。
「向こうのほうからだと、撃ち下ろしができるな。もうそろそろ腹をくくらんといかんな」と『ウィーゼル』がいう。
「撃ち上げが不利ってわけではないですよ? 向こうは我々の足回りを攻撃しにくいはずですし、そこの
「分かった、そうしよう」と『ゲルハート』がいった。
そして皆で大木の洞に隠れての作戦会議となった。
「結構大きいですね、四人も入れるとは思いませんでした」と私がいう。
実際に入口は小さかったが、中身はかなり広かったのである。
「ひょっとして、今私たちが消えたように見えてないかな? それだといいんだけど」と『セリア』がいった。
〇.四キロに近づいていたが、相手の進軍が止まったのである。
「確かに相手はとまりましたね。これはいい案だったかもしれません」と私がいう。
「自身では索敵できないのかもしれんな、それならば
「誰が囮役をしますか? それとこの木の洞の入口も隠さないといけませんね。もし、私でいいなら囮役は引き受けました。私でいいといったのは、後衛でないことと前衛も後衛も兼ねられることですが。それに木の洞を
「ぐうの音も出んな、俺はそれでもいいが『ウィオラ』は大丈夫か? また無理をさせてしまうかもしれんが、補助術式はかけてもいいか?」と『ウィーゼル』がいってくれた。
「なら皆がうまくタイミングを合わせられるように引き離し終った後で、薙ぎ払いを実施しますね。広場を作ってしまいますので隠れるところは無くなりますが戦いやすくはなるかと思います」と私がいう。
「薙ぎ払いはどの術でするの?」と『セリア』が聞いてきた。
「ギガスマッシャーを、使おうかと思います。あれなら少し時間延長しても、そんなに負担になりませんから」と私がその問いに答えた。
「それに今までの相手で合っているとしたら、それくらいで消し飛ぶとは思えませんし。後、パーフェクトイリュージョンでみんなの姿を一緒に
「まずはこの木の洞を隠しますか」といってパーフェクトイリュージョンを使って入口が
「では支援をかけるぞ。ハイブレッシング! ホーリーアトリビュートアーマー! ブーステッドアーマー! ペイトロン! タリスマン! リミット・アンプリフィケイション! セイクリッドクリエイション!」と『ウィーゼル』が一気に唱えた、そして私の目の前に一本の
「その武器を使ってみてくれるか? ソイツは、聖属性付与が永久的にかかり続けている武器なんだ。いわば神剣と言うヤツだ」と続けた。
「四本差しですね、ありがたく
刀は太刀かという位に長めではあったが、持つと重さをほとんど感じなかった。
その刀は
静かに刀の刃を見るべく少しだけスッと抜く、
持っているだけで、神々しさが伝わってくるようであった。
私もパーフェクトイリュージョンを唱え、『ウィーゼル』と『ゲルハート』と『セリア』をイメージで形作った。
念を込めて作ったので、かなりしっかりとしたイメージになっていた。
刀の