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第39話:暗黒界からの帰還

「みんな、一人づつこの転移陣に入って行って」と私がいう。


 『コルト』のパーティーが最初に来た、四人入ると次は『アリア』のパーティー四人だった次は『アルカナ』と『ティナ』だ。


 最後に『ゲルハート』と『ウィーゼル』が入って周囲を警戒して最後に私が入って、出たあと転移陣を消却した。


 直ぐに後ろを向くと「色々大変だったな」と少しざわついていた。


「ここはモンド商会フレイ一号店です! 降りるのが少々面倒ですが、場所は中央広場の南東に当たります!」と私がいった。


 『メナード』が「『コルト』今日の宿まだ決めてないだろう、ココにしてみては?」といった。


 『アリア』が「さて我々の宿、黄昏の宴亭に戻るよ!」といった。


 『ゴロー』が「うへぇ! 一日もあるぜ今から歩いたら深夜通過しちまう。手持ちでいくばくかあるからここの大部屋に泊って朝に出ようぜ」といった。


 『アルカナ』は「『ティナ』たしかココのミドルだったよね? 泊まることに決めて荷物置いたのは」といった。


 『ティナ』が「えぇ、そうだけどもう忘れたの?」と答えた。


 私は「意外とみんな近くなんですね。これなら安心かな?」といった。


 『セリア』は「意外だけど固まってると狙われやすいのよ」と追加した。


 そして、他のパーティーが出て行きいつものメンバーだけに戻った際に『セリア』が「さて、ランクの確認でもしましょうか」とお決まりになったセリフを吐いた。


 気になるランクは私がオール三十五、『セリア』がオール三十三、『ゲルハート』が闘士三十三と探索者二十五、『ウィーゼル』が神闘士三十三に法師二十六と大盤振る舞いであった。


「ひょっとしてまだ上がるのかコレ?」とは『ウィーゼル』がいった言葉である。


「上げ止まりは見えてきたような気はするがな、際限なく強くなるなワシら」と追加したのであった。


流石さすがにあの連戦からだとキツイな、危ないかもしれんがもう一日、二日伸ばそうぜ。俺はそっちに一票」と『ゲルハート』はいった。


「それもそうですね、私も今回は結構疲れました。もう一日二日伸ばしましょう」といった。


「どうせなら三日位にしましょう。一日や二日だと一気に無くなっちゃうから」と『セリア』が答えてくれた。


 そしてつぶやく「読みたい本できたし……」と。


 そして『ウィーゼル』が「じゃあ三日延長ってことで」とフロントに魔導電話をつないだのであった。


「今日は本式で行くか」と『ウィーゼル』がいう。


「今日は王子様の誕生祭だったっけ?」と『セリア』がいった。


「あ、俺も今日が誕生日なんだ」と『ゲルハート』がいった。


「そっかもう八月なのね道理で少し暑いわけね。『ゲルハート』、誕生日おめでとう」と『セリア』がいった。


 それに乗って「『ゲルハート』誕生日おめでとうございます」と私がいう。


「『ゲルハート』誕生日おめでとう、せっかくじゃから何か祝ってもらうか?」といってそのままフロントにかけて食前酒にいいモノが追加されたのであった。


「じゃあ着替えましょうか!」と『セリア』がいって、お着換えタイムとなった。


 私はこの前新調した白銀のドレス、『セリア』は今日は深紅のドレス、『ゲルハート』は漆黒ではあるが少ししっかり目の礼服、『ウィーゼル』は青の神官礼装となった。


 着替えてすぐに夕食の時間になったので、そのまま宿内の三階にあるモンドレストランに行く今日は一番では無かったが最初に案内されたのであった。


 給仕が『ゲルハート』と私に付いた、見方みかたによっては男性側に一人反対側の女性側に一人付いたという見方もできるので問題はなかった。


 王子様といっても第一や第二ではなく第三王子の誕生祭らしかった。


 そういう意味では素直に喜べたのかもしれない。


 ソコソコ離れたところに緑の衣装の『アルカナ』が見えた、水色の衣装の『ティナ』もいる。


 私たちは祝杯を挙げながら歓談し、久しぶりに食事でいい思いができたのであった。


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