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第13話:師匠の背中の幻影

 大都市コルムナでもロイヤルスイートに泊まったため、五十ゴルトが飛んだのであった。


 私の現額が、四クリプト二百二十九プラナ八十七ゴルト七十七シルズ八十ブロスとなったわけである。


 旅行財布の中身[1.154kg]

 一Cl×四[0.28kg]

 五十P×四[0.34kg]、十P×二[0.09kg]、五P×一[0.03]、一P×四[0.024kg]

 五十G×一[0.06kg]、十G×三[0.09kg]、五G×一[0.025]一G×二[0.03kg]

 五十S×一[0.05kg]、十S×二[0.07kg]、五S×一[0.025kg]、一S×二[0.04kg]


 旅行小銭入れの中身[0.16kg]

 五十B×零[0.00kg]、十B×八[0.16kg]、一B×零[0.00kg]

 五十Ca×零[0.00kg]  貨幣全重量一.三一四キログラム、


 体重を除く全備重量が六十六.一七四キログラムとなったのであった。


 当然こちらにも、討伐情報は貼ってあったが、それががされると討伐情報を見ていた冒険者からは落胆の声が上がったのであった。


 師匠に追いつくまで、後一週間以内となった。


 ようやくここまで来たかと思わせるもので、感慨深かったのはいうまでもない。


 後少しで、師匠に会えるのだ。



「今日は本式で行きますか」と私が皆にいった。


「しばらくはいい部屋とはお別れでしょうし」と続けたのである。


「そうじゃな、修行中にはそんな部屋には泊まれないであろうからな」と『ウィーゼル』がうなづいた。


「違いねえ」と『ゲルハート』も賛同した。


「本式というのは何でしょうか?」と『アルカナ』と『ティナ』が聞いてきた。


「本式というのはルームサービスではなく、レストランで正式な作法に則って食べるという意味です」と私が答えた。


「修行中はいい部屋には泊まれないでしょうから」とも答えておいた。


 納得はしてもらえたようだった。


「ではお着換えタイムと行きましょうか」と『セリア』が乗った。


 本日のロイヤルスイートの部屋割りは二人用ロイヤルスイート三室に、『セリア』と私、『ゲルハート』と『ウィーゼル』、『アルカナ』と『ティナ』という割振りなのだ。


 私はこの前新調した白銀の特殊繊維のドレスに、髪を降ろし腰の裏にベルトポーチの仕様だった。


 『セリア』は今日は紅いドレスにコンパクトにまとめてあった。


 『アルカナ』と『ティナ』はマントと武器と荷物を外しただけの軽装であった。


 『ゲルハート』と『ウィーゼル』はいつも通りの恰好となっていた、貴族の兄弟ですといっても通じそうなものである。


 『ゲルハート』はいつも通り漆黒基調の上等な服だったが、『ウィーゼル』のほうは青ではあるものの神官服ではなく上等な服装だったからである。


 そして、豪華な夕食が始まった。


 私の側に給仕が付いていた、が特に気にする事では無いのでいつも通り食べた。


 私の作法にブレはない、次点で『ティナ』の作法が良かった。


 貴族の子女というだけはあるのである、そしてこの生活にも慣れて来た『セリア』、『ゲルハート』、『ウィーゼル』が続く。


 一番怪しかったのは『アルカナ』であった、こればかりは致し方ないといえた。


 前菜・サブ・メイン・間を挟んで・デザートの順であった。


 デザートにはエッソレナスとロイヤル・カウフィーとパンケーキが出てきたため、私は感慨深く思えた。


 修行に入れば食事はかなり制限されるのである。


 当面は豪華な飯は食べられないであろうと、思われたからであった。


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