その後、遅れてやってきたそいつが気絶した少年を見つける。
そして、彼の胸に前足を何度も当て、心臓マッサージを始めた。
すると、少年の体はビクンと一瞬大きく跳ね上がり、そして意識を取り戻す。
「わ、わわわわわわ!!」
イナツナはすぐ目の前で自分を見つめる巨大なそいつの姿に驚いた。
彼が後ろを振り返ると、河の神様と崇められるバケモノと巨大化したそいつが、お互いに睨みを利かせて対峙する光景が広がっている。