巨大な妖怪猫又と化したそいつは、河の神の首に噛みつくと、そのまま遠くに振り払った。
そして、河の神が一瞬怯んだ隙に、イナツナの前で華の方を向いて鳴いてみせる。
イナツナは、そいつが華を洞穴から助けて一緒に逃げるようにと言っていることをすぐに察した。
そして、河の神と戦うそいつに一言お礼を言う。
彼はそれから華を起こし、洞穴から助け一緒に逃げ出した。