あ・ん・た・達・は、それが自分の生きる道だと、ただ頑なに信じ込んでいるだけなんじゃない?
ねえ、ハル。
あ・ん・た・だって、本当はもうとっくに気付いてるんでしょ?
それなら、なおさらだよ。
どうして?
どうして、あんたはそんな風に命の炎を燃やしながら、
みんなのために、あんな泥臭く一生懸命尽くすことができるの?
私は、そんなあんたの人生の幕を、都合よく終わらせようとしているのに。
なのに、どうして?
どうして希・望・が持てるの?
どうして、そんな風に、世界が終わる最期の瞬間まで、笑顔でひたむきでいられるの?