ナンテンに
白く泡立つ
塊かたまりが
水辺の上に
ゆらりゆらりと
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田植えの時期に水辺の近くで白い卵塊らんかいが揺れている。
水の中では姿の黒いイモリが、悠々と泳いで待機。
長老が子供らを呼び止めて、卵塊とイモリの関係性を話して聞かせる。
「守ってあげたい。」と言う子や「お腹を空かせて、かわいそう。」と言うのを頷きながら聞く。
「あるがままを観て学びなさい。手出しをしては、不憫ふびんをふやすぞ。」と、手出し無用を諭すのでした。