第138話 鶏もも肉と、にんじんと、長ネギと、ほうれん草と、タケノコの水煮と、卵と、絹ごし豆腐と、ブナシメジと、刻み海苔のワカメスープ雑炊③
沸騰した鍋に鶏もも肉を入れて、色が変わるまで煮たら、ワカメスープの素を加えて、にんじん、ブナシメジ、生姜チューブを小さじ1、長ネギ、タケノコの水煮、絹ごし豆腐を加えて中火で煮る。ご飯を柔らかくしたい場合はここでご飯を投入。それなりに歯ごたえが欲しい場合は、野菜が煮えたら加える。
ほうれん草はにんじんが煮えたら加える。
味が薄いと感じた場合、塩などの他の調味料を加えず、ワカメスープの素をたすことで調節してやる。入れる野菜の種類と量で、必要なワカメスープの素の量が変わるから、いくつ、というのはないのだ。それに塩だと特に、かなり塩気が強く感じられるんだよな。
ちなみに鶏もも肉と長ネギだけなら、2人前でワカメスープの素を4個使っているが、他のものを入れると途端に必要量が増える。
強いてワカメスープの素以外で調味料を足すなら、鶏ガラスープの素と醤油少々かな。
肉は豚肉でもいいし、入れる野菜もなんだっていい。俺はこの組み合わせが好きなだけで、冷蔵庫の野菜を食べきりたい時に重宝している。ワカメスープは可能性が無限だ。
ネギは小ネギでもいいし、その場合は最後に振りかけて見た目をキレイにしてやる。大量にスープを作っておいて、温めたご飯を加えて混ぜるだけ、なんて食べ方もよくする。
ご飯はスープを吸ってすぐにふやけてしまうから、ご飯は食べ切れる量入れるのが大事だ。温め直す時にスープが足りなくなる。
我が家では、ふりかけやら麻婆春雨のCM曲で有名な会社の、業務用ワカメスープの素が小分けで売っているのを、いつもまとめ買いして使っている。100個入りだがかなり安いので、送料無料になるまで大量にな。かなり使い勝手がよくて便利だ。アエラキに最初に出してやった餅入りスープもこれだ。
だからか、アエラキはかなりこのレシピが気に入っていて、たまにねだってくることがあるんだよな。ご飯の代わりにうどんでもいいし、本当になんにでも合う味付けだ。
どちらかというと、体調の悪くない時に食べていることのほうが多いかも知れないな。
火を止めて溶き卵をぐるりとかけながら加えて混ぜ、最後にごま油を数滴入れ、少し蒸らしたら、どんぶりに盛り付けて、お好みで刻み海苔をかけたら、鶏もも肉と、にんじんと、長ネギと、ほうれん草と、タケノコの水煮と、卵と、絹ごし豆腐と、ブナシメジと、刻み海苔のワカメスープ雑炊の完成だ。
鷹の爪を入れて、ちょっぴりピリ辛にするのも美味いし、たまにさっきのレシピにとろけるチーズを入れることある。カレー粉をほんの少し入れてやるのもいい。柚子胡椒なんかも合うぞ。トマトを入れても美味いしな。あ、お腹を下している時に食べるのなら、卵はしっかり火を通す為に煮たほうがいいぞ。
アスターさんは、かなりおっかなびっくり野菜を切っていたが、ようやく完成した際には、味見をしてびっくりしていた。
「こ、これを俺が……?」
「料理は慣れですから、繰り返し作っていれば、素人でもそれなりものが出来るようになりますよ。自分が食べたいものから始めればいいんです。それこそ、肉を焼いて塩をかけるだけでも、料理は料理ですからね。」
「なるほどな……。きっかけさえ掴めば、簡単な部分は凄く簡単なんだな……。」
とうなずきながら言った。野菜の形がいびつでも、煮たり炒めれば大した問題じゃないし、腹に入れば同じことだからな。
「さあ、持って行ってあげましょう。」
「そうだな!お腹を空かせていたからな!」
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