プックルの半分が居なくなっちまったっす。
初めて会った時からずっと、俺のこと可愛がってくれてたプックルが。
もちろん俺もプックルのことめいっぱい可愛がってたけど、いざって時にはいっつも俺のこと助けてくれてた。
最後も俺のこと守って居なくなるなんて酷いやん。
俺もだいぶん強くなってきたから、これからはプックルもヴァンさんもみんなも、俺が助けたり守ったりするつもりやったのに。
でも、半分だけでもプックルが残ってくれて嬉しいっす。
喋られんなったし、魔力も弱くなったらしいし、さらにちょっと子供っぽくなったし、今までのプックルとはずいぶんと違うっす。
それでも俺に懐いてくれてる。
これからはずっと俺が守ってやるっす。
このファネルさんちで、一緒に引きこもって仲良く暮らしてくっす。
あ、でもパンチョさんとこに戻りたがるんかな?
俺ってここから動けんなるし、それ寂しいっすね。
ヴァンさんはロボ連れてペリメ村やろうし、ロップスさんもあそこの、なんやっけナントカ村……ボルドビックか、ボルドビックのナントカ子ちゃんとこ行くやんね。
ファネルさんはもうすぐ死ぬ言うてるし、ここに残るのウギーだけ? もしかしてウギーも出てく?
……是が非でもプックルに残って欲しいっすね。
決めた!
駄々こねてでもプックルは離さん!
パンチョさんが何と言おうとも!
え?
集中しろ?
あぁ、せやった。
アギーが喋ってるとこやった。
すんません!