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135.5「タロウ:プックルのこと」


 プックルの半分が居なくなっちまったっす。


 初めて会った時からずっと、俺のこと可愛がってくれてたプックルが。


 もちろん俺もプックルのことめいっぱい可愛がってたけど、いざって時にはいっつも俺のこと助けてくれてた。


 最後も俺のこと守って居なくなるなんて酷いやん。

 俺もだいぶん強くなってきたから、これからはプックルもヴァンさんもみんなも、俺が助けたり守ったりするつもりやったのに。



 でも、半分だけでもプックルが残ってくれて嬉しいっす。

 喋られんなったし、魔力も弱くなったらしいし、さらにちょっと子供っぽくなったし、今までのプックルとはずいぶんと違うっす。


 それでも俺に懐いてくれてる。


 これからはずっと俺が守ってやるっす。


 このファネルさんちで、一緒に引きこもって仲良く暮らしてくっす。



 あ、でもパンチョさんとこに戻りたがるんかな?

 俺ってここから動けんなるし、それ寂しいっすね。


 ヴァンさんはロボ連れてペリメ村やろうし、ロップスさんもあそこの、なんやっけナントカ村……ボルドビックか、ボルドビックのナントカ子ちゃんとこ行くやんね。


 ファネルさんはもうすぐ死ぬ言うてるし、ここに残るのウギーだけ? もしかしてウギーも出てく?


 ……是が非でもプックルに残って欲しいっすね。



 決めた!

 駄々こねてでもプックルは離さん!

 パンチョさんが何と言おうとも!



 え?

 集中しろ?


 あぁ、せやった。

 アギーが喋ってるとこやった。


 すんません!

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