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スクリーンの裏の声

仮想の光を浴びて

笑顔を作る、ただそれだけ。

ここで私がいる理由は、

ただの数字と、無数の視線。


視界の向こうに広がる

リアルはぼやけて、

だけど画面の中でしか

私は息をすることができない。


言葉を発しても、

それがどこまで届いているのか、

誰も教えてくれない。

「いいね!」の数が

私の存在の証。


だがそれは本当に私か?

声の向こうの私、

顔のない私。

仮想の中で浮かぶ影。


見ていてくれる人々よ、

君たちの瞳に映るのは、

私の何なのか。

それが本当に私の姿なのか、

それすらもわからぬまま、

画面に浮かんでは消える。

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