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第28魔:だーくん

「はあー、今日の映画も最オブ高だったわね堕理雄! やっぱり安校アンコウの劇場版アニメは、何度観ても飽きないわ!」

「……そうだな」


 正直言うと、ちょっともう飽きている。

 何故なら安校の劇場版アニメを観るのは、今日で四回目だからだ。

 どうやら劇場でもらえる特典が一週間おきに変わるらしく、全種コンプしないと気が済まない沙魔美は、俺を連れて毎週足繫く映画館に通っているのだ。

 特典は全部で八週分。

 つまり俺はあと、四回は同じ映画を観ることになる。

 とんだエンドレスエ〇トもあったもんだ。

 しかも沙魔美は、ライバル校の部長と副部長が、プレ〇テ2で遊ぶシーン(またプレ〇テ2!?)で毎回号泣するので、その度に俺は困惑してしまう。

 そもそもそんなに感動するシーンじゃないし、四回も観れば感動も薄まるだろうに、感動の希釈など微塵も感じさせない程、沙魔美は毎回大粒の涙を流している。

 腐った方々がみんなそうなのか、沙魔美が特別なのかは俺にはわからないが、どうにも涙腺がユルすぎではないだろうか?

 まあ沙魔美が楽しそうなら、俺は別にいいんだけどさ。


 俺と沙魔美は映画館から俺の家までの道を、沙魔美の安校トークを聞きながらダラダラと歩いていたが、その時ふと、俺のポケットの中のスマホがブルブルと震え出した。

 ん?

 誰からだろう?

 俺はスマホの着信画面を見たが、思わず「ゲッ」っと声を出してしまった。


「アラ、堕理雄? 誰から電話?」

「ん、ああ……ちょっと、な」


 俺は嫌々着信ボタンをタップした。


「……もしもし…………うん、何? …………えっ!? 今から!? いや、今はちょっと……あれ!? もしもし! もしもし!?」


 ……切れてしまった。


「……誰から電話だったの堕理雄?」

「…………お袋」

「えっ!? お母様!?」

「……今からこっちに来るって」

「えっ!?!? 今から!?!?」


 その時だった。

 ブウウウウンと激しい音を立てながら、巨大なトラックが俺達目掛けて突っ込んできた。

 危ない!!

 こんなところで異世界に転生なんてしたくないぞ!?

 だがトラックはすんでのところで、豪快なブレーキ音と共に、ギリギリ停止した。

 ……僕は死にましぇん!(古い)

 いや、待てよ。このトラックは……。


「オウ、久しぶりだね、堕理雄」

「……お袋」

「えっ!? この方が!?」


 トラックの窓から、俺のお袋である普津沢福与ふくよが、咥え煙草で不敵な笑みを浮かべながら顔を覗かせた。




「沙魔美ちゃんだっけ? いやー、うちのバカ息子に、こんな可愛い彼女がいるなんて思わなかったよ。こいつそういう話、アタシには全然してくんないからさ」

「ウフフ、きっと照れてるんですよ。男の子ってそういうところがあるって、B漫……漫画によく描いてありますわ。お義母かあ様こそ、ラノベに出てくるお母さんみたいに、お若くてお綺麗です」

「お、そうかい? アタシはラノベってのはよく知らないけど、そう言ってもらえると嬉しいね」

「……」


 まあ、ラノベのお母さんそのものなんだけどな。

 てか、俺を挟んで会話するのはやめてもらいたいんだけど……。

 あの後、俺と沙魔美はお袋のトラックに無理矢理乗せられ、そのままドライブに連れていかれて現在に至る。

 お袋のトラックはシートが三人分あるタイプのやつなので、俺が真ん中に座り、沙魔美が俺の横に座っているのだが、さっきから俺を挟んで延々二人で喋っているので、メッチャ気まずい。

 沙魔美は早くも『お義母様』とか呼んでるし。

 お袋も満更でもなさそうだしよ。

 そもそも男子にとって、彼女と一緒にいるところなんて、母親に最も見られたくないシチュエーションの一つだろう。

 それなのに、二人で和気あいあいと話されたら、誰だって真顔で俯きたくもなるってもんだ。


「どうしたんだい堕理雄? 元気ないね? ママのオッパイが恋しくなっちゃったのかい?」

「そんな訳ないだろ! そういうこと自分で言って恥ずかしくないのかよ、お袋」

「アッハッハ、そういうあんたこそ、相変わらずガキっぽいよね」

「……そうかよ」

「お義母様、堕理雄さんの子供の頃って、どんなお子さんだったんですか?」

「んー? そうだねー」


 『堕理雄さん』って……。

 こいつ完全に外堀から埋めようとしてやがる。

 まあ、沙魔美と付き合ってる以上、将来的には結婚する以外に道はないんだろうから、別にいいんだけどさ。


「とにかく乳離れができない子だったね。周りの子がとっくに乳離れしてる時期でも、いつまでもアタシのオッパイを貪るように吸っててさ。しょうがないから最終的には、アタシのtkbにワサビを塗って、無理矢理卒業させたんだ」

「ウオオオイ!! お袋!! 彼女の前でそういうハズいこと言うのはやめてくれよ!!」


 最オブ悪だ!!!


「アラ、でもそれでしたら今も変わっていませんわ、お義母様。昨日の夜も私のオッパ――」

「沙魔美ー!!! お前今、俺の実の母親の前で何を言おうとした!?!?」

「いえ、だから私のオッパ――」

「何を言おうとしたかを聞いたんじゃねーよ!!! 暗に余計なことは言うなって言ったんだよ!」


 もういやだ!!!

 こんなに恥ずかしいのは、中学生の時に初めて買ったセクシーな書物をベッドの下に隠しておいたら、次の日にはそのセクシーな書物が、机の上にそっと置かれていた時以来だ。

 男性諸君なら、一度は似たような経験、あるよね!?


「まったく堕理雄さんは照れ屋ね。ところでお義母様。お義母様は、ご職業は何をなさってるんですか?」

「おや、それもこの子から聞いてないのかい? なーに、ただのしがない植木屋だよ」

「アラ、素敵! じゃあ職人さんなんですね!」

「まあね」

「カッコイイ! 自分の腕一つで生計を立ててる女性って、憧れちゃいますわ。だから今日もニッカポッカ姿なんですね。これからお仕事ですか?」

「まあそんなとこ。でもアタシの場合は、アタシの父親、つまり堕理雄の爺さんが自営業の植木屋だったから、それを継いだだけなんだけどね」

「それでも御立派なことですわ。シビあこですわ」

「え? シビあこ?」

「沙魔美、お袋はあんま漫画とか読まないから、その手のネタは通じないぞ」

「アラごめんなさい私ったら、ついいつもの癖で」

「ああ、漫画のネタね。堕理雄も子供の頃からよく漫画読んでたっけね。中学生の時もさ、こいつベッドの下に――」

「お袋!! その話はさっきもうしたから!!」

「え? まだしてなくない?」


 したんだよ!

 地の文で!

 ダメだ! これ以上こいつらに好きに会話させたら、俺のライフがいくつあっても足りない。

 何でもいいから、会話の流れを変えよう。


「……それよりお袋、今日は何の用があって来たんだよ?」

「アン? 何だい、母親が自分の息子の顔を見に来た、ってのが理由じゃ駄目なのかい?」

「……いや、駄目じゃねーけど」

「冗談だよ。用ってのは、あんたのバカ親父のことだよ」

「! 親父の……」


 ……その件か。

 正直、真衣ちゃんから親父のことを聞いて以来、いつかはお袋と親父のことについて話さなきゃとは思っていたものの、ズルズルと先延ばしにして今日まで来てしまった。

 いよいよ正面から向き合う時が来たか……。

 まさか自分の彼女の前でそんな話を母親とするとは思わなかったが。


「あ、あの、お義母様。何でしたら私は外しましょうか?」

「いやいや、沙魔美ちゃんにも聞いてもらいたい話なんだよ。だって沙魔美ちゃんは将来、アタシの娘になってくれるんだろう?」

「! お義母様……」

「……」


 だから俺を挟んでそういう空気を出さないでよ……。

 まあ、確かに沙魔美にも聞いてもらったほうがいいか。

 いろんな意味でな。


「で? 親父について何を話すっていうの? 今までの恨みつらみを余すところなく、聞かせてくれるの?」

「それも時間があればゆっくり聞かせたいところだけどね。今日のところは置いておいて、アタシが言いたいことは一つだよ。……あのバカ親父を許してやってほしいんだ」

「は!? 許す!?」


 あの最低ヤローを!?


「……なんでだよ。納得できねーよ。あのクソ親父は理由はどうあれ、お袋と別れてからすぐに、他の女の人と再婚したんだぞ。お袋はそれで納得できるのかよ?」

「できるさ。だって再婚させたのはアタシだからね」

「「はっ!?!?」」


 未来の妻とハモッた。

 え、待って。

 今お袋は何て言った!?

 『再婚させたのはアタシ』って聞こえたんだけど……。


「……どういうことだよ」

「あんたが真衣ちゃんからどう話を聞いてるかは知らないけど、バカ親父は自分の意志で再婚したわけじゃない。アタシが再婚させたんだよ」

「だからそれがどういうことだって聞いてんだよ!? なんでそんなことさせたんだよ!!」

「……敢えて言うなら、アタシがあいつのことを忘れるためかな」

「え」

「あいつが逃亡した理由は聞いただろう? 下手したらアタシは一生あいつには会えないかもしれない状況だった。でもあのままじゃ、きっとアタシはあいつのことを一生忘れられない。だから、忘れるために、あいつには他の女と幸せになってもらう必要があったんだ」

「そんな……」


 ……でも、そんなのって……あまりにも……。


「もちろんアタシもどこの馬の骨ともわかんない女に、自分が惚れた男をくれてやりたくはなかったからね。この世でただ一人だけ、くれてやってもいいと思える女にやったんだ」

「え……それって……」

「……真衣ちゃんの母親とアタシはね、幼馴染だったんだ」

「!」


 何だって……!?

 真衣ちゃんのお母さんとお袋が幼馴染……。

 そんな話、初めて聞いたぞ。


「ついでにこれも黙ってたんだけど、バカ親父もアタシ達と幼馴染だった」

「は!? ちょっと待ってくれよ! お袋と親父はお見合い結婚だって言ってたじゃないか!?」

「それは……ラノベだっけ? ラノベみたいで恥ずかしいから、そう言ってただけなんだよ。アタシ達三人は、子供の頃はいつも一緒に遊んでた仲だったのさ」

「……」

「でも高校生の時に、所謂三角関係になっちまってね。関係がギクシャクしちまってさ。しかもバカ親父は、最初は真衣ちゃんの母親と付き合ってたんだ」

「えっ!? そうなの!?」


 ……マジかよ。


「だけど、ちょっとしたすれ違いで二人は別れちまってね。その隙を狙って、アタシはバカ親父と付き合い始めたんだ」

「! それって……」


 何だか少し、俺と沙魔美と菓乃子の関係に似てるような……。


「ん? 何だい?」

「……いや、何でもない」

「ふーん? アレ、どこまで話したっけ? そうそう、アタシとバカ親父が付き合い始めたとこまでだ。それから高校を卒業したら、真衣ちゃんの母親とはめっきり疎遠になっちまってね。でも大人になってから、風の便りで結婚して女の子を授かったって話は聞いた。それが真衣ちゃんだね。だからアタシはまだ小さかったあんたを連れて、真衣ちゃんの家に遊びに行ったんだよ」

「はっ!? マジで!?」


 ……全然覚えてない。


「まあ、あんたも三歳くらいだったからね。覚えてないのも無理はないよ。でも優しそうに赤ちゃんの真衣ちゃんを見つめてるあんたは、本当のお兄ちゃんみたいに見えたね」

「……そう」


 それが今や、本当に義理の兄妹になってしまうとはな……。


「ただ、しばらくしてからいろいろあって、真衣ちゃんの母親は離婚しちまってさ。それからは女手一つで真衣ちゃんを育ててたんだけど、アタシにはわかった。あの子はまだ、バカ親父のことを忘れられてないんだってね」

「……」


 ……それで、か。

 だから親父を真衣ちゃんのお母さんに譲ったのか。

 ……でも。


「……でも、俺はやっぱり納得はできねーよ。なんでお袋だけが我慢しなきゃなんねーんだよ。元はと言えば、親父が代打ちなんて危ない仕事してなけりゃ、こんなことにはならなかったじゃねーか」

「……代打ちの仕事をさせてたのもアタシだよ」

「は……はあああっ!?」


 なんでだよ!?!?


「アタシとバカ親父が結婚する時、あいつは一度代打ちの仕事から足を洗おうとしたんだよ。アタシに迷惑が掛かるかもしれないからってね。……でも、アタシがそれを止めたんだ」

「……なんで?」

「んー、なんでかなあ。実は自分でもよくわかってないんだよねー。ただ、強いて言うなら、麻雀を打ってる時のあいつの背中に惚れてたからってことになるのかな」

「……何だよそれ」


 ……バカみたいだ。


「沙魔美ちゃんならわかるだろ? こう、男のさ……え!? 沙魔美ちゃん!?」

「え?」


 沙魔美のほうを見ると、沙魔美は滝の様な涙を流して、号泣していた。


「ぶええええええん。お、お義母様ー!!! わかりますわああ!!! 本当に……本当に、お辛かったでしょうにいいい!!! ぶえええええええええ!!!!」

「……沙魔美ちゃん」

「……沙魔美」


 なんでお前がそんなに泣いてんだよ。

 泣きたいのはこっちだよ。

 ……ハハッ。

 まったく。

 これじゃウジウジしてる俺が、バカみたいじゃないか。

 ふとフロントガラスの向こうの空を見上げると、雲一つない快晴に、一筋の飛行機雲が走っているのが見えた。




「じゃあね、沙魔美ちゃん、堕理雄。仲良くやるんだよ。こんな可愛い子を泣かせたら、承知しないからね、堕理雄」

「……わかってるよ」

「フフフ、お家まで送っていただいてありがとうございました、お義母様。お茶くらい飲んでいっていただけませんか?」


 あの後俺と沙魔美は、俺の家までお袋のトラックで送ってもらったのだった。


「ありがとね、沙魔美ちゃん。でもさっきも言ったけど、これから仕事で現場に行かなきゃいけないんだ。この辺にある、『スパシーバ』ってイタリアンレストランの、植木の手入れを頼まれててね。今日ここに来たのは、そのついでだったんだ」

「え!? それって……」

「あんたのバイト先だろ? 堕理雄。本当にあんたは、そういうこと全然アタシに教えてくんないんだから」

「……どうやって」


 ……どうやって知ったんだ?

 伊田目さんか? それとも未来延ちゃん?

 やれやれ、本当にあの親子は、食えないな。


「ハハッ、まあそれは企業秘密ってやつさ。……そうだ、ねえ、沙魔美ちゃん」

「は、はい、何でしょうかお義母様」

「沙魔美ちゃんってさ、普通の女の子じゃないでしょ?」

「「えっ」」


 また未来の妻とハモッた。

 それって沙魔美が魔女だって気付いてたってことか?

 いや、まさか魔女だとまでは思ってないだろうが、ただものではないってことは、女の勘で察知したのかもしれない。

 やれやれ、前も思ったが、女ってのは、どいつもこいつもみんな魔女なんだな。

 そりゃ俺のベッドの下に隠した、セクシーな書物も一撃なわけだ。


「流石ですわ、お義母様。何を隠そう、私は魔女なんです」

「へえ、魔女ってーと、白雪姫とかに出てくるあの?」

「その通りですわ!」


 沙魔美が指をフイッと振ると、沙魔美の手のひらの上に、メチャクチャ精巧に作られた、俺の全裸のフィギュアが出現した。


「ウオオオ!? 沙魔美! 何故数ある魔法の中から、それをチョイスした!?」

「これが一番、私の堕理雄さんへの愛が、お義母様にも伝わるかと思って」

「……こいつは驚いた。アタシも長年いろんなものは見てきたつもりだけど、こんなのは初めて見たよ」


 だろうね。

 他にも見たことあるなんて言ったら、バビる(?)ところだったよ。


「これならこの子を安心して任せられるね。ふつつかな息子だけど、どうぞよろしくね沙魔美ちゃん」

「お任せくださいお義母様。堕理雄さんは、私が絶対に幸せにします」

「……」


 何か俺がお嫁に行くみたいな体になってない?

 もしかしてこの小説のメインヒロインって、実は俺だったのかな?(今更)


「さてと、そろそろアタシは現場に行くよ。……そうそう、二人共」

「ん? 何?」

「何でしょうお義母様」

「なるべく早く、孫の顔を見せてね」

「はあ!? 何言ってんだよ!」

「お任せくださいお義母様! 早ければ来年にでも!」

「見せねーよ! 俺達はまだ学生だぞ!」

「アッハッハッハ。それじゃーねー」

「お気を付けてお義母様ー!」


 ……嵐が去っていった。

 ハァ。

 これだからお袋に会うのは嫌なんだよな。


「……素敵なお母様ね」

「そうか? 俺にとっちゃ、ただの口うるさい親でしかないけどな」

「フフフ、それは堕理雄がまだ子供だから、そう感じるだけよ」

「まるでお前はもう、大人みたいな言い方だな」


 お前はまだ、精神年齢14歳だろ?


「……堕理雄」

「ん? 何だ?」

「お父様のこと、どうするの?」

「……そうだな」


 沙魔美は初めて真衣ちゃんと会った時と、全く同じ質問をした。


「……会ってみるよ、一度親父と。今すぐってわけにはいかないけど」

「そう。私は堕理雄の気持ちを尊重するわ。未来の妻としてね」


 その台詞も、あの時と同じだった。

 じゃあその後に続く俺の台詞も、同じであるべきだろう。


「ありがとよ、こんな素敵な妻をもらえて、俺は幸せものだよ」

「フフフ、ところで堕理雄」

「……今度は何だ」


 あの時もこんな流れだった気がする。


「堕理雄がマザコンだったとは、ちょっと意外だったわ」

「はあっ!? なんでそうなるんだよ! 俺は別にお袋のことなんか好きじゃねーよ!」

「そうムキになるところが、答えみたいなものよ。だってお父様のことが許せなかったのも、お母様の気持ちを慮ったからでしょ?」

「う……それは」


 そうかもしれないけど……。


「じゃあわかったわ」

「おい待て、何がわかったんだ。またぞろ嫌な予感がするぞ」

「今日は一日、私が堕理雄のママになってあげるわ」

「は?」


 そう言うと沙魔美は、往来にもかかわらず俺の顔を抱きかかえて、自分の胸にうずめさせた。


「よちよち、だーくんはイイコでちゅねー」

「!」


 何故俺の子供の頃の呼び名を!?

 ……。

 ママー!

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