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第112魔:ありがとうございまーす

「オーホッホッホッホ! あなたの力を庶民のみなさんにお見せしてさしあげなさい、伝説の豪魔神カタストロフィエクスキューションロンギヌスガトーショコラハルマゲドン!」


 エストは『ショーシャ〇クの空に』のジャケットみたいなポーズで、高らかに命じた。


「グオオオオオオオオオオオオオオオ」

「「「っ!!」」」


 すると伝説の豪魔神カタストロフィエクスキューションロンギヌスガトーショコラハルマゲドンは、聞いた者の全身の細胞が余すところなく震える程の雄叫びを上げながら、口の前方に巨大なエネルギー体を形成し始めた。

 な、何だあれは……!?

 ……いや、何かはわからないが、核ミサイルなんか目じゃないくらいヤバいものだってことはわかる。

 あれが撃ち落とされたら、ここら一帯どころか、地球そのものが崩壊してしまうかもしれない。

 ……嗚呼……終わった。


 ……ここまでか。


「オーホッホッホッホ! オーホッホッホッホッホッホ!!!」


 チュドーン


「グガアッ」

「ホ?」

「「「!?!?!?」」」


 その時だった。

 空から流星の様なものが降ってきて、伝説の豪魔神カタストロフィエクスキューションロンギヌスガトーショコラハルマゲドンの脳天に直撃した。

 伝説の豪魔神カタストロフィエクスキューションロンギヌスガトーショコラハルマゲドンは地響きを立てながら、その巨体を角質山に沈めた。

 ニャニャニャッポリート!?!?!?

 あまりの出来事に、俺の頭はフリーズした。


「フフフフフ、久しぶりねえ、沙魔美」

「ママ!」

「……お母さん」


 それは流星ではなく、俺の未来のお義母さんだった。




「アラアラお婿さん、その格好はもしかして、今日はアタシの娘との結婚式なのかしら? そういうことなら、親であるアタシには早めに言っておいてもらわないと困るわよ」


 俺達の前に降り立ったお母さんは、俺のタキシード姿を見るなり、いつもの人を食ったような笑顔を向けてきた。


「……いえ、これには深い訳がありまして」

「フフフフフ、冗談よ」

「あ、そうですか」


 相変わらずどこまで本気で受け取っていいのか、イマイチ掴みかねる人だ……。


「それはそうと、どうしてママがここに?」


 沙魔美は当然の疑問を投げ掛けた。


「いえねえ、杜斗もりとと成層圏の辺りで空の散歩をしてたんだけど、たまたまここで伝説の豪魔神カタストロフィエクスキューションロンギヌスガトーショコラハルマゲドンが復活してるのが見えたから、ご近所様に迷惑がかかる前に、躾けておこうと思って」


 お母さんはいつぞやみたいに豪奢な玉座を魔法で作り、それに腰掛けながら答えた。

 そんな、ペットの犬が逃げ出したから捕まえましたみたいなノリで!?

 それに、成層圏の辺りを散歩て……。

 いつもながらツッコミどころが多すぎて、どこから手を付けていいやら……。


「何せ、伝説の豪魔神カタストロフィエクスキューションロンギヌスガトーショコラハルマゲドンをここに封印したのは、アタシだからさ」

「え!? ママが!!?」

「「「!?!?!?」」」


 ファーーー!?!?!?

 ママママママジっすかーーー!?!?!?

 じゃあ本当にペットを捕まえたようなもんじゃないですか!?


「あれは沙魔美が小学校に上がる前くらいだったかしら。伝説の超魔神ラグナロクジェノサイドトールハンマーザッハトルテアポカリプスは前から持ってたんだけど、そろそろもう一体伝説の三魔神がいたほうが便利かなと思って、伝説の豪魔神カタストロフィエクスキューションロンギヌスガトーショコラハルマゲドンも召喚獣にしたのよ。でもいざ召喚獣にしてみたら、置き場所に困っちゃってねえ。だから仕方なく、近所の角質山ここに封印したってわけ」

「何だ、そうだったの」


 何ですかその、子供が大きくなってきたからファミリーワゴンを買いましたみたいなエピソードは!?

 しかも結局使ってないし!!

 さっきから字面だけ見れば、やってることの方向性はその辺の主婦と大差ないのに、規模が災害級だ!

 あれだけ脅威に思っていた伝説の豪魔神カタストロフィエクスキューションロンギヌスガトーショコラハルマゲドンが、途端に可哀想な子に思えてきたよ……。


「ど、どういうことですの……。あなたはいったい……」


 あ。

 エストのことをすっかり忘れてた。

 エストは未だ現実が受け入れられていないらしく、茫然自失している。

 うわあ。

 いたたまれないなあ……。

 自らの魔力を全て投げうって復活させた魔神を、こんな通りすがりの主婦に瞬殺されたんじゃ、そりゃそうなるよね。

 例の、『FXで有り金全部溶かした人の顔』みたいになっている……。


「フフフ、紹介するわね最強の魔女さん。こちらが最強の魔女であり、私のママでもある、病野弩羅恵どらえよ」

「なっ!?」

「はじめまして可愛らしいお嬢さん。娘がいつもお世話になってるわね」

「あ、はあ……どうも」


 挨拶しちゃった!

 もうダメだ!

 俺はエストが不憫でこれ以上見てられないよ!

 今になって思えば、最初からお母さんに助けを求めてれば、こんなに苦労せずともエストを退けることはできたんだよな……。

 伝説の豪魔神カタストロフィエクスキューションロンギヌスガトーショコラハルマゲドンと同等の存在である、伝説の超魔神ラグナロクジェノサイドトールハンマーザッハトルテアポカリプスを従えているお母さんなら、エストですら物の数ではないのは自明だもんな。

 あまりに超常的なことが短時間の内に起きすぎて、そこまで頭が回っていなかった。

 何気に今回の一連の騒動、僅か一時間以内に起きたことだからね(マジかよ)。

 密度の濃さだけで言ったら、ジョ〇ョの5部にも負けてないからね。

 まあ、ひょっとしたら沙魔美だけはお母さんに頼めば解決するってことに気付いてた可能性はあるが、同じ魔女として喧嘩を売られた以上、自分の手でエストを倒さなければ気が済まなかったのかもしれない。

 地球の未来と自身のプライド、どちらを取るかと聞かれたら、食い気味で後者を選ぶのが沙魔美という女だ。

 とはいえいくら沙魔美でも、ピッセの助けがなければエストに勝つことは不可能だっただろうが……。

 それとも、沙魔美には一人でも勝てるみたいなものでもあったのだろうか?

 ……考えるだけ詮無き事か。


「と、いうわけで、遠路はるばる地球にお越しいただいた上に、魔力まで全部溶かしていただきまして、誠にありがとうございますお客様。当店はお客様のまたのお越しを、心よりお待ちしております」


 沙魔美は両手でワンピースの裾を摘まみ、軽く持ち上げて、うやうやしくお辞儀をした。

 こいつは……。


「う、うああ…………うああああああああああああああああああ」


 エストは発狂しながら白目を剥いて、後ろに倒れそうになった。

 エストッ!?


 ガシッ


「「「っ!!」」」


 そんなエストを、何者かが後ろから支えた。


「……お疲れ様でごぜいやした、エスト様」

「で、伝説の上級魔獣インフィニティデスフレイムドラゴン……」


 それは生きているのが不思議なくらいの深手を負ったヘタオだった。




「兄貴!! 生きてたんでやすか!?」

「この状態を生きていると言うのならでやすが」


 確かにヘタオは脇腹の辺りが無残に抉れており、立っているのも辛そうだ。

 しかも背中の左右の翼で、同じく瀕死の伝説のホストピンドンシャンパンタワーアフターボトルキープと、伝説の殺し屋キラージャックファントムアサシンを、寝袋みたいにくるんで保護していた。

 あの二人も生きてたのか!?


「な……なんであなたがここに……」


 エストは信じられないものを目にしたとでも言いたげな顔をしている。

 つい先程ヘタオ達を切り捨てるような発言をした手前、ヘタオの行動が理解できないのかもしれない。

 だがそんなエストに対して、ヘタオはこう言った。


「下僕が主の下に戻るのに、理由が要りやすか?」

「っ!!」


 エストは一瞬だけ目を見開いた後、その顔を涙でぐしゃぐしゃにした。


「……バカ。……あなたは本物の……バカですわ」


 エストはヘタオの胸に顔をうずめながら、聞こえるか聞こえないかくらいの声で囁いた。


「あなた様のためでしたら、アッシはいくらでもバカになりやしょう」


 ヘタオはエストの頭に、優しく手を置いた。


「ホホ……ホ、……こういう庶民の暮らしというのも……悪くはないのかもしれません……わ……ね」

「……? エスト様?」


 エストはヘタオの胸の中で、スヤスヤと寝息を立て始めた。

 エストはエストで、心身共に限界だったのかもしれない。


「……東の魔女様、折り入ってお願いがありやす」


 ヘタオはエストを見守る慈愛に満ちた表情から一転して、真剣な面持ちで沙魔美に向き合った。


「フフフ、何かしら? まあ、大体想像は付くけど」

「……はい。誠に勝手なことを言おうとしているのは重々承知なのでやすが、――エスト様のことは見逃してもらえないでやしょうか」


 ……!


「なるほどね」

「もちろんタダでとは申しやせん。その代わり、アッシのことは煮るなり焼くなり好きにしてくれて結構でやす」

「あ、兄貴!?」


 ヘタオ……。

 お前、そこまでエストのことを……。


「フフフ…………却下よ!!」

「「「!!」」」


 沙魔美!?

 ……お前。


「と、言いたいところだけど、……あなたにはがあるものね」


 は?

 借り?


「最初にスパシーバにあなた達が来た時、あなたワザと私達を逃がしたでしょう?」

「……」


 なっ!?

 何だと!?


「5000歳BBAを倒したっていう触れ込みの割には、やけにあっさり逃げられたし、追ってもこないなと不思議だったのよ。あなた程の力があれば、あの場で私達が逃げる前に瞬殺することもできたはずでしょ?」

「……」


 ヘタオは肯定も否定もしなかったが、それはつまりそういうことなのだろう。

 確かに沙魔美はスパシーバから逃げた後、そのことを訝しんでいる様子だった。


「ンフフフ、やっぱりあの時は手加減をしていたのね青いドラゴンさん? まあ、今は青くはないけれど」


 っ!?

 キャリコが唐突に口を挟んできた。

 何のことだ……?


「あなたがトリニダード・トバゴ上空で私達を襲った時も、私達が死なない程度に手心を加えてくれてたんでしょ? おかしいと思っていたのよ。あの後あなたの炎を解析したら、最大出力なら私達は跡形もなく消滅していたはずっていう結果がでたからね」


 ……ヘタオ。


「……兄貴」

「……フン、でも流応橋で再戦した際は、アッシは全力でやしたよ。あなた様の科学力、お見事でやした。……アッシの完敗でやす」

「ンフフフ、あなたみたいなイケメンに褒められたら、悪い気はしないわね」


 キャリコは妖艶に口角を吊り上げた。

 そうか、これでキャリコがヘタオを倒した後、意味深な表情を浮かべていた理由もわかった。

 キャリコは全力のヘタオともぶつかり合ったからこそ、最初に襲われた時は手加減されていたという仮説に、確証を得たのだろう。


「……でも、なんで兄貴はそんな上司の命に背くような真似を」

「フフフ、そんなこともわからないの伝説の魔獣アブソリュートヘルフレイムドラゴン」

「え? マスターはわかるんでやすか?」

「……そんなの、に決まってるじゃない」

「っ! ……あ、兄貴ッ!」

「……フン、勘違いするなでやす。アッシはただ、エスト様以外の三次元の女性が苦手なだけでやす」

「兄貴……」


 何てテンプレなツンデレお兄ちゃんなんだ。

 忠誠を誓った上司と、可愛い弟との間で板挟みになり苦悶した結果、ああいった行動を取ったということか(まあ、三次元の女性が苦手だというのは、嘘ではないのかもしれないが)。


「……フゥ」


 沙魔美はそんなヘタオとクズオをウットリとした眼で見つめながら、甘い吐息を漏らした。

 ……俺にはわかる。

 沙魔美は今、内心この二人の兄弟愛にドチャクソ萌えているということを……。

 次の同人イベントでは、100億パーセント腐海の魔女の新刊に、この兄弟の本が並ぶことだろう。


「とはいえ、流石にこればっかりは、私の一存じゃ決められないわよね。何せそのオタサーの姫を野放しにしたら、いつまた地球を滅ぼそうって気にならないとも限らないもの。オタサーの姫自体には魔力はなくなっても、その部下達は未だ十分脅威だしね」

「……」


 確かにそれはそうだ。

 それこそ今回だって地球側に沙魔美達みたいなチートキャラがいなかったとしたら、ヘタオ一人だけでも地球を滅ぼすことは十分可能だったろう。

 エスト達を見逃すということは、いつ爆発するとも限らない超ド級の不発弾を、世に放つことと同義だ。


「ってことで、判決は服部シェフにお任せするわ。一介の大学生漫画家である私には、荷が重い案件だものね」


 沙魔美は珍しく謙遜しながら、判断を伊田目さんに委ねた(面倒くさい仕事を丸投げしただけなのかもしれないが)。

 確かに今回のオタサー『ウエストウィッチ』(俺命名)との戦いは、伊田目さんが指揮を執っていたのだし、伊田目さんに判断を仰ぐのが一番ベスト(重言)だろう。


「おっと、そう来たかい。まあ一応俺も、IGAの局長として締めるとこは締めとかねーと、また優等生の娘に尻を叩かれちまうもんな」

「首領」


 案の定優等生の娘に怖い顔で睨まれた局長であった。


「ハッハッハ、そんな顔すんなってイチ。ちゃんと仕事はするからよ。――なあ、イケメン執事さん」

「へい、何でごぜいやしょう」


 ヘタオは伊田目さんの『イケメン執事』という、褒め言葉とも揶揄とも取れる言い回しに、眉一つ動かさずに返事をした。

 ヘタオはヘタオで、なかなかの強心臓を持っている。


「二つだけ条件を守ってくれるなら、今回だけは見逃してやってもいいぜ」


 っ!


「……その条件とは」

「一つは、西の魔女さんが目を覚ましたら、二度と地球に危害は加えないようにあんたから言い含めること」


 ……ふむ。

 まあ、それは当然だよな。


「それは構いやせんが、果たしてエスト様がアッシなんかの言うことを聞いてくださるでやしょうか……」


 ヘタオは自信なげに俯きながら、エストの寝顔を覗き見た。


「それは大丈夫さ。あんたの言うことなら、西の魔女さんは聞いてくれると俺は踏んでるぜ」

「……そうでやしょうか」


 うん、俺もそう思うな。

 さっきまでの傲慢なエストならまだしも、今の『本当に大切なもの』を知ったエストなら、ヘタオの言うことには耳を傾けるだろう。


「……わかりやした。善処いたしやす」


 どの道それしか助かる道がないことを悟ったのか、ヘタオは眼を閉じて首を縦に振った。


「ああ、頼むぜ」

「あと一つの条件というのは?」

「うん、それはな――次また何か地球に危機が訪れた際は、地球を守る手助けをしてほしいってことだ」

「「「っ!」」」


 ははあ。

 流石伊田目さん、抜かりがない。

 ドラゴ〇ボール宜しく、倒した敵をどんどん味方につけることによって、次にきたる脅威に備えておこうって算段か。

 一介の大学生である俺にとっては、今日の一連の事件は一生に一度あるかないかくらいの特記事項だが、IGAの局長である伊田目さんには、ただの通常業務の一環に過ぎないのかもしれない(まあ、流石に今日程の規模の災害は、そうそうあるものではないだろうが)。


「承知いたしやした。確約はできやせんが、できる範囲で援助させていただきやす」

「ああ、それで構わねえよ。――さて、俺からは以上だ。他に何か、言っときたいことがあるやつはいるかい?」

「「「……」」」


 特に誰も口を開こうとはしなかった。


「……ありがとうごぜいやす。恩に着りやす。――では、アッシ達はこれにて失礼いたしやす」


 ヘタオはスパシーバに来た時みたいにエストを優しくお姫様抱っこすると、俺達に背を向け、この場から飛び立とうとした。


「ま、待ってくだせい兄貴ッ!」

「……」


 そんなヘタオの背中を、クズオが呼び止めた。


「……何でやすか。アッシはこう見えて忙しいんでやす。要件があるなら、手短に済ませなせい」


 ヘタオはクズオに背を向けたまま答えた。


「……今度看護師の女の子達とコンパする約束をしてるんでやすが、兄貴も来やせんか?」


 っ!


「……生憎アッシはエスト様以外の三次元の女性には興味がありやせん」


 ……ヘタオ。


「そ、そうでやすよね……。すいやせん、今のは忘れてくだせい」

「…………アニメの鑑賞会でしたら、付き合ってやらんこともないでやす」

「っ! あ、兄貴!」

「さらばでやす」

「兄貴ぃ!!」


 今度こそヘタオは俺達の前から飛び去っていった。


「……兄貴」


 クズオはそんな兄の背中を、いつまでもいつまでも見送っていた。


「……ホッフゥ」


 そしてクズオの背中は、売れっ子腐魔女に見られていた。

 こいつは本当に、人生楽しそうだな……。


「フフフフフ、どうやらこれで今日のお仕事は終わったみたいねえ。どうかしら? せっかくこれだけの大人数が集まったんだから、これからみんなでバーベキューでもしない?」


 お母さんはどこからともなく大量の肉と野菜を取り出して、天高く掲げた。

 ……オオフ。


「キャー、流石ママ。考えてることが私と一緒ね」


 確かにこの二人は紛うことなき親子だよ。

 良くも悪くもいろんなところがそっくりだ。

 ……ん?

 親子といえば……何かを忘れてるような。


「あ、そういえばママ、パパと一緒だって言ってなかった?」


 あ、それだ。

 お母さんはお父さんと一緒に散歩してたって仰ってたけど、そのお父さんの姿がどこにも見当たらない。


「ああ、アタシは伝説の豪魔神カタストロフィエクスキューションロンギヌスガトーショコラハルマゲドンを躾けるために先に飛んできたから、杜斗もりとは置いてきたの。でも、そろそろ着くはずよ」


 置いてきちゃったんですか……。

 成層圏に独りで……。


 ヒューーーズズーン


「「「!!」」」

「ホラ、噂をすれば」


 いつもの牢屋に幽閉された、俺の未来のお義父さんが落下してきた。

 が、その姿を見て俺は、眼を丸くした。

 お父さんが――サンタクロースの格好をしていたからだ。

 背中には、大きな袋も背負ってらっしゃる。


「パパ!」

「メリークリスマス沙魔美。他のみなさんもメリークリスマス。よかったらこれ、みなさんの分もプレゼントを用意してますんで、一人一つずつ持っていってください」

「「「わーい。ありがとうございまーす」」」


 今日はまだ作中では9月なんですがそれは……。

 まあ、この話を作者が書いた当時は、ギリギリ12月25日だったんだけどさ。

 ――みなさんのお宅にも、サンタさんが訪れますように。


 マジークリスマス(これにて『西の魔女編』、完)。

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